
毎月やってくる生理。
そのたびに使い捨てのナプキンやタンポンを使っている、という方も多いのではないでしょうか。けれど 毎月当たり前に使っているその生理用品、捨てた後のことを考えたことはありますか?
一人の女性が生涯で使用する使い捨てナプキンは、約10,000個。そのほとんどがプラスチックから作られており、自然に還るまでには数百年かかると言われています。私たちの「当たり前」が、知らず知らずのうちに地球へ大きな負担をかけている現実があるのです。
しかし、今、新しい選択肢が広がっています。それは、地球環境を守るだけでなく、私たちの心と身体をより快適にしてくれる「サステナブルな生理用品」。この記事では、その魅力と未来の可能性について探っていきます。

生理用品と環境問題
市販されている多くの生理用ナプキンやタンポンには、ポリエチレンやポリプロピレンといったプラスチック素材が含まれています。これらの素材は自然分解されにくく、分解には500年近くかかるともいわれています。しかも、外装フィルムや個包装にもプラスチックが使われており、毎月少しずつでも、世界規模で見ると膨大な量のプラスチックごみが生まれているのです。
ある調査によると、女性1人が一生に使う生理用品の数は約10,000個とも推定されています。これをすべて使い捨てナプキンに換算すると、大型ゴミ袋数十袋分のごみとなり、焼却処分によって大量のCO₂が排出されることになります。
また、驚くべきことに、タンポンやナプキンが海のゴミで見つかることもあり、「海に捨てられるプラスチックごみ第5位」が実は生理用ナプキンとなっています。
これをクジラやウミガメなどが誤って食べてしまうリスクも指摘されており、「個人の行動が自然環境に与える影響」を無視できない時代になっているのです。
毎月使うものだからこそ、その選択が未来の地球環境に直結しています。そんな中、注目されているのが「サステナブルな生理用品」です。環境への負荷を減らしつつ、女性の身体にも優しい、持続可能な選択肢とはどんなものでしょうか?
サステナブルな生理用品の種類と特徴
ここでは代表的な3つの選択肢をご紹介します。
月経カップ
柔らかい医療用シリコンでできた「月経カップ」は、膣内に挿入するタイプの アイテムです。経血を溜める仕組みで、最長12時間もの連続使用が可能となっています。
正しく使えば、最大10年ほど繰り返し使用できます。1回の購入で数年使えるため、ごみを出さず、経済的なメリットも大きいのが特徴です。

吸水ショーツ
ショーツ自体に吸水・防水機能が備わっており、ナプキンなしで過ごせる新しいタイプの生理用品です。見た目は普通の下着と変わらないのに、数層に重なった特殊な布が経血をしっかりと吸収してくれます。
ナプキンやタンポンが不要で、洗って繰り返し使える点が魅力です。近年は、デザイン性や吸収力に優れた製品も増え、快適さも進化しています。
布ナプキン・オーガニックナプキン
通気性のよい天然素材を使った「布ナプキン」や「オーガニックナプキン 」は、肌への負担が少なく、冷え予防にも効果的。通気性が良く、デリケートゾーンのかゆみやかぶれに悩んでいた人にも支持されています。カラフルな柄や優しい肌触りで、生理中の気分を上げてくれるという声も。
洗濯の手間はありますが、自分の経血と向き合う時間は、体調の変化に気づくきっかけにもなり、「面倒」が「丁寧なセルフケア」の時間に変わっていくかもしれません。
選び方のヒント
サステナブルな生理用品の最大のメリットは、ごみの削減や資源の節約につながること。さらに、ムレにくさから肌トラブルが減ったという声も多くあります。毎月の出費が抑えられる点も見逃せません。
一方で、使用後の洗浄や保管、外出先での扱いには少し工夫が必要です。慣れるまでは手間を感じるかもしれませんが、自分に合った方法を見つければ、日常に無理なく取り入れられます。
選び方のポイントは「完璧を目指さないこと」。最初からすべてを置き換える必要はありません。たとえば、自宅では布ナプキン、外出時は吸水ショーツ、といったように、自分のライフスタイルに合わせて取り入れていくことが大切です。

毎月の生理用品を見直すことは、小さな変化に思えるかもしれません。でもその選択は、地球にも、自分の身体 にもやさしい行動につながります。
サステナブルな生理用品は、私たちに「選ぶ自由」と「快適さ」、そして「地球を思う気持ち」を届けてくれます。大切なのは、無理なく続けられる方法を見つけること。あなたの毎月の選択が、未来を変える一歩になるかもしれません。

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