vol.407 冬の養生食におすすめの黒い食材。
東洋医学の知恵を活かして冬の寒さに負けない体づくりを

column

2024.01.25

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大寒を迎え、より寒さを感じる日が増えています。

冬の時期は、血液の巡りが悪くなって体も縮こまり、肩こりや腰痛、冷えやむくみ、太りやすいなど様々な不調を感じやすくなります。

そんな冬の様々な不調を解消するのにおすすめの「黒い食べ物」をご紹介します。
長い冬を心地よく元気に過ごせるように、参考にしてみてください。

冬は東洋医学では「腎(じん)」のバランスが崩れやすい

東洋医学では、地球にあるすべてのものは五行説(「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素)から成り立っていると考えています。
5つの要素それぞれに特徴があり、お互いに補ったり、抑制したりしながらバランスを保っています。

五行説は、様々な切り口があり、季節や人間の臓腑も五行で分類して考えられています。

・肝(かん):肝臓、胆嚢、目など。循環・代謝・発散・排泄・解毒などをコントロール、血液貯蔵など
・心(しん):心臓、小腸、脈など。血液循環と拍動などをコントロール
・脾(ひ):脾臓、胃、筋肉、四肢など。消化吸収などをコントロール
・肺(はい):肺、大腸、皮膚、気管支など。呼吸や水分循環、防衛機能などをコントロール
・腎(じん):腎臓、膀胱、脳、骨、泌尿生殖器など。生命力、生殖、成長、老化、水分代謝などをコントロール

これらが弱くなることで、身体に不調がでやすくなると考えられ ていて、それぞれ季節ごとに影響を受けやすい臓腑があります。
ですから、季節に合わせて影響を受けやすい臓器を労ることで、体調を整えやすくなります。

「腎」の役割り

「腎」とは、上で記載したように、体内の水分代謝のコントロールや、ホルモンなどを司っています。「腎」は、「エネルギー」「パワー」の源を置く場所とも言われています。ただし、「寒さ」と「冷え」の影響を最も受けやすい臓腑です。

寒さで「腎」が弱ると以下のような症状がでやすくなります。

・足や腰がだるい
・手足の冷え
・むくみがある
・尿が出にくいなど排尿障害がある
・耳鳴り・難聴がある
・白髪が増えてきた
・抜け毛が多い
・性欲の衰え
・生理不順 など

こういった症状の予防や改善のためにおすすめなのが、「黒い食材」です。

腎を労わるのにおすすめの「黒い食材」

一般に体力をつける食材を「精をつける」食べ物といいますが、これらは「腎」を強くします。精をつけ、腎の働きを助ける食材は黒い食材が多いのです。

黒い食べ物の多くには、むくみの解消や免疫力アップ、冷えの改善、造血作用を促進したりする働きがあり、冬の不調を整えてくれます。
また、黒い食べ物には、食物繊維やポリフェノール、ミネラルが豊富に含まれているものが多く、抗酸化作用にも優れています。
そのため、エイジングケアにもつながるのです。

主な黒い食材

主な食べ物の例として、以下の様な食べ物があります。

・黒豆、黒ごま、小豆
・玄米、黒米
・海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布)
・里芋、ゴボウ
・しいたけ、きくらげ
・黒砂糖、醤油、味噌、黒酢
・ブルーベリー
・くるみ

このように黒い食材は、さまざまなメリットがあります。
黒い食材は毎日の食卓に取り入れやすいものが多いので、普段の食事に黒い物が入るように心がけてみてはいかがでしょうか。もし難しい場合は、黒豆茶などもおすすめ。
黒豆に含まれるアントシアニンは、抗酸化作用に加えて血流を促す作用があります。 黒豆茶であれば、水筒などで持ち歩くこともできるので、効率的に摂取することができます。
冬は寒さと乾燥の影響で、運動不足になったり、乾燥からシワなどがでやすいので、うまく黒い食材を取り入れて、寒い冬を元気に乗り切り、春には今よりキレイな自分を作っていきましょう!

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