vol.213 漢方でも活用されるフルーツ「ナツメ」。
美容や貧血予防など、女性に嬉しい効果が満載!

column

2022.04.19

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世界三大美女の楊貴妃が好んで食べたという食材をご存じでしょうか?
それはナツメ。
もしかするとナツメと聞いても、パッとどんな食材だったかイメージがわかない、もしくは聞いたことがあっても何にいいのか、どう使えばいいのかわからないという方も多くいるかもしれません。
ですが、中国では「1日に3個のナツメを食べれば、年齢が気にならない」ということわざがあるほど、ナツメは栄養価が高く滋養がある薬食として知られています。

今回は、漢方でもよく使われる東洋のスーパーフルーツであるナツメについて取り上げます。

ナツメ(なつめ/棗)ってどんな植物?

ナツメは、クロウメモドキ科の落葉高木で、中国北部を原産地とするフルーツです。ナツメは、夏に黄緑の花を咲かせ、楕円形の実を付けます。熟れるとリンゴのように赤くなる楕円形の果実は、生で食べることが出来ます。
この実の部分が一般的にナツメと呼ばれ、漢字では「棗」と書き、その由来は「棘(とげ)」という漢字です。初夏になって芽を出すことから、「夏芽=ナツメ」と呼ばれ始めたことが、名前の由来とされている説もあります。

ナツメは中国や西アジアを原産として、栄養がたっぷり含まれており、ドライフルーツに加工されて販売され、料理などに使われています。
日本には奈良時代以前に中国から薬として伝わったと言われていて、平安時代の薬物書『本草和名』に薬として用いられていたとの記述が残されているくらい古くから食べられています。

ナツメに含まれる栄養素は

ナツメが昔から薬に使われたり、美容にもいいと言われてきたのは、ナツメに含まれる豊富な栄養のため。
主な栄養素は、以下のようなものがあります。
・腸内環境を整え、消化吸収を良くしたり便通を改善させる効果がある【食物繊維】
・貧血を防いでくれる【鉄分】
・妊娠初期の女性にとって胎児の発達の点から特に重要とされる【葉酸】
・食事から取った炭水化物などの栄養素の代謝を促し、エネルギー産生を助ける働きがある【パントテン酸】
・余分な脂肪の蓄積を抑える効果がある【サポニン】
・リンというミネラルと結合して骨や歯を形成している【カルシウム】
他にも亜鉛やカリウム、タンパク質などいろいろな栄養素が含まれています。

ナツメの美容効果

上記のような栄養素のおかげで、ナツメを摂ることで様々な美容、健康にもおすすめの効果・効能があります。

美肌&美髪効果

パントテン酸はビタミンCの働きを助ける役割があるので、お肌のハリに重要なコラーゲンの生成を助けてくれます。

ダイエット効果

サポニンの効果で、余分な脂肪の蓄積を抑えられ、肥満を予防する効能が期待できます。
さらに、食物繊維が便秘を解消してくれたり、カリウムも含まれることから、塩分とともに余分な水分を出してむくみを解消してくれます。

他にも貧血の予防や、骨粗鬆症の予防といった健康面にも多くの効能を持つなど、
私たちの体をつくる様々なサポートをしてくれるのです。

漢方・東洋医学でみるナツメ

ナツメは、気と血を補う作用があり、鎮静・強壮・利尿の目的で、神経症や神経衰弱などに応用されます。気血両虚(気と血のどちらも不足している)の人のからだを丈夫にします。また胃腸虚弱で疲れやすい人の胃腸を丈夫にする作用があるとされています。
身体を温める「温性」の性質を持ち、「葛根湯(かっこんとう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「帰脾湯(きひとう)」「桂枝湯(けいしとう)」など、多くの漢方薬に配合されています。

ナツメの食べ方はどうしたらいいの?

体にいいのはわかったけれど、どう料理に使ったらいいかわからないという方もいるかもしれません。

乾燥したものをそのままおやつとして食べてもいいですし、
例えば、韓国料理のサムゲタンにはいっていたり、お茶として飲むこともできます。

・小さく切ったナツメをフレークやシリアルとともにヨーグルトやアイスクリームと食べる
・レーズンの代わりに、ナツメをいれてナツメパンにする
・いつものお鍋に2~3粒程度ナツメをいれて、薬膳鍋にする
・サラダにトッピング

など参考にして試してみてください。

「一日食三棗、終生不顕老」(1日に3個のナツメを食べれば、年齢が気にならない)といわれる健康を保つための幅広い効果が期待できます。
楊貴妃が愛用されていた美容や病気の予防にまで効果のあるフルーツですので、ぜひ1日3粒のなつめ生活をはじめてみてください。

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