vol.338 いつでも・どこでもできる 簡単「耳ヨガ」。
ひっぱり、ひねり、全身の代謝を上げよう!

column

2023.05.31

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春先は、寒暖差が激しく、自律神経のバランスが乱れやすい時期と言われています。体調や気分がモヤモヤする日もあるでしょう。頭痛や新しい環境に緊張して肩が凝るなんて方もいるかもしれません。
耳をひっぱって耳ツボを刺激する「耳ヨガ」をご存知でしょうか?

「ヨガ」と聞くと、道具の準備や、スタジオなどで行うイメージがあり、「面倒くさい」、「難しい」と思う方もいるかもしれません。
今回、使うのは指2本だけ!
頭痛持ちや肩こりをしている方、代謝アップや顔のリフトアップなどをしたい方にもおすすめの耳ヨガをご紹介します。少しの時間で心身ともにスッキリできると注目されていますので、ぜひ試してみてください。

東洋医学で耳は全身の縮図

耳ヨガは、耳全体が全身をあらわす鑑と考えられていて、300以上ものツボが集まっています。
『気』が流れる『経絡(けいらく)』上にあるツボを指で刺激し、ほぐすことで、各部位も同時にほぐされ、巡りがよい状態になります。

耳をキュッと上下からつぶしてみると痛かったり、耳だけいつも冷たいなら、
全身の巡りが悪いサイン。耳をほぐして、巡りを促しましょう。

・東洋医学では耳の形は赤ちゃん
東洋医学では、全体の様子はその部分に現れ、部分はその全体を表す「部分即全体」という考え方があります。耳も全身の縮図として考えられていて、耳全体が"お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんと同じ形(体を丸めて頭を下にした胎児)"だと考えるそう。
耳の上部は足全体、中部は胴体や腕、耳の穴の近くが腹、下部の耳たぶは頭というイメージです。

耳ヨガで得られる効果

耳の硬さは全身の硬さと考えて、耳を軟らかくするという意識で行いましょう。耳の近くには、脳につながる動脈や多くのリンパ節があります。耳ヨガをして耳をほぐすことで、頭部の血流やリンパの流れが良くなり、以下の様な効果が期待できると言われています。

・血行促進
・眼精疲労の回復
・冷え性の改善
・睡眠改善
・生理痛・生理不順の軽減
・美肌効果

耳つぼの位置を知ろう

耳には多数のツボがあるので、すべてを紹介すことは難しいですが、有名なツボをいくつかご紹介します。

神門・・・精神を安定させるツボ。ストレス、イライラなど精神的な不安定を落ち着かせ、気持ちを明るく、おだやかにすると言われています。精神的に落ち着かせることでどか食い、やけ食い、大食いなどをなくし正常な食事量にします。

飢点:食欲抑制のツボ。インスリンの過剰分泌を抑えると言われています。

胃・・・胃の働きを正常にして特にストレス性の胃炎や胃腸を改善すると言われています。体調を良くすることで精神的な安定を促進します。

食道・・・消化器系全体の働きを正常にして、消化、吸収力を高めると言われています。代謝をよくして太りにくい体質にします。

肺・・・食欲を抑えるツボ。血糖値をコントロールし、インスリンの過剰分泌を抑えると言われています。

内分泌・・・ホルモンなどの内分泌系の乱れを正常にするツボ。体調をよくします。

「耳ヨガ」のやり方

1 耳の上の方を親指と人差し指でつまみながら、もみます。そして息を吐きながら斜め上に向かって10秒ひっぱります。
2 次に耳の真ん中あたりを親指と人差し指でつまみながら、もみます。そして、息を吐きながら、真横にひっぱります。
3 耳たぶ周辺を親指と人差し指でつまみながら、もみます。そして、息を吐きながら、真下にひっぱります。

この1~3を数回繰り返してみましょう。
それだけでも耳がポカポカしてくるのがわかるはず。

その他にも、耳の縁を裏側にねじって刺激したり、耳の縁をつまんで回したりすることもおすすめです。

道具や技法もいらないため、電車に乗りながらや仕事中、テレビを見ながら、お風呂に入りながらなど、いつでもどこでもできる耳ヨガ
とても簡単で、気持ちがいいので、毎日続けたくなること間違いなし!
空いた時間にぜひ実践してみてください。

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