vol.682 国際平和デーとは?
9月21日に考えたい、平和な毎日と私たちにできること

column

8hour ago

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日々スマートフォンを開けば、世界各地で起きている紛争や対立のニュースが目に入ってきます。胸を痛めつつも、どこか「自分一人の力ではどうにもできない、遠い世界の出来事」と感じてしまうことはないでしょうか。また、日々の忙しさの中で、改めて平和について考える時間は、意外と少ないものかもしれません。

毎年9月21日は、国連が定めた「国際平和デー(通称:ピースデー)」です。

「平和」と聞くと、戦争がない状態や国際問題など、自分とは遠い世界の話のように感じるかもしれません。
けれども、安心して眠れる家があり、家族や友人と笑い合い、好きなことを学び、働き、食事を楽しめる毎日も、平和があるからこそ成り立つものです。

世界中で平和への祈りが捧げられるこの日。それは、決して遠い国の政治家や活動家のためだけのものではありません。遠くの戦火と私たちが暮らす日々を静かにつなぎ、「自分にとっての平和とは何か」を問い直すための大切な一日です。

国際平和デーとは?

国連が定めた「平和のための日」

国際平和デーは、1981年に国際連合(国連)総会によって制定された国際デーです。当初は国連総会の開会日に合わせて、9月の第3火曜日に実施されていました。その後、2001年の決議により、毎年9月21日を「非暴力と停戦の日」とすることが定められました。
国連はこの日を、平和の理想を強めるとともに、24時間の非暴力と停戦を呼びかける日としています。
もちろん、一日だけですべての争いがなくなるわけではありません。しかし、世界共通で「平和について考える日」を持つことには、大きな意味があります。
一人ひとりが平和について考え、自分の行動を見つめ直すことで、その思いが少しずつ社会へと広がっていくことが期待されています。

世界中で行われる平和への取り組み

毎年この日になると、ニューヨークの国連本部にある「平和の鐘」が鳴らされます。
この鐘は、1954年に国連協会日本から国連へ寄贈されたもので、世界60か国以上の人々から寄せられたコインやメダルなどをもとに鋳造されました。日本から贈られた平和の象徴が、今も国連本部で平和を願う日を告げているのです。
また、世界各地では平和をテーマにしたイベントや講演会、コンサート、学校での学習活動など、さまざまな取り組みが行われています。
「たった24時間、銃声を止めたところで何が変わるのか」と思われるかもしれません。しかし、停戦が実現することで、人道支援を届けたり、人々が安全を確保したりするための環境づくりにつながることがあります。
「たった一日」の停戦を呼びかけることも、長期的な平和について考え、行動するための大切なきっかけといえるでしょう。

平和とは「戦争がないこと」だけではない

当たり前の日常も平和の一つ

平和という言葉を聞くと、「戦争がない状態」を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、平和はそれだけではありません。

毎日安心して学校へ通えること。
働く場所があること。
病気やけがをしたときに医療を受けられること。
家族や友人と笑顔で過ごせること。

こうした何気ない日常も、平和な社会だからこそ実現できるものです。
普段は当たり前に感じている暮らしも、世界に目を向けると、決して当たり前ではない地域があります。
だからこそ、今ある日常に感謝し、その大切さを改めて見つめ直すことも、国際平和デーの大切な意味の一つといえるでしょう。

世界にあるさまざまな課題

現在も世界では、紛争や貧困、教育格差、難民問題、気候変動による影響など、多くの課題が存在しています。
これらは一見すると別々の問題に見えますが、人々が安心して暮らせる社会を築くという意味では、「平和」と深く関わっています。

国際連合が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)でも、「平和と公正をすべての人に」が目標の一つとして掲げられています。
平和は、一部の国だけの課題ではなく、世界全体で協力しながら取り組むべきテーマなのです。

私たちにできる「平和」の第一歩

身近な思いやりが平和につながる

「世界平和のために何かをしよう」と考えると、少しハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、平和への第一歩は、実はとても身近なところから始まります。
例えば、
相手の話を最後まで聞くこと。
自分とは違う考え方を尊重すること。
「ありがとう」や「ごめんなさい」を素直に伝えること。
こうした小さな思いやりは、人と人との信頼関係を育み、穏やかな社会づくりにもつながります。
また、SNSなどで発信する言葉に少し気を配ることも、相手を傷つけないためにできる行動の一つです。
一人ひとりが相手を思いやることの積み重ねが、より良い社会をつくる力になります。

世界を知ることも行動の一つ

平和について考えるためには、まず世界で起きている出来事を知ることも大切です。
ニュースや新聞を読んだり、国際問題について調べたり、支援活動を行う団体の取り組みを知ったりするだけでも、新たな気づきにつながります。
また、フェアトレード商品を選ぶことや、寄付・募金、地域で行われるボランティア活動に参加することなど、自分にできる範囲で社会に関わる方法もあります。
無理なく続けられることを一つ選ぶだけでも、未来につながる一歩になるでしょう。

一人の力で、今すぐ世界から戦争をなくすことはできません。世界で起きている出来事を前に、無力さを感じることもあるでしょう。
しかし、「自分の身近なところから、平和な関係をつくること」なら、今日からでも始められます。

誰かにかける優しい言葉。
異なる意見に耳を傾ける姿勢。
誰かの痛みに寄り添う気持ち。

こうした一つひとつの行動が、人と人との関係を少しずつ変えていくかもしれません。
9月21日の「国際平和デー」は、世界平和という大きな目標について考えると同時に、自分の暮らしの中にある「平和」に目を向ける日でもあります。
まずは、身近な人との関わり方を見つめ直してみる。世界で起きている出来事を一つ調べてみる。あるいは、今ある穏やかな日常に感謝してみる。
そんな小さな行動から、平和について考える時間を始めてみてはいかがでしょうか。

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