
生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、とても繊細で敏感です。これは、皮脂の量が少なく、皮膚も薄いからです。
しかし月齢が進むと、皮脂が増えて黄色い塊が頭皮にこびりついたり、ベタつき、ニオイも発生します。
赤ちゃんによっては乾燥が強くなり、カサカサしてフケのようなものが出たり、かゆみを感じることもあるようです。
1歳を過ぎて「赤ちゃん」ではなくなってからも、ヘアケアを大人と一緒のものにするのはオススメできません。子どもの髪は大人よりも細く、ちょっとした刺激で切れたり抜けたりしてしまいます。
赤ちゃんや子どもの頭をやさしくケアするには、どうしたらいいのでしょうか?分かりやすく解説します。

生まれたばかりの赤ちゃんのヘアケア
生まれたばかりの赤ちゃんは、頭皮が薄く、皮脂量が少ないです。とにかく刺激の少ないベビーシャンプーを選びましょう。
摩擦を防ぐため、泡で出るタイプもオススメです。全身洗えるベビーソープもいいでしょう。
月齢が進んだ赤ちゃんのヘアケア
赤ちゃんの月齢が進むと、皮脂が増えて頭皮がベタつくようになってきます。特に髪が多い子は皮脂がたまりやすく、放っておくと脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)やニオイの原因になってしまうことも。
頭皮が薄く、刺激に弱いのはそのまま変わりませんので、シャンプーの頻度を増やしたりして対応します。ニオイやベタつきが気になるからといって、洗浄力の強いシャンプーに切り替えるのはまだ早いです。
体質的に乾燥しやすい赤ちゃんは、シャンプーを使わずお湯で流すだけの日を作って対応しましょう。ベビーシャンプーであれば保湿力の高いものに切り替えてもOKです。
季節によって頭皮の状態が変わりやすい赤ちゃんには、その都度シャンプーやケア方法を替えて対応しましょう。
子どものヘアケア
大人と同じシャンプーを使ってもいいのは、髪が伸びてコシが出てからです。平均的には2~4歳で大人と同じシャンプーに切り替える人が多いようです。
ただしヘアカラーをしている人と同じような、ダメージケアシャンプーは必要ありません。このほか、補修作用が高いもの、保水力が高いもの、香りの強いものなどは、子どもの髪とは相性が悪いことも多く、ベタつきやニオイの原因になることがあります。
気になる症状があったら子ども用のシャンプーに切り替えてみましょう。
1歳を過ぎたら子ども用シャンプーを考えるご家庭も多いかもしれませんが、子ども用シャンプーと大人用シャンプーの成分はさほど違いがありません。フワフワした髪の毛の子には、まだベビーシャンプーを使うのがオススメです。

子どもの髪がきしむのはなぜ?
子どもの髪を洗っているとき、流すときにきしむのは、子どもの髪が健康な状態だからです。これは「疎水性」と呼ばれ、水を弾いているから、きしむように感じるのです。
髪を乾かすとサラサラヘアに戻ります。
一方ダメージヘアは、髪の内部に空洞があったり、髪の表面のキューティクルが傷んでいます。いわばスポンジのような状態なので、水を吸い込みやすく、あまりきしむことがありません。その反面、ドライヤーを当てても乾きにくいことがあります。
赤ちゃん・子どものシャンプーの仕方
シャンプーをするときは、基本的には大人と同様です。シャンプー原液をそのまま頭に塗るのではなく、よく泡立ててから指の腹でやさしく洗いあげましょう。
すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流すのが大切です。爪や手で刺激を与えないよう、注意しましょう。
脂漏性湿疹が気になる赤ちゃんは、あらかじめベビーオイルなどでふやかしておき、やさしくはがしましょう。無理に爪で引っ掻いてはがそうとすると、出血してしまうこともあります。取れない分はまた後日改めてはがせばOKです。

赤ちゃん・子どものトリートメントの仕方
基本的に赤ちゃんや子どもの髪にトリートメントは必要ありません。もし乾燥が気になる場合は、毛先にだけ少量つけるのがよいでしょう。
赤ちゃん・子どものドライヤーのかけ方
赤ちゃんの髪はとても柔らかくて細いので、ドライヤーは必要ありません。タオルドライして自然乾燥させれば、十分です。
大きくなって髪が伸びたり、量が多くなったら、弱い温風や冷風で乾かすようにしましょう。強い温風は子どもの頭皮や肌には熱すぎてヤケドのような症状が出てしまうこともあります。肌から遠ざけて使いましょう。
赤ちゃんや子どもには低刺激のシャンプーがおすすめ!
赤ちゃんや子どもの髪や頭皮はとても刺激に弱く、とても繊細です。ベビーシャンプーや子ども用のシャンプーなど、刺激が少ないものを選びましょう。
大きくなって髪が伸びてきたら、大人と同じシャンプーを使ってもOKですが、その場合はダメージケア製品は避け、シンプルなものを選んでください。

いかがでしょうか。
もしお子さまのヘアケアをご自身と同じようにされている方がいらっしゃいましたら、
ちょっと見直すきっかけにしてみてください。

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