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頭と髪を飾るもの ポーランド編
こんにちは。定期的に書いているコラム、今回は「頭と髪を飾るもの」についてです。
8月初旬にポーランドに行ってきたのですが、ずっとこの目で見たかった民芸品や民族衣装に触れることができてとても良い旅となりました。
今のポーランドの情報も少しだけ。ポーランドは全体的に治安がよく、人も親切で、物価もお手頃なこともあり、とても旅がしやすい国。歴史を振り返ってみると、ナチス政権時代のドイツに占領されたり、第二次世界大戦での爆撃を受けて首都ワルシャワは壊滅的な被害を受けたなど、常に隣国の影響を受け翻弄された時代もありますが、故に食文化や言語をはじめ、様々な文化が混じり合う場所です。
お隣のウクライナでは今もなお戦争の被害が深刻で、そこから逃げてきた避難民の方をポーランドは最も多く受け入れています。大きな駅に行くとウクライナからの避難民センターがあり、物資の供給や様々な手助けが行われているのをこの目で見ることもできました。
さて、そんなポーランドは民芸品が可愛らしいのですが、今回わたしが注目したのは頭を飾る民芸品です。ポーランドだけでなくヨーロッパ諸国には頭を覆う飾りが多く見られますが、そこには少なからず宗教の影響もあるようです。古代から髪の毛は女性の美しさの最も象徴的な部位とされ、それを隠すことは慎みと謙虚さを表しているのだとか。例えばロシア正教会の教会を見学するときは観光客のわたしでもスカーフを被りますし、カトリックの教会ではそこまで厳格な規則はないものの、今でもローマ法王と会うロイヤルファミリーを見てみると女性は黒か白のヴェールを被っているのを確認できます。
キリスト教に限らず、イスラム教や、正統派ユダヤ教にも被りものの文化が見られます。
日本の場合は、髪を長く伸ばしてきれいに保ち美しさの象徴として隠すことなく他者に見せていた平安時代からもわかるように、その辺りの文化の違いも面白いところです。
美しい髪を思いきりなびかせて自由に歩けるこの時代だからこそ、ヘアケアのし甲斐 もありますね♪
ポーランドで見た頭と髪を飾るものがとても興味深かったのでお見せしたいと思います。
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ウォヴィチ地方の古い結婚式の儀式で被られる花冠。こんなに華やかですがウェディングヴェールと同じ役割で被られます。造花やビーズ、リボンで飾られたデザインは高級感があるというよりは独特なキッチュさがあるのですが、そこがまた可愛らしいところ。
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こんなふうに民族衣装に合わせて被られます。
この民族衣装、わたしも滞在中に着ることができたのですが、ウールを圧縮した厚手の生地で驚くほど重い!!手刺繍で花が施されており手間がかかった衣装は、今ではお祭りの時だけに着られるとても貴重なものなんだとか。
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現代ではこの衣装を着用する時にはこのように花柄のスカーフを被ります。
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ちょうど街中で出会ったおばあちゃんたちもスカーフを被っていてとてもお似合い!スカーフといえば、ポーランドの女の子はみんな髪の毛が美しくサラサラだったのが印象的。ロングヘアにしている子が多く、凝ったヘアアレンジではなく髪本来の艶やかさが生きる自然なスタイリングが定番のようです。
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頭と髪をどのように飾るか、そこには時代背景や気候や文化が色濃く現れる面白さがあります。そしてきっと現代がもっとも自由に、自己表現としてのヘアスタイルを楽しめる時代。ヘアスタイル、ヘアカラー、ヘアアクセサリーや帽子など、自由な発想で楽しんでいきたいと改めて思えたのでした。
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で発信し幅広い層の女性から支持されている。
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