vol.233 日本でも広がりを見せる「オーガニック給食」。
その必要性を考える

column

2022.06.20

SHARE

子供たちが学校で楽しみにしているものの一つが給食。 
子供の成長に必要な栄養素を考えて作られている給食は、お母さんたちにとっても ありがたいもの。

実は今、「オーガニック給食」が日本でも広がりを見せつつあることをご存じでしょうか?
「オーガニック給食」とはどのようなものなのか、現在の給食の現状や必要性を説明していきたいと思います。

学校給食の目的とは?

多くの方が小中学校で大変お世話になった給食。
給食のメニューが知らされた時や、給食の時間になると楽しみだった人もいるでしょう。

その給食は子供たちの楽しみだけでなく、子供たちの体を健康に成長させること、また、食に関する感謝、食料の大切さ、食文化、手洗いや身支度等の衛生面、配膳、後片付け、食事のマナー等、集団生活の中での健康教育と食育推進を目的としています。

給食の歴史

日本で初めて給食が誕生したのは、1889年の山形県の私立小学校。
その時の給食は貧困児童を対象としたもので、おにぎりと漬物と言う内容のものでした。

1920年代になると、当時の文部省から 「小学校児童の衛生に関する件」が発令され、小学校給食が普及して行きましたが、すべての小学校が 給食を実施すると言うわけではありませんでした。

給食が全国に広がったのは、1954年に「学校給食法」が制定されますが、当時は食材も豊富にあるわけではなく、アメリカからの食材資源で作られたコッペパン食が中心で、そこに魚や少量の安定供給される野菜が添えられ、脱脂粉乳が添えられたものでした。

そして、現在の給食の形に近いものとなったのが 、1970年代に入ってから。
コッペパンの他に、米も主食となり、おかずとして魚の他に肉も加わり、野菜の種類も豊富となり、給食のバリエーションが広がりました。

さらに、2005年には「食育基本法」が成立し、生きる上での基本が「食」であり、「食」が地域社会と繋がって地産地消に取り組み、集団で食べることの中で様々な知識と経験を積み、健全な食生活を実践し、人間性を高めていくことを考えられた食育を給食の中に取り入れるようになりました。

家庭での食生活の現状

最近は母親が仕事を持つ家庭が増え、忙しさからなかなか料理をする時間が無い、そのような時に便利なのがスーパーのお惣菜や冷凍食品。

見た目も綺麗で、大人も子供も手軽に食べられ、とても便利なもの。その反面、栄養が偏りがちになったり、油分や糖分、塩分が多いものや、品質を保たせる為に、食品添加物を含んでいるものもあります。

成長過程の中でもある子供は、好きなものだけを食べてしまい、偏食になりがち。そして必要な栄養素が十分に摂取できないことも問題でもあり、親子で料理をする時間も取れず、子供が家庭での調理を通じての様々な経験ができないケースが増えている様子。

オーガニック給食の必要性

給食の歴史の中でも変化を遂げてきた給食。
そして今、「オーガニック給食」が全国で広がってきています。

上でも書いたように、学校給食は子供たちの体を作る大切なものであり、健康で充実した食生活を学ぶための教育の一環です。
食生活は自然の恩恵の上に成り立っていること、「食」に関わる人々の活動によって支えられていること、地球環境を守るための取り組み等を理解させることも子供たちの成長過程で必要なものです。

しかし、日本は世界に比べるとまだまだオーガニック後進国。
その中で、学校で「オーガニック給食」を取り入れて、給食という「食」を通じて学べることがたくさんあるのです。


今回のコラムでは、給食の基本的な情報とオーガニックであることの必要性を見てきました。
次回は、日本や世界のオーガニック給食の状況などを取り上げていこうと思います。
子供たちの未来のために、今、地域や学校が取り組んでいることを考えていきましょう。

RENOVO Oil & Water Mist<レノーボ オイル&ウォーター ミスト>のご紹介
水分と油分を同時に補うデュアルミスト
自然の恵みで色と艶、生き続けるカラーケアシリーズ「RENOVO(レノーボ)」。
天然精油のやさしい香りで、髪にうるおいとツヤを与えます。
ヘアカラーをしている方におすすめの商品です。

recommended posts

PAGE TOP