vol.316 LGBTQとは?ジェンダーにまつわる基本的な知識と現在の課題を知ろう

column

2023.03.14

SHARE

ニュースやSNSなどでよく見かける「LGBT」。
性の多様性は多くのメディアで取り上げられるようになりました。
「LGBT」がセクシュアルマイノリティー(性的少数者)のことを意味することは、近年、多くの人が認識しているようになりました。

ですがしかし、言葉が広まるにつれ、あいまいな使われ方をしていたり、聞いたことはあっても詳しくわからないという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は「LGBTとは何か?」といった基礎的なことから、現状や課題を見ていきましょう。

LGBTとは?LGBTQとの違いは?

LGBTとは、

・L…Lesbian(レズビアン:女性同性愛者)
・G…Gay(ゲイ:男性同性愛者)
・B…Bisexual(バイセクシュアル:両性愛者)
・T…Trans-gender(トランスジェンダー:生まれた時の生物的な性別と、自分の認識している性別が一致していない人)

の頭文字をとった言葉で、性的マイノリティ ー(性的少数者:セクシュアルマイノリティー)を表す言葉の1つです。

LGBTQは、LGBTに「Q」がプラスされた言葉で、これはLGBT以外のセクシュアリティ 全般を指す言葉として使われており、最近では、さらに「LGBTQIA+」という言葉も出てきています。

・Q…Questioning(クエスチョニング:性自認や性的指向を決められない、迷っている)
・I…Intersex(インターセックス:身体的性において男性と女性の両方の性別を有している)
・A…Asexual(アセクシュアル:どの性にも恋愛感情を抱かない)

そもそもセクシュアリティとは

セクシュアルマイノリティーと言いますが、そもそもセクシュアリティという言葉は日本人には馴染みが薄く、知らない方もいるかもしれません。
セクシュアリティ(sexuality)とは、人間の性に かかわる全てのことを指した言葉で、「人間の性のあり方」と考えることもできます。
ジェンダーが社会的に形作られた男性像、女性像である一方で、「自分がどう自分の性を認識しているか」を包括的に捉えた言葉がセクシャリティです。

「身体性(生物学的要素)」「性自認(自らをどのような性と 考えているか)」「性的指向(どういった性に対して恋愛感情や性的感情を感じるか)」「性表現(自分がどのような性として見せたいか)」の4つの要素があり、LGBTQとはこれらセクシャリティを決める要素によって定義付けられているものなのです。

LGBTQの割合

2018年に行われた調査によると、日本人の11人中1人(8.9%の人)がLGBTだと言われています。また、アメリカでは、2021年の調査によるとおおよそ6人に1人(17%の人)がLGBTQだと言われています。

LGBTの割合は世界中で年々増え続けており、従来の固定的な性別における役割分担にとらわれず、1人ひとりが自由かつ平等に行動、選択をできるジェンダーフリーな社会が求められています。

LGBTQを取り巻く課題

LGBTQの認知が広まってきているとはいえ、トイレや更衣室の問題など多くの現場でLGBTQを取り巻く問題は根強く残っています。

教育や仕事現場における課題

教育の現場ではLGBTQへの対応が特に強く求められます。
これはLGBTQの人々が、自身がそうであると認識するのが思春期に多いこと、そして、教職員を含む多くの人たちの理解と支援がなければ、問題のない学校生活は送れないためです。
すべての人に多様性が認められた社会について学校教育を通して理解を促進していくことが重要です。

実際に学校でLGBTQであることを打ち明けた生徒が、「男(女)のくせに」、「気持ち悪い」などの差別的あるいは侮辱的な言葉を受け、自尊感情を深く傷つけられることも少なくありません。

また、仕事においても、就活の面接を中断されたり、ハラスメントをされるだけでなく、希望していた営業職を断念させられるという直接的な制限をされるケースもあります。

このように学校あるいは職場の環境において、服装や健康診断に関する規定、性別の取扱いなど、また認められていないことによる問題がいくつも発生しているという現状があります。

結婚制度における課題

日本では同性婚やパートナーシップ法などの法整備が行き届いておらず、同性婚および同性パートナーが認められていない状態です。
G8のメンバー国であるフランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシアの中でも日本とロシアだけであり、先進国の中でも遅れている状況である事は否めません。

医療現場の課題

医療の場面でも課題があります。

医療機関ではLGBTQへの医療者の無理解を恐れて受診をためらいがちです。具合が悪くても我慢を続けてしまい、重症化するケースは少なくありません。
例えば、パートナーが入院した際、「家族」として認められず面会を拒否されてしまったり、同意書が同性パートナーでは認められないというような事例もあります。
結婚の問題にも関わりますが、同性パートナーが認められないことや、LGBTQの方々への配慮が医療の現場でも必要なのです。

今回のコラムでは、基本と現状の課題について触れてきました。
こういった課題がある中、 日本をはじめ、世界でも様々な取り組みがスタートしています。
全員が幸せで自分らしく生きられる世界にするために、どういったことが行われているか次回のコラムで見ていきましょう。

Head Massager<ヘッドマッサージャー>のご紹介
心地よく筋肉の緊張をほぐし、クレンジング効果を高めるセルフメンテナンスアイテム。
・サロンでのマッサージを再現したシリコン製ブラシ。
・地肌のマッサージ、洗浄を行うことができます。
・マッサージをすることで頭の筋肉の緊張をほぐし、配合成分の浸透とクレンジング効果を高めます。
・頭部のコリをほぐし、リラックス効果が期待できます。

参考
https://jibun-rashiku.jp/column/column-2884
https://gooddo.jp/magazine/gender_equality/lgbt_gender/6739/
https://miraimedia.asahi.com/lgbtqsdgs_01/
https://www.mirai-port.com/people/2523/
https://sdgs-connect.com/archives/5414
https://spaceshipearth.jp/lgbtq/

recommended posts

PAGE TOP