vol.112 「いま、ここ」への気付き。
「禅」の教えを知り、心豊かな生活へ

column

2021.06.21

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毎日を生きていると、ついイライラしたり、他愛もないことで落ち込んだり…
自分らしく!とわかっていてもつい、人に合わせてしまって自分の気持ちを伝えられず後悔したり…

自分らしく生きたい、豊かに生きたい、いつも笑顔で優しい自分でいたい
そんな風に考えたり、経験をしたことはありませんか?
そんな時、ヒントをくれるのが「禅」。

今回は「禅」の考え方と日常活かせるちょっとしたコツをご紹介します。

まず、はじめに。「禅」とは

禅の歴史

禅は、は達磨(だるま)が釈迦から引き継いだのが始まりとされています。
そこから禅は中国に伝えられ、長い年月をかけて日本に渡ってきました。
禅が日本で花開いたのは鎌倉時代。栄西と道元が日本に禅をもたらして以来、独特の発展を遂げました。
一般に禅では、坐禅などの修行を通じ、釈迦の悟りを自らの身を以て追体験します。修行の過程で、言葉では表現できない何かを会得し、釈迦の教えを学び取るのです。

禅の修行はひたすらに自分の生き方を極めていくこと

そして、修行の中で、生まれながらの自分、自分の生き方を極めていくこと、本来の自分を探すことなのです。

禅を通して向き合いたいこんな自分

生まれながらの自分、自分の生き方を極めるということはどういったことなのか。

過去に執着せず今を生きる

あのとき、こうしておけばよかった…と思って落ち込んだり悔やんだりした ことは誰でもあるのではないでしょうか?
後悔しても“あのとき”にはもどれません。つい、過去に想いをはせて落ち込みそうなときには、意識的に“目の前のこと”に集中しましょう。

他人と比較する、他人を妬むのをやめて、自分のやりたいことやいいところをみましょう!

「あの人と比べて自分なんて…」などと比較をしても他人にはなれません。
相手のいいところを見つけることは素敵なことですが、それが自分にないと羨んでも仕方ありません。
自分のできること、いいところを見つけてみましょう。また将来こうなりたいという目標に対して、何ができるか、と行動に移す準備をしましょう。

禅を日常の生活に採り入れるには

考え方をいきなり変えるということは難しいかもしれません。
ですが、毎日少しずつ自分にできることをやってみましょう。

呼吸を整える

禅には「調心」「調息」「調身」という言葉があります。
これは、体が整えば息が整い、息が整えば心が整うという考え方。

心を整えることは難しくても、呼吸を整えることはできますよね。
特にストレスを感じたり、忙しくしているときなどは、呼吸が浅くなりがちです。

ぜひ、意識的におへその下にある丹田を意識した腹式呼吸を行いましょう。
そのとき、特に「吐く」ことに意識をして行うのがポイントです。
体の中の息を「吐く」ことで、体にたまっている邪気を吐き出すことができるとも言われています。
2、3回深い呼吸をするだけで、心が穏やかに静かに整ってきます。

仕事へ向かう電車の中や、お昼休憩のタイミング、仕事終わりのタイミングなど、気づいたときにやってみましょう。

朝の時間を大切に、30分早起きをしてみる

「早起きは三文の徳」ということわざは多くの人がご存知だと思います。
この言葉の意味は、「朝早く起きれば、少しではあるが何かしらの利益がある」というもの。特に、「徳」は「精神的・身体的な利益」を意味しています。

今日一日を良い状態で過ごせるかどうかのポイントは朝。
いつもより30分早起きすることで、心に余裕が生まれます。
体にやさしい朝ごはんを食べたり、一駅歩いてみたりしてみてもいいですが、おすすめはお部屋の掃除。
玄関をきれいにしたり、トイレ掃除をしたり、部屋をキレイにしてみてください。
禅では、塵やほこりを掃除することで、煩悩を払い、心を清められると考えられています。

また、先ほどの呼吸を、あぐらを組んでやってみるのもいいですね。
あぐらを組んで座禅の形で行うことで、一日落ち着いた心を保ちやすくなります。

夜の時間の使い方。スイッチを切り替えるポイントを作ろう

近年、お仕事をされている女性も多いと思いますが、オンとオフを切り替えられている方はどのくらいいるでしょう?
家に帰っても仕事をしていたり、仕事のことを考えているなんて方はいませんか?
特にリモートワークが増えてからは、ついついだらっと仕事をしてしまうなんて方もいるのではないでしょうか。

仕事を引きずると心が休まらず、身体の疲れが取れにくくなったりします。
例えば会社を出るときに靴を履き替える、お気に入りのアクセサリーをつける、玄関のドアを開けるときに深呼吸をするなど、「これをしたらオフにする」という行動を決めて摂り入れてみましょう。

また、寝る前30分はなるべく携帯電話やパソコン、テレビなどを見ず、アロマをたいたり、ヒーリングミュージックを聞くなど、リラックスできる時間に。
この時にも朝と同じように、座禅を組んで呼吸を摂り入れてみてください。
一日に感じたいろいろな感情を受け入れ、流し、穏やかに一日を締めくくれるようになるでしょう。

このように禅的な心が満ちていると、周囲の人々や自然は共にあり、自分が生かされていることに気づきます。
禅の言葉の一つに「知足」という言葉があります。
これは、“足るを知る”という意味で、今のままで十分ありがたいということ。
足りないもの、ほしいものばかりをみるのではなく、今、自分自身が持っているものに目をむけてみましょう。
食事をできること、家で生活できること、周りに助けてくれる人がいることなど、ささいなことに気づけて感謝できるようになります。
ぜひ、毎日イキイキと生きるために、禅を摂り入れて心豊かに幸せを感じましょう。

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