
日増しに暑くなり、薄着になる機会が増えてきました。もうすぐサンダルの出番がやって来ます。
サンダルの時期が来ると、気になるのがかかとのケアです。お気に入りのサンダルを毎日履いて歩きたいのに、かかとがガサガサで見た目が気になったり、痛みを感じたりした経験はありませんか?
普段は気にならなくても、裸足になる時期が近づくと気になるかかとのケアですが、なぜいつもかかとはガサガサになってしまうのでしょうか。
水仕事で手が荒れたり、日焼けで顔の肌が荒れたりするのと違い、かかとの皮膚が荒れてしまう原因は分かりにくく、不思議に思っている方もいるのではないでしょうか。
かかとがガサガサになってしまう原因や、今から始めたいかかとにふさわしい専用ケアについて紹介します。

かかとがガサガサになってしまうのはなぜ?
かかとが荒れてガサガサになってしまうのは、ほかの部分の皮膚と同様、水分不足や血行不良が原因です。
とは言え、ほかの部分がかかとのようにヒビ割れしたり、ガサガサになることは起こりにくいです。なぜかかとがヒビ割れしたり、ガサガサになるのか、これにはいくつかの原因があります。
かかとには皮脂が分泌されない
実は足の裏には皮脂腺がないので、かかとの表面に皮脂が分泌されません。そのため潤いを保つことができず、乾燥しやすい部分なのです。
皮脂腺がないのに足の裏がベタつくときは、汗によるものです。この汗を皮脂で守ることができず、汗はやがて蒸発してしまいます。このときに足裏表面の水分を奪ってしまうので、より乾燥しやすくなるという悪循環になってしまうのです。
かかとは全体重を支えている
かかとや足の裏は、体全体の重みを一挙に受け持ち、支える場所です。そのため全体重がかかとと足の裏にかかってしまいます。するとかかとや足の裏の皮膚は分厚く硬くなっていき、衝撃に耐えようとします。
分厚くなった皮膚は水分が奥まで入りにくく、乾燥しやすい状態です。ケアも十分に行き届かず、通常のケアではかかとのガサガサを回復させることが難しくなってしまうのです。
ターンオーバーが乱れている
かかとに限ったことではありませんが、生活習慣が乱れたり、十分な休息が取れない日が続くと、肌のターンオーバーが乱れてしまうことがあります。こうした状態になると、かかともガサガサになりやすいので、注意が必要です。
加齢や運動不足、病中病後などにも肌のターンオーバーを乱すことがあります。
雑菌が繁殖している
まれに、足の裏やかかとに雑菌が繁殖して角質が厚くなってしまうことがあります。水虫にかかるとかゆくなるイメージがありますが、ガサガサに乾燥して粉をふいたようになってしまう水虫もあります。
放っておくとどんどん悪化してしまうので、早めに皮膚科を受診しましょう。
足に合わない靴を履いている
足に合わない靴を履いていると、足にかかる圧力が分散されず、偏ってしまいます。圧力がかかる部分は角質が厚くなりやすく、急速に硬くなってしまうのです。
サイズが合っているばかりでなく、クッション性のある靴や、ヒールの高さに気を付けるなど、かかとのことも意識して靴を選んだり、ヒールを履いた次の日はスニーカーにするなど、履くものを変えてあげましょう。
かかとのガサガサをケアする正しい方法
かかとのガサガサをケアするには、手や顔のケアとは違うアプローチが必要です。具体的な方法をいくつかご紹介します。
お風呂で柔らかくしてからケアする
硬くなった角質をケアするには、お風呂で温め、しっかりと水分を与えて柔らかくすることが大切です。柔らかくなった状態なら、クリームが浸透しやすく、また、角質をはがしやすくなります。
夏場はお風呂に入らずシャワーで済ませるという方もいますが、かかとのためにはしっかりと入浴タイムを設けることが大切です。

角質を取り除く
カチカチになってしまった部分は、ヤスリや軽石で優しくこすって角質を落としましょう。顔のケアで言う「ピーリング」に当たります。
あまり強くこすったり、力を入れて角質を思い切りはがすと、健康な角質まで一緒にはがしてしまう危険性があります。肌を傷めてしまいますので、くれぐれも強くこすりすぎず、優しく取り除いてください。
保湿する
お風呂上りのかかとは柔らかくなっているので、クリームなどのケアが浸透しやすい状態です。マッサージをしながら塗りこむことで、血行がよくなり、よりクリームが浸透しやすくなるでしょう。
かかとをケアするには、尿素、シアバター、ワセリン、オリーブ油、馬油などの成分が配合されたクリームがおすすめです。これらの成分は比較的かかとにも浸透しやすく、保湿効果が高いものなので、ぜひチェックしてみてください。
水虫を予防したい方は殺菌効果のあるクリームを利用するとよいでしょう。保湿後は靴下を履いて水分が逃げないよう保護することも大切です。

お風呂上がりのかかとケアでサンダル美人に
かかとは体全体を支える部分なので角質が厚くなりやすく、皮脂腺がないために乾燥しやすい部分です。
かかとのガサガサを防ぐには、お風呂上りに柔らかくなった状態で保湿やマッサージなどのケアを行うのが効果的です。
ぜひ、毎日の少しずつのケアを試してみてください。

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