
学生時代に読者モデルとして活動をスタートさせた田中里奈さん。モデルのみならず、多くのブランドとのコラボ企画や製品プロデュースといった多彩ぶりを発揮しています。今回、田中さんのライフスタイルに迫ります。

仕事まっしぐらだった生活を改め、 余白をつくることで、豊かさの概念が変わった
大学生時代から読者モデルとして活躍している田中里奈さん。モデルとしての活躍とともに、数多くのプロデュースやコラボ商品でヒットアイテムを生み出す才能も注目されています。今回、田中さんのヒット商品を生み出すヒントやライフスタイルについてインタビューしました。

「読者モデルをしていた大学生のころに、ファッションブランドでコラボアイテムを作ったのがきっかけとなり、その後、ファッションに限らず、ライフスタイル関連や様々なアイテムのプロデュースをするようになりました。モノも情報も溢れている現代で、埋もれている価値を掘り起こし伝えることに意味があると考え、モノづくりに反映させました。
最初のうちは、例えば“リップアイテムを作りましょう”と言われると、『リップの成分やパッケージってどんな感じだろう』とテスト前の一夜漬け勉強のようにリサーチして考えていました。でも、それだと本職の研究者には敵わないですよね。なので、ピュアに自分が今欲しいもモノを作ることを心がけるようになりました」

等身大の女性、審美眼を持つユーザー代表の目線ですね。
「それぞれの製品やそのブランドのいいところに焦点をあてて、私とそこの組み合わせだからこそ作り出せるベストなモノづくりや、新しい価値観をプラスして届けられたらいいなと。モデルとして表舞台に立つことも好きですが、裏方に徹してものを作り出すことも好き。職業・田中里奈として自分にしかできないアプローチをしたいです」
職業・田中里奈って素敵ですね!
「20代の頃は100%仕事人間でした。睡眠2〜3時間が続くこともありましたし、無理をしていたなと思いますね(笑)。体のケアも、人前に出られる最低限のことしかできていなかったですし。今振り返ると自分の体と心に向き合う余裕はゼロでした。
人間に限界はない!って本気で思っていたので、気力で持ちこたえていたので元気に過ごせていました。自己実現もできていましたし、好きなことを仕事にもできていました。それまでは結果を出すことに努力を注いでいたのですが、30代に差し掛かった頃、それが自分の幸せなのかと考えたら、その時に積み上げた結果=自分にとっての本当の幸せではない気がしてきたのです」

なるほど、自分を俯瞰して見られたのですね。
「最初は純粋に楽しむ気持ちから始まったのですが、どんどん仕事が大きくなってきて、責任感から心ではなく頭優位で生きていくように。それで自分の軸からどんどんぶれていっていたことに気がつきました。いつも気を張っていたから交感神経が常に優位になっていて、腸もみの先生に出会った時も“こんなに腸の固い人はいない”と言われてしまい(苦笑)。いわゆる〝病気〟ではないけれど、身体の機能がかなり低下していたことに気がつきました。
そこから、まず、心を整え、体を整えることを心がけるようになりました。
スケジュール調整もするようになり、100というスペースがあれば150入れてしまう毎日でしたが、詰め込むことをやめて余白を持たせるようにしました。すると、何も入れていない余白のスケジュールに、想定外のいい予定が入ることも…!結果、ぎゅうぎゅうに予定を詰めてしまうよりも、循環も良くなり、感覚的には200や300ぐらいの充実感が得られるように。体のケアに対しても、緩めるという余白をつくることを意識するようになりました。
可能か不可能かという判断基準を、心地いいか心地よくないかに切り替えたことで、豊かさの概念が変わりましたね」

これまで何カ国も旅をされていますが、田中さんにとって旅行とは?
「日本、特に東京にいると、33歳女性、肩書きモデルの田中里奈という人間
を演じている自分がいます。でも海外に行くと誰も自分のことを知らないぶん
、ただの生命体として自然体でいれる気がします。異文化に触れ、様々な価値観を知ることが人生や心を豊かにしてくれて、将来に役立つベースになるとも感じています。
行きたい!と思ったら即行動に移します。理由よりも、行きたいという直感を大事にしたいです。それは、人生を楽しむことにも繋がりますし、いざという時に決断をする訓練や練習にもなるのではないかと」

オーガニックを選ぶことについては、どのようにお考えですか?
「シンプルに心地いいものを選んだ結果がオーガニックだったのです。学生時代に一人暮らしを始めて、かわいいパッケージだなと手にとった洗剤がたまたまオーガニックアイテムで。気がついた時には、家にある洗剤は全てオーガニックでした。
頭で考える理由ではなく、直感を信じて感覚でセレクトしています。自分にとって心地いいと思えるモノ、相性がいいと思えるモノを大切にしています。試行錯誤の日々ですが、お料理に使う調味料が無添加だといいなと思って、調味料もオーガニックを選ぶようにしています」
第1回目のインタビューでは、仕事に対する思いからプライベートまで田中さんのこだわりを伺いました。第2回目では、ヘアにまつわること、愛用のヴィラロドラ製品や腸活についてのお話しをお聞きします!


撮影/稲垣純也 文章/小平 多英子
撮影協力:リトルダーリン コーヒーロースターズ
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