
薄着になり、体型を気にされている女性は少なくないのではないでしょうか。
頑張って少し痩せてうまくいった気になって気が緩み、 あっという間にリバウンドをしてしまう…そんな経験もあるのではないでしょうか。
ダイエットのために、食事制限をしたり運動をしたりしている方は多いはず。
もし、それでもなかなか痩せないという方はもしかすると栄養不足が原因で痩せにくくなっているかもしれません。
過度な食事制限や強いストレスを感じるダイエットは、逆に太ってしまう可能性も大です。
なぜ栄養不足だと痩せないのか、痩せやすい体づくりのためのポイントをご紹介します。

食べないのに痩せない理由は「栄養失調」?
例えば、カロリーを気にするあまり、このような食事をしたことはないでしょうか?
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朝食、コーヒーとトースト
昼食、同僚と近場のレストランでサラダ付きのパスタランチ
もしくはコンビニの春雨スープとおにぎり
おやつ、こんにゃくゼリー
夕食、サラダ
―――――――――――――――――――
全く同じでなかったとしても、ごはんを抜いたり、サラダ中心の生活にしてみたり・・・。
太る原因は食べ過ぎ。だから、ダイエットするなら食事の量を減らせばいい、もしくは炭水化物を抜けばいいと思われがちですが、そうではありません。
ダイエット中にありがちな「食事量を極端に減らす」「カロリーを制限する」「太りそうな食材はカットする」等といった方法が原因で痩せにくくなっている可能性があります。
実は「食べないから痩せる」のではなく、「食べないから太る」という人は意外と多いのです。
痩せるために食事制限を行った結果、ダイエットによる栄養失調を体が察知し、カロリーをなるべく消費しないようにと生命の防衛本能が働いてしまったり、脂肪の燃焼に必要な栄養が不足してしまうなんてことも。

不足しがちな栄養素
では、どういった栄養素を摂ればいいのでしょうか。
私たちの体は状態を保つために、7大栄養素が必要です。
たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの5大栄養素に、食物繊維と水を加えた7つ。
これらの栄養素が柱となって私たちの体を支え、調子を整えてくれています。
食物繊維・ビタミン・ミネラル不足
食物繊維が不足すると、血糖値が上がりやすくなったり、便秘になりやすくなります。
便が腸の中に溜まってしまうと、ぽっこりおなかや肌荒れ・口臭の原因にもなり、体重も落ちません。
また、ビタミン・ミネラルが不足すると、筋肉合成や糖や脂質の代謝がスムーズに行われなくなり、脂肪がつきやすく、しかもその脂肪が落ちにくくなります。
特に女性は、ビタミン・ミネラルの中でも「鉄」と「カルシウム」「ビタミンA、B1、B2、C」「マグネシウム」「亜鉛」が不足しがちと言われています。
野菜、海藻、きのこは毎食どれかを摂り入れるのがオススメです。
そのとき、同じものばかりではなく、いろいろな種類が食べられるとよりベストです。
タンパク質不足
子どもから高齢者まで、すべての年代にわたり日本人は「タンパク質不足」といってもいい過ぎではありません。
主に体の脂肪を燃やしてくれるのは筋肉で、この筋肉が働くために必要なのがタンパク質です。タンパク質が不足すると筋肉の栄養が足りず、働きが悪くなって痩せにくくなってしまいます。
筋肉だけでなく、体の構成成分は、水とタンパク質と脂質で9割を占めています。
ですから、タンパク質をしっかり摂ることは筋肉が働くためにも、体の他の機能が働くためにも必要不可欠です。
豆腐、納豆、豆乳、たまご、魚、肉などを摂り入れましょう。
特に魚はDHA、EPAなどのいい油も一緒に摂れるので、毎日でも摂りたいたんぱく源です。

糖質不足
糖質は7大栄養素には一見含まれないように見えますが、炭水化物が糖質と食物繊維をあわせた成分です。
そのため、炭水化物を抜いている方は糖質不足になりやすいです。
本来、糖質は体を動かすために必要なエネルギー源ですので、ある程度の量は摂取する必要があります。糖質を制限し過ぎてエネルギー不足になると、体が筋肉を分解することでかえって基礎代謝が落ちてしまい、痩せにくい体になってしまうのです。
できれば、1食は炭水化物を摂るようにしましょう。
その際選びたいのは、お米。できれば玄米や雑穀米がオススメですが、苦手な方は白米でも。
脂質不足
「油」は太りやすいとつい避けがち。
ですが、脂質も7大栄養素に含まれる1つ。体にとって必要な役割があります。
例えば暑さや寒さから体を守ったり、ホルモンを作ったりするのが脂質。
脂質不足になると代謝も落ちて脂肪が燃えず痩せにくい体になってしまいます。また、ホルモンが作られる量が減ると、食欲をコントロールできなくなり、過食に走ってしまうなんてことも。
大量に摂るとカロリーオーバーになりやすいですが、適量の質のいい油を摂り入れることは大切です。
特に不飽和脂肪酸は血中のコレステロールや脂肪を低下させる働きがあります。
不飽和脂肪酸を多く含む油が含まれる食材は、青魚、くるみ、オリーブオイル、アマニ油など。意識して食事に摂り入れましょう。

抜きすぎてストレスは避けましょう
ダイエットでカロリーを制限したり、食事を制限しすぎると、知らず知らずのうちにストレスを感じていることもあるでしょう。
ストレスを感じると自律神経が乱れ、より食べたいと感じるようにもなります。
それであれば、栄養がある食事を必要最小量食べる 方が案外、痩せやすくなるかもしれません。
忙しいと 、ついおろそかになりがちな食事。
日頃の食事をチェックして改善してみましょう。
自らの健康を守るためにも、まずは皆さん一人ひとりが自分自身のからだに向き合うことが第一歩です。

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