vol.123 古から続く大地の恵みの石。
1月~6月の誕生石とその意味を知ろう(前編)

column

2021.07.21

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アクセサリーなどを見に行くと、「2月の誕生石を~」とか「5月生まれの方に」など、
誕生月に割り当て られた宝石を見ることがあります。
「自分の誕生石は~」と選んだ経験がある方も少なからずいるのではないでしょうか。

お守りのように自分で選んだり、大切な相手へのプレゼントとして選んだり。
生まれ月に割り当てられた宝石を身につけることで、幸せが訪れる、願いが叶う、守られたり、助けられたりすると言い伝えられています。

そもそも誕生石とは何でしょうか?
いつ、誰が、どのような根拠を元にして決めたのでしょうか?
今回はそんな誕生石について知っていきたいと思います。

誕生石とは?

誕生石とは、1月から12月まで、それぞれの月に割り当てられた宝石の事を指します。
天然石、鉱物ですので、「必ず何かに効くもの」と決めつけてしまうことは難しいのが現状です。
ですが、さまざまな文化で古今東西、石から何らかの効果を感じる人が少なくないこともまた事実です。

誕生石の歴史

誕生石の由来は諸説ありますが、古くは旧約聖書に登場する高僧の僧衣に埋め込まれた12種類の宝石や、新約聖書の『ヨハネの黙示録』で登場する12の門の下に埋められた12種類の石が元となっていると言われています。
そして、18世紀になると、ポーランドで誕生月に宝石が割り当てられるようになり、現在のかたちと近いものになったそうです。
ただ、当時は、各月に割り当てられる誕生石はまちまちだったようで、1912年8月アメリカ合衆国ミズーリ州にある都市カンサスシティで開催された「米国宝石組合大会」において、統一され、その基準をベースに、1958年に、日本の風土・習慣に合わせて若干の修正が加えられました。

では自分の生まれ月にはどんな宝石が割り当てられているのか、またその宝石はどんな意味を持つと考えられているのかを知っておきましょう。

1月の誕生石「ガーネット」が持つ意味

1月の誕生石は「ガーネット(柘榴石)」で、「真実、友愛、忠実、貞操」という意味。
ラテン語で「ざくろの実」という意味の濃い紅色が印象的なガーネットは、実りの象徴と考えられ、心を豊かにしたり、努力を結実させたり、また大切な人との絆を深めたりすると言われています。精神力を強めたり、勇気や情熱を呼び起こす力があるとされます。
ガーネットで有名なエピソードとして、十字軍の兵士がケガから身を守る為にお守りとして身に着けたという話があります。
また、欧米ではクラスリング(カレッジリング)といって、卒業記念に友愛のしるしとしてガーネットを贈られたりもします。
成就させたいお願い事がある時や夢に向かって頑張っている方、大切な方に贈るのにもおススメの石です。

2月の誕生石「アメジスト」が持つ意味

2月の誕生石はアメジストで、「誠実、心の平和、真実の愛を守る」という意味。
また、別名紫水晶(クォーツ)とも言われ、鮮やかな紫色をしています。紫は情熱を感じさせる「赤」と、冷静を感じさせる「青」の色が混ざってできたと表現され、高ぶった感情を落ち着ける効果があるとされてきました。
また、愛や慈しみをはぐくむ石と考えられ、愛情を招き寄せたり、恋愛成就に力を発揮すると言われます。癒し効果もあるとされ、リラックス効果によって心に平和を導き、ポジティブで積極的な心へ変化するのに役立つとされています。

また、ギリシャ神話でアメジストが登場するのですが、ある日、お酒の神様の思い付きで猛獣に襲われたときに、アルテミスがアメジストの姿を白い石に変え、猛獣から守ったとされています。石になった少女を見てお酒の神様は後悔し、自分の作ったワインをその石に注いだところ、白い石がワインの紫色に染まったというお話があります。
そこから、古代ギリシャではアメジストを見につけていれば、お酒に酔わないと信じられていたんだそうです。

3月の誕生石「アクアマリン」「コーラル(珊瑚)」「ブラッドストーン」が持つ意味

3月の誕生石「アクアマリン」は、「聡明、幸福 富 沈着 勇敢 結婚」という意味。
ラテン語で「海の水」という意味のアクアマリンはその名の通り海の象徴であり、航海中の安全から転じて人生の安全、すなわち幸福や健康、安定の意味を持つとされます。幸せな結婚や家庭円満のお守りと考えられています。

「コーラル(珊瑚)」は、「確実な成長、長寿」の意味。
珊瑚は「石」ではなく、サンゴ虫と呼ばれる生物の骨格で、仏教の七宝(七種類の宝)の一つとされ、紀元前2万年前から宝飾品や道具として用いられてきました。
厄除け効果があると考えられ、さらに生命力を高め、健康な体をもたらすとも言われています。古くから日本では子宝や長寿のお守りとされ、桃色が美しいことから日本では桃の節句がある3月の誕生石に選定されています。
イギリス王室では、女王が生まれると魔除けとしてベビーベッドにサンゴのネックレスを飾る習慣があるそうです。

「ブラッドストーン」は、「勇気、勇敢」の意味。
勝負時に気力や勇気を与えてくれるとされ、古代ローマでは戦地に赴く兵士のお守りとして使われていたそうです。
日本では「コーラル」が主流ですが、アメリカやイギリスではこの「ブラッドストーン」が3月の誕生石になっています。

4月の誕生石「ダイヤモンド」「クオーツ(水晶)」が持つ意味

「ダイヤモンド」は、「永遠の絆、不変、純潔」の意味。
地球上で最高の硬度を誇ることから、精神的・肉体的な強さのシンボルと考えられています。邪悪なものから身を守る力があるとされるほか、近代以降は大切な人との絆を永遠のものに導く力がある愛の象徴とされます。

「クオーツ(水晶)」が示す意味は、「純粋、繁栄」。
クオーツは主にイギリスにおいて4月 の誕生石とされています。
あらゆるものを浄化する力があると信じられ、古代から祈祷やお守りなどに利用されてきた宝石です。

5月の誕生石「エメラルド」「ヒスイ」が持つ意味

「エメラルド」は、「幸運、幸福、希望、新たな始まり」の意味。
澄んだ緑色は幸せな家庭を連想させるとされ、平和や変わらぬ愛の象徴とされます。身体、とりわけ瞳を美しくする効果や、知性や記憶力を高め、愛情を豊かにするとも言われます。
クレオパトラが愛した宝石としても有名です。

「ヒスイ(ジェイド)」には、「忍耐、調和、飛躍」の意味が。
冷静さと忍耐力を高め、災いから身を守ると考えられています。成功や繁栄の象徴とされ、仕事運をアップさせてくれると言われます。
ヒスイは古く、縄文時代の遺跡からも勾玉や装飾品として出土していたり、不思議な力を持つとされ呪術品やお守りとしても用いられてきました。美しい緑色を持つため、日本では新緑のイメージとして5月の誕生石とされています。

6月の誕生石「ムーンストーン」「真珠(パール)」が持つ意味

「ムーンストーン」は、「恋の予感、永遠の愛、癒し」の意味。
その名の通り、月の結晶が凝固してできた石とされていて、潜在能力を引き出したり、直感力・感受性を豊かにしてくれるとも考えられています。
恋人との関係を深めたり、出会いを引き寄せる効果があると言われます。

「真珠」は、「健康、富、長寿」の意味があります。
人魚の涙、月の雫と形容されるように美しい光沢が特徴で、純潔・健康・富・長寿の象徴と考えられています。古来から薬としても利用されたり、母貝の中で守られて育つことから、若さや健康を維持すると言われ、安産のお守りでもあります。

今回は一年の前半の誕生石をみてきましたがいかがでしたか?
同じ地球から生まれる石それぞれに魅力やストーリーが詰まっていることがわかりますね。
次回は後半の誕生石についてまとめていきます。

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