vol.433 食べても食べても、まだ食べたい!
その食欲、ストレスが影響しているかも!?

column

2024.06.20

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お腹がいっぱいなのに、ついスナック菓子を食べすぎる、ダラダラと甘い物をつまんでしまう…なんてことありませんか?

特にストレスを感じているときに、発散のために食べ過ぎてしまうこともあるのではないでしょうか。

ストレスを感じたときに、食欲が減る方もいますが、ストレスを感じるとやけ食いをしてしまう人もいます。
特に春は環境の変化などでストレスを感じる人も少なくないはず。今回はストレスと食欲の関係性についてみていきましょう。

ストレスと食欲の関係性

ストレスがたまるとなぜ食べたくなるのでしょうか。
ストレスと食欲には様々なホルモンのバランスが関係しています。

代表的なホルモンが「コルチゾール」。
睡眠不足や精神的なストレスが溜まると、このコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、これが「セロトニン」の分泌を減らします。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を改善し、食欲を抑制する効果があるものです。
そのためセロトニンの減少は食欲のコントロールに影響を与え、結果として食べ過ぎにつながります。つまり、食べ過ぎは意志の弱さだけでなく、体や脳の働きによる ことがあるのです。

他にも睡眠不足は、コルチゾールだけでなく食欲を増進させる「グレリン」というホルモンの分泌も促します。

コルチゾールは悪いもの?

コルチゾールは、ストレスから身を守ろうとして分泌されるものです。
日常生活の中で一定数は発生しており、特に朝に多く発生し、夜に少なくなり一日の活動リズムを整えてくれているのです。

ですから、身体にとって必要なものですが、ストレスが多くなると過剰に分泌されるようになります。
そうすると、免疫系・中枢神経系・代謝系など、身体のさまざまな機能に影響を及ぼすようになります。

ストレスによる食べ過ぎを防ぐために

食欲が止まらないとき、その欲求のまま食べると太ってしまい、他の体調不良も引き起こす ことになるかもしれません。このようなときにどのように対処するといいのでしょうか?

ストレス発散をする

ストレスを抱えて生活している人が多い現代。
自分のストレス発散の仕方をいくつか知っておきましょう。

カラオケで歌を歌う、運動をする、散歩をするなど、食事以外でストレスを発散する方法はいろいろあります。

特に、ウォーキングや水泳など有酸素運動はおすすめです。
有酸素運動をしている人は、ストレスに直面したとき、運動の習慣がない人よりもコルチゾール分泌が少ないという検証結果も出ています。

生活スタイルを見直してホルモンの分泌を正す

早寝早起きをして、規則正しい食事と運動を行うことで、ホルモンのバランスがととのっていきます。
できる範囲で規則正しい生活をし、食事や睡眠を見直してみましょう。

間食の内容を見直す

お菓子類やパン、ジャンクフードなどはなるべく家におかないようにしましょう。
そして、もし食べたくなったら、野菜や果物、おにぎりやゆで卵などでお腹を満たすことがオススメです。

お水をしっかり飲む

のどが渇いたというとき、お腹が空いたときの脳への信号と似ているので、のどの渇きと 空腹を勘違いしてしまうことがあります。
お腹が空いたなと感じたら、まずは一杯のお水を飲んでみましょう。
意外と食欲が収まることがあることでしょう。

あまりにも食欲が収まらず、食べ過ぎてしまうとき

自分の意思で食欲をコントロールできないことが続くとき、満腹であるはずなのに食べることが止められないときなど、日常生活に支障が出るほどストレスによる過食が悪化した場合は、医療機関を受診してみましょう。

いかがでしょうか?
もし今の食欲がストレスからくるものであれば、ぜひそのストレスの解消法をみつけて、食べ過ぎを防ぎましょう。

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