vol.647 「なんだか体が重い…」梅雨の不調は“湿気”が原因?
水はけを整える薬膳習慣

column

2026.06.10

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しとしとと雨が続く梅雨の時期。

「しっかり寝たはずなのに、朝から体が重い」「夕方になると靴がきつくなる」「頭に重たいものをのせられたような、すっきりしない感覚がある」……。そんな不調を感じてはいませんか?

まずは、あなたの体をチェックしてみましょう。

・朝、まぶたが腫れぼったいと感じる
・夕方、足がパンパンにむくむ
・舌の縁に歯型がついている(舌がむくんでいるサイン)
・胃腸がスッキリせず、食欲が出ない
・頭が締め付けられるように重く感じる

いくつ当てはまりましたか?
こうした不調の背景には、梅雨特有の“湿気”が関係している可能性があります。
これらのサインは、体が「水はけを良くしてほしい」と伝えている状態かもしれません。

この記事では、薬膳の知恵を活かした「出す(利水)」と「整える(健脾)」のダブルアプローチで、梅雨の重だるさをやわらげるヒントをご紹介します。

梅雨の不調の正体「湿邪(しつじゃ)」とは

東洋医学では、湿気の影響を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。
自然界の湿気が体の中に入り込み、本来排出されるべき余分な水分が滞りやすくなる状態を指します。

水は重い性質を持つとされるため、体に溜まると下半身の重だるさや、胃腸の働きの低下、どんよりとした不調につながると考えられています。
とくに、もともと冷えやすい人や、デスクワーク中心で体を動かす機会が少ない人は、この影響を受けやすいとされています。

「水はけ」を良くするポイント

梅雨の不調をケアするためには、単に水分を減らすのではなく、体内の「水の巡り」を整えることが大切です。
そのための柱となるのが、以下の考え方です。

利水(りすい):外へ出す

体内に溜まった不要な水分を、スムーズに体外へ排出することを意識したアプローチです。滞った水を流すイメージを持つと分かりやすいでしょう。

健脾(けんぴ):水を巡らせる体を整える

東洋医学で「脾(ひ)」は、消化吸収を担うとともに、水分代謝にも関わるとされる働きです。この機能が整っていると、体内の水分バランスも保ちやすくなります。
ただし、脾は湿気や冷えの影響を受けやすいとされています。

そのため、冷たい飲み物や生ものの摂りすぎには注意が必要です。
「暑いから」と氷入りのドリンクばかり飲んでいると、胃腸が冷えやすくなり、結果として水の巡りが滞りやすくなることもあります。

「除湿」を助ける食材

梅雨時期に取り入れたい、水はけをサポートする食材をご紹介します。

小豆(あずき)

古くからむくみケアに重宝されてきた小豆は、高い利水作用を持ちます。砂糖が入ったあんこではなく、お料理に使ったり、無糖の「あずき茶」として取り入れたりするのがおすすめです。

はと麦

「ヨクイニン」としても知られ、体内の水分バランスを整えたいときに取り入れられる食材です。白米に混ぜて炊くだけで、手軽に取り入れられます。

とうもろこし

とうもろこし自体にも利水作用がありますが、実は「ひげ(南蛮毛)」の部分にこそ強いパワーが秘められています。ひげ付きを茹でてその汁を飲んだり、市販の「とうもろこしのひげ茶」を活用したりするのも賢い方法です。

きゅうり・ズッキーニ

夏野菜の代表格であるこれらは、体にこもった熱を逃がしながら、水分バランスを整えてくれます。カリウムも豊富で、むくみが気になる時の心強い味方です。

食以外でできる「水はけ」習慣

日々のちょっとした習慣も、体の巡りを整えるサポートになります。

じんわり汗をかく入浴

梅雨時期こそ、シャワーだけで済ませず湯船に浸かりましょう。40度前後のぬるめのお湯でじんわりと汗をかくことで、余分な水分の排出をサポートするとされています。入浴後は水分を摂りすぎず、常温の飲み物で喉を潤しましょう。

むくみに効くツボ押し

隙間時間に取り入れやすい方法です。


・陰陵泉(いんりょうせん):足の内側、膝の下にある骨のくぼみ。水分代謝をサポートするとされる代表的なツボです。

・豊隆(ほうりゅう):すねの外側、膝と足首の中間あたり。体内の余分な「湿」を取り除くと言われています。

痛気持ちいい程度の強さで、ゆっくりと指圧してみましょう。

雨の時期の「重だるさ」は、体からのサインのひとつかもしれません。
外の湿気が多いからこそ、内側の「水はけ」に目を向けてみましょう。
「今日は小豆茶を飲んでみよう」「ご飯にはと麦を入れてみよう」――そんな小さな工夫の積み重ねが、日々の心地よさにつながります。
無理なく続けられる方法で、季節に寄り添ったセルフケアを。
じめじめとした季節も、軽やかに過ごしていきましょう。

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