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2023年10月1日に、イギリスでプラスチック製のカトラリーと食品用容器の供給が禁止 されたことをご存知でしょうか?
イギリスではすでに、使い捨てのプラスチック製ストローやマドラー、綿棒などの供給は禁止されてきました。
それに加えて、今回のカトラリーと食品用容器の供給は禁止 が決まっています。
今回の決定の背景や今後の影響などを見ていきましょう。
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イギリス政府、使い捨てプラスチック製品の供給を禁止
イギリスでは、10月1日よりショップやレストランなどで、使い捨てのプラスチック製フォークやスプーン、ポリスチレン製カップ、食品容器などの供給はできなくなりました。
その取り決めの詳細を見ていきましょう。
対象となるのは、ポリスチレン製のカップやプラスチック製の皿、カトラリー、トレイ、ボウルなど。
新ルールに従わない業者や企業には、罰金が科せられる。施行前から残っていた在庫であったとしても、10月以降に供給することは禁止されています。
今回の新たな規則は、2022年に始まった使い捨てストロー、マドラーの禁止令に続くものです。
なお、新たな禁止令は、スーパーなどの店頭に並ぶ包装済み食品に用いられるプラスチック製の容器やトレイ、ラップは除外されています。
プラスチック製品の供給禁止の周辺情報
CNNによると、
“イギリスでは毎年、使い捨ての皿11億枚、ナイフやフォーク、スプーンなど42.5億本が使われている。それぞれ1人につき年間20枚、75本に相当する。
このうちリサイクルされるのはわずか10%。プラスチック食器は英国内のポイ捨て品目でワースト15位以内に入る。“
と表記しています。
プラスチックの影響は、ゴミとして廃棄された後、分解されるまでに何百年もかかると言われていて、焼却すれば温室効果ガスが出る恐れがありますし、海洋汚染も引き起こします。
そのため、早急な対応が必要と言われているものの1つです。
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プラスチックが与える環境問題の現状
プラスチックにまつわる問題は世界中で深刻になっています 。2019年は日本で1年間に850万トンものプラスチックが廃棄されてきました。
プラスチックが原因で起こる環境問題は以下の3点です。
・プラスチックが燃やされるときに温室効果ガスが発生し、地球温暖化の原因のひとつになっている
・プラスチックの原料は、採れる量に限りがある石油資源であり、プラスチックの製造によって資源の枯渇につながる
・大量のプラスチックが海に流れ出て、海を汚染している
特に、海に流れ出たプラスチックは、海底に堆積したり海面を漂ったり、海辺に流れついたりしています。この海に出たプラスチックゴミによって、毎年、多くの海洋生物の死 を引き起こしているのです。
イギリス以外でも広がっているプラスチックの規制
こうしたプラスチックの問題は、過剰包装や利便性を重視したライフスタイルが、プラスチックごみを増やし続けるひとつの要因になっていることです。
以上のような問題を解決するために、国や地方自治体の立場からできることのひとつとして法律による規制が増えているのです。
イギリス以外でも、一例として、以下の様な国でも 規制がスタートしています。
・イタリア:2020年より、マイクロプラスチックを含有する、洗い流せる化粧品の製造及びマーケティングを禁止 。
・フランス:2021年より使い捨てプラスチック容器・カトラリーの使用が禁止
・ドイツ:2021年からプラスチック製のストローやカトラリー(スプーン・フォークなど)、カップ、綿棒などが禁止
・カナダ:2022年に特定使い捨てプラスチック禁止
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今回、イギリスの国民の70%が「政府はプラスチックの使用を削減するためにより行動すべきだ」と回答し、73%が「プラスチック製の持ち帰り容器の禁止を支持する」と答えています。このように、イギリスではプラスチック廃棄物の削減に対する国民の支持率は高く、レシートにプラスチック税の金額が印字される仕組みになっています。
世界は一つの地球で成り立っていて、ゴミも海も他国の問題、では終われません。
無駄なものは買わない、使えるものは使う、リサイクルできるものはリサイクルへ。というように、私たちもできることから行っていきましょう。
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アロマはベルガモットオイル、バジルオイル、ラベンダーオイルなど100%天然の精油のみをブレンド。フレッシュなハーブの香りが心地よくリラックス感のある爽やかな香り。
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