vol.387 生活を豊かにしてくれるアロマオイル。
始める前に知っておくべき注意点

column

2023.11.15

SHARE

アロマオイルは、天然のものなので安全だと思われがちですが、実はそうではないことをご存知でしょうか?
オイルになる過程で、成分は何十倍、何百倍にも濃縮されるため、植物に含まれる成分よりも効果が強いことがあります。

そのため、使い方を間違えると、思わぬトラブルを引き起こしてしまうことがあるので、精油の正しい知識や扱い方を身につけておくことは大切です。

今回は、アロマを安全に楽しむために、最低限押さえておきたい重要ポイントをご紹介します。

アロマオイルとは

アロマオイルには、精油(エッセンシャルオイル)100%のものや 、香りなどを楽しむために精油以外の成分が含まれているものがあります。

精油は100%植物から抽出された天然のエッセンスです。一方で合成香料が含まれており、フレグランスオイルやポプリオイルとも呼ばれているものもアロマオイルには含まれています。

花や葉、果皮、根などを蒸したり、皮を搾ることなどによって精油は抽出されます。例えば、精油1kgを得るために、ラベンダーなら100~200kg、ローズなら3~5トンも使用します。
このように大量の原料植物から、ほんの少ししか採れないものが精油 なのです。

アロマオイルを使う時の注意点

これだけ濃縮された精油などを含んでいるアロマオイルなので、人の心と体に様々な効果をもたらせてくれるのです。
その反面、使い方を誤ったりすると、作用が強いことによるデメリットを生じることもあります。ですから、その効果を万全に活用するために、注意すべき点を見ていきましょう。

注意点①原液を肌に直接つけない

品質の確かなアロマオイルは、香りを楽しむだけでなく、マッサージや手作りコスメなど肌に触れる使い方もできます。とはいえ、上記に記載したように、植物の香り成分を凝縮したものなので、原液のままだと肌への刺激が強いものがほとんどです。
ですから、基本的には、肌に触れる使い方をする際には植物油などで薄めて(希釈して)使用するようにします。
もし原液が肌に付いてしまった場合は、すぐに流水で洗い流すようにしましょう。

注意点②光毒性のある精油に注意する

ベルガモットをはじめとした、レモン、グレープフルーツ、オレンジビター、ライムなどの柑橘系の一部のアロマオイルには、肌についた状態で紫外線を浴びると、日焼けや 炎症、色素沈着などを引き起こす「光毒性(ひかりどくせい)」という作用をもつものがあります。
光毒性のあるアロマオイルは、日光にあたる部分に使うのは避けるか、外出前や外出中に使用しないよう注意しましょう。

※レモンやグレープフルーツであっても、水蒸気蒸留法で抽出した精油には光毒性の心配がないものもあります。

注意点③妊娠中、乳幼児への使用は気を付ける

妊娠中はホルモンバランスが変化するため、体が敏感になりやすい時期。アロマオイルを使用したい場合は医師に相談するか、芳香浴程度にとどめておきましょう。
加えて、成長過程の子供は嗅覚が大人よりも繊細なので、外からの影響を受けやすいです。ですから、3歳未満の乳幼児には使用しないもしくは、3歳以上の子どもに使用する場合も、通常より薄い濃度で使用した方が安全です。

注意点④アロマオイルを飲んだり、目に入れたりしない

希釈したものであってもアロマオイルを飲むことや、ほかの食品と一緒に摂取すること、うがいに使うことはおやめください。
また、誤って目に入ってしまったり、精油がついた手で目をこすってしまったりしないように注意しましょう。
もし、精油が目に入った場合は、大量の水で洗い流して、速やかに医師の診察を受けることがおすすめです。

注意点⑤アロマオイルが苦手な生き物を飼っている場合は使用を控える

動物の種類によっては、体の仕組み上、アロマオイルが毒となってしまう恐れがあります。
特に、猫やフェレットはアロマオイルの植物成分が上手く分解できないため、肝臓や腎臓に影響を与えてしまうと言われています。
他にも香料にびんかんな小鳥や子犬も注意しましょう。
誤飲しないように注意するのはもちろん、アロマスプレーなどもペットがいる部屋での使用は控えることがおすすめです。

アロマオイルは私たちの生活を豊かにしてくれるものです。
使用 方法を間違えず、安全にかつ効果的に生活に取り入れて、日常を豊かにしていきましょう。

recommended posts

PAGE TOP