vol.633 その選択が森を守る。
SDGs目標15から考える、日本の現状と今日からできる行動

column

16hour ago

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前編では、世界規模で進む森林破壊、生物多様性の喪失、土地の劣化という、陸の生態系をめぐる深刻な現状についてお伝えしました。では、私たちの住む日本はどうでしょうか?
国土の約70%が森林に覆われ、世界有数の「森林大国」である日本。一見すると緑豊かで問題がないように思えるかもしれません。しかし、2025年現在の日本のSDGs達成状況を見ると、目標15(陸の豊かさ)は「重要な課題が残っている」と評価され、改善のペースも停滞しています。
実は、日本の陸でも同様の危機が起きているのです。ここからは、日本の足元で進む「陸の危機」に目を向けてみましょう。

日本の豊かな緑の裏で進む「放置林」問題

世界の森林破壊の多くは「木を切りすぎること」が原因ですが、日本の森が抱える大きな課題は「手入れをされずに放置されていること」にあります。

戦後、日本では大量の杉やヒノキが植林されました(人工林)。これらは本来、定期的に木を間引く「間伐」を行うことで、地面に太陽の光を届け、健康な状態を保つ必要があります。しかし、安価な輸入材に押されて国内の林業が衰退した結果、手入れのされない「放置人工林」が急増しました。

放置林が招くリスク

手入れされない森林は、光が届きにくくなり、下草が育たず、土壌を保持する力が弱まり、大雨の際に山崩れが起きやすくなります。

また、一種類の木だけが密集する森には、他の植物や昆虫、鳥たちが住む場所がありません。

生態系のアンバランスと野生動物

2025年現在、ニュースで「クマやシカの人里への出没」を耳にすることが増えていませんか? これも、陸の生態系が崩れているサインです。

森林が荒れ、本来の豊かな実りが得られなくなったことで、その結果、野生動物が餌を求めて人里へ降りてくるようになりました。一方で、環境省のレッドリスト(2025年版改訂)によれば、日本の野生生物の約20%が依然として絶滅の危機に瀕しています。

かつて人と自然が共にあった里山は、管理されなくなることで荒れ、生き物の居場所が失われています。「身近な自然」が失われることは、自然との距離が広がることでもあります。

開発による自然破壊、外来種の増加、里山の減少などが、生態系に大きな影響を与えているのです。
「森を適切に管理すること」は、動物たちの住処を守り、人間との適切な距離(境界線)を保つためにも不可欠なのです。

今日からできる!「陸の豊かさ」を守る賢い選択

私たちは日々の生活の中で、どのように貢献できるでしょうか。具体的で効果的なアクションをご紹介します。

① 「ラベル」で選ぶ:FSC認証・PEFC認証

ノート、トイレットペーパー、食品のパッケージ。これらを買う時に、小さな「木のマーク」を探してみてください。

FSC認証:適切に管理された森林から生まれた製品である証です。
PEFC認証:相互承認により、世界最大の森林認証プログラムとなっています。
これらのマークが付いた商品を選ぶことは、世界中の森林破壊に「NO」を突きつける最も身近な意思表示です。

② 国産材を「使う」ことで山を育てる

「木を使うのは環境に悪い」と思われがちですが、日本ではむしろ国産の木材製品(箸、家具、建材など)を積極的に使うことが、林業を活性化させ、森の手入れを促すことにつながります。これが「植える→育てる→使う→植える」という循環(ウッドサイクル)を生み出し、日本の山を強くします。

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」は、決して大きな組織や政府だけが取り組む課題ではありません。
今、私たちがスーパーでどちらの商品を手に取るか。古い家を直すときにどんな木材を選ぶか。その一つひとつの選択が、10年後の日本の山の風景を変え、アマゾンの熱帯雨林を守る一助となります。
「陸の豊かさ」は、私たちの命を支える基盤です。その豊かさを次世代に引き継ぐために、今日から一つ、新しい選択を始めてみませんか。

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