
ビターオレンジの花から抽出される精油のネロリ。
化粧品などさまざまなアイテムに取り入れられているネロリですが、どのようなハーブかご存知でしょうか?
“天然の精神安定剤“と呼ばれるほど心に強く働きかけ、不安を鎮め幸福感を与えてくれるというネロリ。
今回は、ネロリの特徴や香りの効果・効能とともに、ネロリ精油を生活の中に取り入れる方法も紹介します。

ネロリの基本知識
ネロリは、ミカン科の常緑樹であるビターオレンジ(和名:橙 だいだい)の花から抽出した精油で、別名「オレンジフラワー」と言われます。ビターオレンジの果実は苦みが強いため食用には適しませんが、枝と葉からはプチグレン、果皮からはビターオレンジの精油が、そして花からネロリが取られます。
開花したばかりの花をひとつ一つ手で採取するため大変な手間がかかるのですが 、約1トンの花からわすか約1kgしか抽出することができません。
ネロリの歴史(ストーリー)
17世紀のイタリア、ネロラ公国の王妃アンナ・マリアがこの香りを愛したことに 由来して、「ネロリ」と言う名前がついています。当時ネロリの香りはパリ社交界で大流行し、皮手袋や手紙の香り付けや、入浴時にも使用されたそうです。
他にも、昔から、チュニジアやモロッコなどの地中海周辺の北アフリカ諸国で、化粧品や薬として親しまれてきました。
また、19世紀後半、イギリスのビクトリア王朝期では、コルセットを締めた女性達が気付け薬代わりに利用していたそうです。
ナポレオンやゲーテも愛用したといわれる、世界最初の香水「ケルンの水」のベースにもなっているのだとか。
ネロリの香り
上品でほのかな柑橘の香りとフローラルシトラスの香りが特徴です。
さらにほのかに苦味や、ややウッディな香りがアクセントになっています。
ブレンド相性の良い精油は、柑橘、フローラル、ハーブ、樹木、樹脂、スパイス系などで良く調和します 。特に柑橘系、クラリセージ、ジャスミン、ラベンダー、ローズマリーなど。

ネロリの効果・効能
ネロリ精油はアロマテラピーにも使われており、さまざまな効果効能があると言われています。
からだへの効果効能 :鎮痙、皮膚再生、抗炎症、神経のバランス調整など
ネロリには抗菌作用・鎮静作用を持つリナロール、皮膚弾力回復作用があるとされるネロールなど複数の成分が含まれています。
一方 、ストレス性の便秘や下痢、胃腸の働きの不調を和らげ、消化不良や腹痛、胃痙攣などに作用すると言われています。
また、乾燥、老化した肌やシワのトリートメントに適していて、古くなった角質を取り除きお肌を活性してくれる作用が期待できるので、エイジングケアとしてマッサージオイルに取り入れてみると良いでしょう。
他にも、女性ホルモンのバランスを整える成分であるネロリドールも含まれるので、生理不順や生理痛の症状緩和の手助けをしてくれます。
こころへの効果効能 :鎮静、抗うつ、神経強壮、リラックスなど
ネロリに含まれる酢酸リナリルが交感神経の興奮を鎮める作用があるとされています。
“天然の精神安定剤”と呼ばれるほど心に強く働きかけ、不安を鎮め、心を穏やかにして、幸福感を与えてくれます。
緊張やプレッシャーを感じた時にも、心を落ち着ける手助けをしてくれるでしょう。
深いリラックス感を得られるので、就寝前に楽しむ香りとしてもおすすめです。
ネロリのおすすめの使い方と注意
ハンカチにつけてバッグに忍ばせておきましょう。外出先でも疲れたときに心を安らげてくれます。
また、お風呂の中でのアロマストーンやキャンドル、寝室のディフューザーにも。
高ぶった神経を鎮め、心の疲れや不安を癒して安眠へいざなってくれるでしょう。
リラックス効果が強いので、集中したい時や運転中などは使用を控えるようにしましょう。

柑橘系のフレッシュさと、フローラル系の上品な印象を併せ持つネロリ。
ネロリはとても希少で高価な精油のひとつですが、美肌や精神安定などうれしい効果がたくさんあることから、多くの女性から愛されています。
日々の生活に疲れを感じた時に、ネロリの香りで心と体をリラックスさせていきましょう。

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