vol.419 医者を遠ざけると言われる栄養素たっぷりの「りんご」。
薬膳からみるりんご

column

2024.04.01

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「一日一個のりんごは医者を遠ざける」と言われる「りんご」。

子どもの頃、風邪で寝込んだ時に、「りんごのすりおろし」を食べさせてもらった経験はありませんか?
風邪の時など体調の悪い時、よくりんごが登場してくるイメージがある方も多くいるのではないでしょうか。

ちょうどりんごは冬の果物でよくスーパーでも見かける果物。
手軽に摂り入れられる果物の1つですが、世界でもりんごに対するさまざまなことわざがあるほど多くの栄養素を持っています。

年末年始食べ過ぎて疲れがでている方でも食べやすく、健康や美容面でも嬉しい効果が多くあるりんご。
東洋医学的な観点も交えながらりんごを見ていきましょう。

りんごの歴史や基本情報

りんごの歴史は古く、ヨーロッパでは約4,000年前には栽培されていたと言われていたり、トルコで8000年ぐらい前の炭化したりんごが発掘されたと言われています。
また、紀元前1300年にはナイル川に果樹園があったそうです。

そしてヨーロッパから、アメリカに伝わり、多くの品種改良が行われました。

日本では最初中国か ら「和りんご」とか「地りんご」と呼ばれる粒の小さな野生種が渡来してきました。
その後、今のようなりんごが作られ始めたのは1871年。北海道開拓使次官がアメリカから75品種の苗木を持ち帰ったことが始まりとされています。
今では、日本では約2,000種類、世界ではなんと約15,000種類の栽培がされています。

りんごが持つ栄養素と効能

りんごには多くの栄養素が含まれていますが、代表的な栄養素・成分は5つです。
【ポリフェノール・食物繊維・カリウム・ビタミンC・リンゴ酸】

ポリフェノール

りんごには多くの種類のポリフェノールが含まれていて、量はりんご100g中に100~150mg含まれていると言われています。
ポリフェノールは高い抗酸化作用のほか、腸管からの脂肪の吸収を抑えてくれたり、 肝臓での脂肪合成を抑える働きがあるとされています。老化予防にもおすすめ。
ポリフェノールは皮に多く含まれているので、皮ごと食べることがおすすめです。

食物繊維

りんごには不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれています。
不溶性食物繊維が、便のかさを増やしてくれたりぜんどう運動を促進させ便の排出をサポートしてくれます。
水溶性食物繊維は、便を軟らかくし、便の滑りをよくするといった効果があります。
これによって血液中の余分なコレステロールを排出してくれたり、腸の善玉菌を増やしてくれるので便秘の改善や免疫力アップも期待できます。
便秘が改善することで、美肌やダイエットの効果も期待できます。

カリウム

カリウムは皮つきのりんご100g中に120㎎ ほど含まれています。
カリウムは体内から余分な塩分を排出して、血圧を下げる働きがあります。
これにより、むくみや高血圧の改善のサポートが期待できます。

ビタミンC

ビタミンCは体の酸化を防ぎ、鉄分の吸収を高める働きがあります。それに、コラーゲンの生成を促進したり、ストレスや病気に対する抵抗力を高めることにも効果的です。

リンゴ酸

リンゴ酸はりんごだけでなく他の野菜や果物にも含まれている栄養素です。
疲労の原因である乳酸を分解し、エネルギーに変える働きで、疲労の回復を早めてくれます。
また鉄の吸収を高めてくれるので、貧血の予防に効果が期待できます。

東洋医学の観点からみたりんご

りんごの食性は【平性】、五味は【甘・酸】
りんごの食性は平性。冷え性の方でも暑がりの方でも気にせず食べられる食材です。生のまま食べると冷やす効果があるため、冷え性の方は加熱調理やすりおろして、食べることがおすすめです。

りんごの五味は甘と酸。甘には栄養を与えて疲れを癒やす滋養作用と緊張した状態を和らげる弛緩作用があり、胃に関連しています。
そして酸には収斂作用と固渋作用(こじゅうさよう)があり血管や皮膚、筋肉を引き締め、発汗や下痢などに効果的です。五臓では肝に関連していて、精神をコントロールする作用もあると考えられています。

薬膳の世界では、この「酸味」と「甘味」の組み合わせから「酸甘化陰(さんかんかいん)」と言う言葉があります。「甘みと酸みの両方を摂れば陰(体液、身体の潤い)になる」という意味で、からだの乾燥予防におすすめです。食欲不振のときなどにもってこいの食材です。

熱を加えたりんごは、シナモンや生姜など体を温める食材とも相性が抜群です。
冬の今の時期はぜひ、焼き林檎やコンポートなど熱を加えた調理にチャレンジしてみましょう。

りんごの品種によっては、甘みが強いもの、酸みが強いものがあるので、食べ比べて好みのものを見つけましょう。

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