
私たちは今、かつてないほど「つながり」が容易な時代に生きています。SNSを開けば地球の裏側にいる誰かと瞬時に言葉を交わすことができます。しかしその一方で、ニュースに目を向ければ、宗教、人種、政治的信条の違いによる「分断」や「対立」の報じられない日はありません。
そんな現代社会において、いま改めて注目されている記念日があります。それが、毎年2月4日の「人間の友愛に関する国際デー(International Day of Human Fraternity)」です。
この記事では、この新しい国際デーがなぜ制定されたのか、その歴史的な由来と、私たちが日常で実践できる「友愛」の在り方について深く掘り下げていきます。

2月4日 国際友愛デーとは
2月4日は、国連が定めた「国際人類友愛デー(International Day of Human Fraternity)」です。2020年12月の国連総会で決議され、2021年から実施されている比較的新しい国際デーです。
日本語では「国際友愛デー」とも訳され、「文化や宗教の違いを超えて、人類がひとつの家族として互いに尊重し合い、対話を通じて平和を築くこと」を目的としています。
これは単に「みんなで仲良くしよう」という抽象的なスローガンではありません。世界中で深刻化するヘイトスピーチ、不寛容、そして武力衝突といった現実的な課題に対し、一人ひとりが「友愛(Fraternity)」の精神を持って立ち向かうことを呼びかけ、人と人とが尊重し合い、共に生きる社会の大切さを考えるための日です。
2月4日に決まった由来「アブダビでの共同宣言」
なぜ2月4日なのでしょうか。その理由は、2019年の同日に起きた出来事に遡ります。
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビにおいて、カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇フランシスコと、イスラム教スンニ派の最高権威機関アズハル・シャリフのアフマド・タイイブ総長が、歴史的な対談を行いました。
キリスト教とイスラム教。長い歴史の中で対立や緊張を繰り返してきた二つの大きな宗教の指導者が、手を取り合い「世界平和と共生のための、人類の友愛に関する文書」に署名したのです。
この文書の中で、両指導者は以下のような力強いメッセージを発信しました。
「宗教が憎しみ、暴力、過激主義、盲目的な狂信を煽るために利用されること、また、神の名が殺害、追放、テロリズムといった行為を正当化するために使われることを断固として拒否する」
この「人類史上稀に見る融和の瞬間」を永遠に記憶し、世界中に広めるために、国連は2月4日を国際デーとして制定しました。
「友愛」とは何か?友情との違い
友愛という言葉は、友情や思いやりと混同されがちですが、少し意味合いが異なります。
「友情」は、気の合う仲間や、共通の趣味を持つ特定の個人との間に育まれるものです。いわば、自分たちの「内側」にある関係性です。
一方、「友愛」は、自分とは全く異なる背景を持つ人、あるいは一生出会うことがないかもしれない遠くの他者さえも、同じ「人間」という家族の一員として尊重する姿勢を指します。
「自分と似ているから大切にする」のではなく、意見が異なっても、立場が違っても、相手を対等な存在として認めること。そこには、理解しようとする姿勢や共感、敬意が含まれています。友愛は、親しい人だけでなく、見知らぬ他者や社会全体に向けられる概念なのです。

なぜ今、世界に「友愛」が必要なのか
現代社会において、友愛の重要性はかつてないほど高まっています。その背景には、いくつかの危機があります。
デジタル分断(エコーチェンバー現象)
SNSのアルゴリズムは、私たちが好む情報だけを表示します。その結果、自分と異なる意見を持つ人々が「理解不能な敵」に見えてしまうエコーチェンバー現象が起きています。友愛は、この閉ざされた殻を破り、対話を始めるための鍵となります。
孤独・孤立問題
経済的な格差やコミュニティの崩壊により、世界中で「孤独」が社会問題化しています。誰とも繋がっていないと感じる絶望は、時に過激な思想への傾倒を招きます。社会の中に「自分を受け入れてくれる他者がいる」という安心感(友愛)を育むことは、平和の基礎体力を高めることにつながります。
私たちが今日から始められる「友愛」のアクション
「国際平和」や「人類の連帯」と聞くと、あまりに規模が大きく、自分にできることはないと感じるかもしれません。しかし、友愛は日常の小さな選択から始まります。
大切なのは、この日をきっかけに、自分自身の態度や言葉を見つめ直すことです。
「決めつけ」を一度手放す
自分と異なる文化や信条を持つ人に出会ったとき、「あの人は〇〇だから」と決めつける前に、「なぜそう考えるのだろう?」という好奇心を持ってみること。
積極的な「傾聴」 相手を言い負かすためではなく、相手の背景を理解するために耳を傾けること。対話の目的は合意ではなく、相互理解です。
「小さな親切」を循環させる
見返りを求めず、隣人や見知らぬ誰かに手を差し伸べること。その小さな行動が、ギスギスした社会の空気を変える種になります。

2月4日の国際友愛デーは、世界規模の課題を扱う記念日でありながら、その本質はとても身近なところにあります。友愛とは、遠い国の話ではなく、私たち一人ひとりの姿勢そのものです。
分断の時代だからこそ、「わかり合おうとすること」をあきらめない。その意識を持つことが、社会を変える第一歩になります。2月4日、国際友愛デーを、自分自身の関わり方を見つめ直す静かなきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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