vol.186 寒さに負けずに冬を乗り切ろう!
アーユルヴェーダを活用した冬の生活習慣

column

2022.01.27

SHARE

冬本番。本格的な寒さが訪れ、冷えや風邪など体調を崩しがちな方もいるのではないでしょうか?
今回はそんな方に、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダから風邪や冷えに負けない冬のセルフケアをお伝えします。洋服を季節に合わせて変えるように、私たちの日常生活も季節に合わせて変えることが大切です。

冬本番を迎える時期に、ぜひ意識していきたいポイントをいくつかピックアップしました。

アーユルヴェーダの基本

世界三大医療のひとつとして世界的に知られている「アーユルヴェーダ」。アーユルヴェーダは約5000年前に生まれたとされていて、その治療法は、オイルマッサージやヨガ、瞑想、食事など多岐にわたっています。
そもそもアーユルヴェーダとは、「Ayur=生命」+「Veda=知識、科学」=生命の科学を意味しています。
インドやスリランカでは国立の教育機関や病院でアーユルヴェーダの医師を育てるところもあるほど、多くの人の生活に寄り添っています。
アーユルヴェーダの特徴は2つ。不調や病気の原因を見極め、根幹治療を目指しているところと、病気になる前に自分でメンテナンスする予防医学を重視しているところなのです。

アーユルヴェーダで欠かせない3つのドーシャ「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」

アーユルヴェーダでは、自然のエネルギーから体が構成されていると考えられていて、そのエネルギーを「ドーシャ」と呼び、人間のみならず動物や物質、時間などすべてのものに存在すると考えられています。
ドーシャには「ヴァータ(風)」、「ピッタ(火)」、「カパ(水)」の3種類があり、これらを「トリドーシャ」と呼びます。
トリドーシャによって体質や性格などが分けられ、アーユルヴェーダのケア方法も変わってきますが、アーユルヴェーダではこのドーシャのバランスが取れた状態を健康と位置付け、バランスが崩れると健康を損なう状態になると考えられています。
そして、このトリドーシャは人の性質だけでなく、季節にも当てはまります。

冬はヴァータの季節

アーユルヴェーダでは、冬は冷えや乾燥のヴァータ(風)のエネルギーが高まります。
ヴァータは、軽さ・乾燥・冷たさなどの性質を持ちます。そのため、冬にヴァータを増やす生活習慣をしていると、体が冷えると考えられています。
そして、冷えが起こると、血行不良になり、肩こり・頭痛・イラつきなどの症状がおこります。秋から冬にかけて体調や気分に好ましくない変化を感じたときは、ヴァータが増えている状態かもしれません。そのまま、本格的な冬を迎えるとさらにヴァータのエネルギーにあおられて、心もからだも不安定になりがち。
そんなヴァータと上手に付き合うために、反対の性質のものを、積極的に摂り入れていくことがおすすめ。
 

冬のおすすめ生活習慣① 食事は温かくて水分が多いものを摂ろう

体が乾燥して冷えがちな冬は、食べ物から水分と熱を体内に取り込むことが大切。
かぼちゃ、にんじん、さつまいも、大根、玉ねぎなどの体を温めてくれる根菜類や冷たい冬に耐えられるような身になっている魚などを使った鍋物やスープはおすすめです。
生ものはできるだけ避けて、蒸す、炊く、煮るなど火を通して食べることを心がけて。味つけは、甘味、酸味、塩味がヴァータを消す働きがあるとされています。
逆に、冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎは体を冷やすので注意しましょう。

冬のおすすめ生活習慣② 体を温めるスパイスを摂ろう

体を内側から温めてくれるスパイスを毎日少しずつ摂り入れましょう。
代表的なスパイスは、ジンジャー、チリ、コリアンダー、シナモンなど。
ホットミルクや紅茶、スープ、甘酒などにプラスして使えるので手軽に摂り入れられます。

冬のおすすめ生活習慣③ 白湯を飲んで体の巡りをアップしよう

水分補給をするときは、白湯(沸騰したお湯を冷ましたぬるま湯)を飲むように心がけてみましょう。特に、朝起きたら、1杯の白湯を飲むことがおすすめ。こうして胃腸を温めることで、内臓機能の向上や、血流改善が期待でき、体を内側から整えることにつながります。

冬のおすすめ生活習慣④ ほかの季節よりも長めの睡眠をとろう

睡眠時間は、夏より長めに寝ることがおすすめです。冬は体熱を生み出すエネルギーを多く消費します。また、寒さで免疫力が下がりやすいので毎日睡眠をしっかりとって体力回復をすることが必要です。
冬は日没が早く日の出が遅いので、自然のリズムに合わせれば自ずと寝る時間も長くなります。
自然に沿った生活をすることは、体のためにももってこいなのです。

アーユルヴェーダは食事や睡眠、ライフスタイルを通してドーシャを整え生命力を高めるための生きる知恵。
自分の性質に合ったライフスタイルもあるし、季節に合ったライフスタイルもあります。自分をケアする習慣をもつことで、意識が自分に向きます。
まずは自分をよく観察して、アーユルヴェーダの知恵を生かしながら、季節ごとの適切な食事や睡眠を意識してみましょう。
きっと『自分を大切にする』思考と行動が定着します。それが健康な心と体づくりにつながり、人生を豊かにしてくれることでしょう。

RENOVO AQUAE<レノーボ アクエ>のご紹介
自然の恵みで、色と艶が生き続ける。
ヴィラロドラ カラーの美しさを長持ちさせるヘアケアシリーズ。
3種のキャリアオイルが、髪と地肌を健やかに整え、褪色を抑えます。
柔らかい仕上がりに。

recommended posts

PAGE TOP