皆さんは「オレガノ」というハーブをご存知でしょうか?
スーパーではドライタイプのオレガノが必ずと言っていいほど置かれています。
オレガノは ローズマリーやタイムと同じくらい使いやすく、香りが良くスパイスのイメージが強いハーブです。
小まめに世話をする必要がなく、園芸初心者でも育てやすいのも特徴で、特にパスタやピザなどのイタリア料理では欠かせず、ギリシャ料理やメキシコ料理でもよく使われています。
ですが、料理以外にもさまざまな使い方ができる便利なハーブ。
今回はそんなオレガノの使い方や注意点、料理以外の活用方法についても解説します。
オレガノとはどんなハーブ?
オレガノ(英語:Oregano)とは、シソ科の多年草で有名なハーブです。オレガノは、ヨーロッパの地中海地域原産のハーブで、属名は「山の喜び」を意味する”oros ganos”。
6~9月には、淡いピンク色の花を咲かせることから和名では「ハナハッカ」、別名「ワイルドマジョラム」と呼ばれ、「輝き」「財産」「あなたの苦痛を取り除きます」などの花言葉をもっています。
ヨーロッパやエジプトでは、古くからその薬効は知られており、オレガノに人を癒す効果があると、薬用植物としても長く大切にされてきました。
オレガノの育て方
日当たりと水はけのよい場所を好み、とても丈夫で寒さや乾燥にも強いハーブです。逆に湿度が高い環境が 苦手で、かつ繁殖力が旺盛で葉が込み合いやすいため、育てるときにはこまめに摘んで風通しをよくしておきましょう。
オレガノの種類
オレガノにはいくか種類があります。大きく分けて、オリガヌム系・マヨラナ系・アマラクス系の3種類に分類されます。
一般的にオレガノと呼ばれるものは、オリガヌム系のワイルドマジョラムと呼ばれる品種です。
マヨラナ系は、葉が卵のような形をした、小さなオレガノです。古代エジプトより、防腐剤として使われ、強い香りが特徴です。
アマラクス系は、主に観賞用として親しまれています。花や苞葉が美しく、ドライフラワーやポプリなどとしても使われることも多々あります。
オレガノの効果効能
オレガノの効果・・・抗真菌・抗ウィルス・抗酸化・胃腸調整・神経系の痛みの鎮静(呼吸器系・生理痛・頭痛・歯痛・筋肉の痙攣等)・強壮作用など
オレガノの効能には、消化器系の不調を和らげたり、抗菌・殺菌作用があったりします。消化を促し、食べ過ぎにもいいです。筋肉の痙攣や、頭痛、生理痛にも有効です。オレガノに含まれる精油成分(チモールやカルバクロール)には、バクテリアの繁殖を抑制する作用があることが分かっていて、腸内のバクテリアに対して処方薬より効果が高かった研究が残されています。
また、ビタミンC・ビタミンEなどビタミン類が多く含まれています。フレッシュなオレガノにはマンガン・鉄分・カルシウムなど他にも多くのミネラル成分も含まれ、身体の代謝機能を高めてくれます。
オレガノの活用法
①料理に使用する
オレガノは料理の香りづけに使われ、トマトやチーズを使う料理には特に良く合います。
オイルでニンニクと合わせて炒めて香りを出します。
フレッシュな生葉は、サラダやバターソースに使用することもできます。乾燥したものは煮込み料理やお肉やお魚・きのこ類などを炒める時などにもおすすめ。
香りの強いドライオレガノをかけてあげると爽やかな香りが付き 臭み抜きにも使用できます。
②ハーブティーとして使用する
水やお茶にオレガノオイルを混ぜたり、ハーブティーとして摂取できます。
月経痛、腹部膨満、消化管の不快感を緩和することが期待できるでしょう。
また、ハーブティーをうがいに使うと、咳を鎮める効果が期待できます。
③ポプリや入浴剤にもおすすめ
ポプリにして靴の中に入れると、抗菌効果が、枕に入れれば、安眠効果も期待できます。
また、入浴剤代わりにお風呂に入れて使うこともできます。
使用の注意点
体によい効能がたくさんあるオレガノですが、妊娠中の摂取には注意が必要です。
摂取したい場合は、かかりつけ医に相談してからにすると安心でしょう。
いかがでしたでしょうか。
オレガノは、パスタやピザだけでなく、トマト料理や肉・魚料理など、幅広く活躍してくれます。手軽なドライタイプが一般的ですが、フレッシュなオレガノを見かけたらハーブティーなどで楽しんでみるのもおすすめです。
何にでも合わせやすく使いやすいので、ぜひいろいろとお料理に使ってみてください。
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