vol.223 梅雨トラブルを撃退!梅雨におすすめのデトックス食材と薬膳レシピ

column

2022.05.20

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春から夏に向かいどうしても避けられない梅雨の季節。
お天気は曇りだったり雨だったり、肌寒い日もあればじめじめムシムシと変に暑い日もあり、心も体もなんとなく重たくなり、大切な仕事や用事があるのにテンションが上がらない、なんて言うことはありませんか?
梅雨が私たちに与える影響やトラブルに負けない体づくりと、梅雨の時期に良い食材やレシピを今回はご紹介いたします。

梅雨のメカニズムとは?

梅雨は地域によって異なりますが、5月下旬から7月下旬の間で約1ヶ月前後の期間で起こる現象ですが、オホーツク方面からの寒気と南側からの暖気が激しく衝突し、上昇気流が雨を降らす雲を作ります。
梅雨の時期の寒気と暖気はほぼ同じ勢力の為、梅雨前線として長い期間停滞し、長期間雨を降らせます。
この梅雨は、東アジアにだけ見られる現象で、日本だけでなく、中国、韓国にも梅雨があります。

梅雨の由来

「梅雨」と言う言葉が日本に伝わったのは、江戸時代のこと。

「梅」の実が熟す時期に降る雨、カビが繁殖する時期に降る雨「黴雨(ばいう)」から梅雨を「ばいう」と呼ぶようになり、その後、雨が葉に露として溜まる光景から梅雨を「つゆ」と呼ぶようになったと言われています。

梅雨が私たちに与える影響

たちの心や体は自然の現象に大きく左右されます。
梅雨の湿気は不快感だけでなく、時に病を引き起こすことも。
カビの繁殖を放置したり、汗をかいたままでいると皮膚病の原因になったり、関節の痛みや全身の浮腫も引き起こしますし、体内に湿気がこもると胃腸が不調となり、食欲不振にも陥ります。

そして梅雨の時期は体内へ自然と湿気を取り込むだけでなく、冷たくて甘い飲み物も摂ってしまいがち。

そのような点が更に浮腫や食欲不振へと繋がり、必要な栄養分が取りづらくなるのです。

食欲不振を考えると、どうしても胃腸のことを考えてしまいがちですが、実は「脾臓(ひぞう)」が密接に関係しているのです。

「脾」の役割

脾臓とは胃の左横、腹部の左上に位置しており、東洋医学では「脾」が中心となり、五臓が営まれると考えられています。
「脾」は食べ物からエネルギーを取り出し、各臓器に配分し、生命エネルギーを送り続ける役割があります。
「脾」がうまく機能しないと、気力が出ない、やる気が無い、疲れやすい等の症状が出て、免疫力の低下に繋がります。
この「脾」を養うためにはどうしたら良いのでしょうか?

梅雨の時期に避けたい食生活

体調が悪くなる原因の1つには、生活習慣が整っていないことも考えられます。

朝食を食べていない

脾の働きを良くするためにも朝食を食べることが重要です。
脾が活発になる時間は午前9時〜午前11時。
午前9時前には朝食を取ることをオススメします。

冷たいものや水分の過剰摂取

冷たいものや水分の取り過ぎは脾臓に大敵です。
脾臓は胃の横にあるので、脾臓が弱ると胃にも影響を及ぼします。
胃の働きをよくするためにも冷たいものや水分は控えた方が良いこと、そして梅雨の時期は自然と体内に湿気を溜め込む季節ですので、過剰に水分を摂取することは控えましょう。

甘いものの食べ過ぎ

食欲が湧かないけど、何も食べないのは体に良くないから、甘いものを食べてエネルギーをチャージしよう!と言う考えをしたことはありませんか?
確かに一時的なエネルギーとして糖分は大切ですが、糖分が一気に吸収され、血糖値が急激に上昇し、インスリンの分泌が追いつかず、脾臓がうまく機能せず、膵臓にも負担がかかります。

コンビニや外食に偏る

ついつい忙しいと素早く食べられるコンビニ食や外食が続いてしまうこともあります。
気がつかないうちに油分を取り過ぎてしまうこともあり、これも脾臓がうまく機能しなくなる原因にもなります。胃腸がもたれるきっかけにも…。

「脾」を養う食べ物とは?

「脾」を養い、心も体も整える食べ物をいくつか紹介します。

穀物:粟、ひえ、きび、もち麦、オーツ麦、はと麦
野菜:キャベツ、レタス、玉ねぎ、カボチャ、オクラ、とうもろこし、トマト、きゅうり
海藻:あらめ、あおさのり
豆:インゲン豆、ひよこ豆、そら豆、えだ豆
果物:メロン、ブルーベリー、プラム、あんず、すもも、イチジク、梅(梅干し)
甘味:甘酒

「脾」を養う薬膳レシピ

じめじめムシムシする梅雨は、火を使うキッチンは暑くて長時間いるのも辛い時期です。
上記の食材を使用した心も体も元気になる簡単レシピをご紹介します。

①玄米とはと麦ごはん(4人分)

材料:
・玄米 360cc
・はと麦 40cc
・水  玄米とはと麦の総量の1.25倍
・塩  ひとつまみ

作り方:
1.圧力鍋に浸水させた玄米とはと麦を入れ、炊く寸前に塩を加え、蓋をして強火にかける
2.圧が上がって1分位して、圧が安定したら弱火にし、20分〜25分炊く
3.炊き上がったら20秒程強火にかけ、コンロから降ろして圧力が落ちるまで放置しておく
4.圧力が落ちたら蓋を開けて天地返しする

②あおさのりとコーンのスープ(4人分)

材料:
・とうもろこし 半分
・干し椎茸 1個
・水 800cc
・塩 小さじ1.5
・あおさのり 適量

作り方:
1.水800ccに干し椎茸を入れて冷蔵庫で1晩保存
2.とうもろこしは軸から削いでおく
3.鍋にとうもろこしととうもろこしの軸を入れ、とうもろこしが浸るくらいの水を入れ、水気がなくなるまで中火でウォーターソテーをする

4.とうもろこしの軸を取り出し、椎茸だしを入れてひと煮立ちさせる
5.塩で味を整えて、器に入れ、あおさのりを飾る

③お湯かけキャベツ(4人分)

材料:
・キャベツ 1/6個

作り方:
1.キャベツを5㎜幅に千切り
2.キャベツをボウルに入れ、お湯をかける
3.キャベツがしんなりしたらザルにあげて水を切る

④トマトときゅうりの梅肉和え(4人分)

材料:
・きゅうり 1本
・プチトマト 4個
・梅干し  1個
・梅酢 少々
・白ゴマ 適量

作り方:
1.きゅうりを乱切りにする
2.プチトマトを4等分に切る
3.梅干しの種を取り、ペースト状にする
4.ボウルに1〜3を入れ、梅酢をかけて混ぜる
5.皿に盛り、白ゴマをかける

⑤冷やし甘酒とバナナの抹茶豆乳ジュース

材料:
・バナナ1本
・甘酒 100cc
・豆乳 100cc
・抹茶 小さじ1/2

作り方:
1.甘酒を冷蔵庫で冷やしておく
2.バナナ、甘酒、豆乳、抹茶をミキサーにかける

梅雨の時期こそしっかり食べて、元気な体を!

食欲がどうしても落ちてしまう梅雨の時期。
むし暑いし食欲が無い、冷たいものが食べたい、そのように思うようでしたら、それは脾臓が弱っているかもしれません。
冷たいものを控え、甘いものは自然の甘みを摂取するようにしましょう。

オススメ食材や季節の野菜を体に取り入れ、余分な水分を取らずに体を除湿し、じめじめした梅雨の時期を元気に乗り切りましょう。

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