vol.152 地球は「巨大なひとつの生命体」。
環境問題を読み解くガイア理論とは

column

2021.10.18

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約60年前に発表された「ガイア理論」という言葉を聞いたことがありますか?
発表された当時は批判も多かったこの理論ですが、この10年ほどの間に、環境問題とサステナブルが当たり前になりつつある中で、評価が見直され賛同者が増えてきました。

この「ガイア理論」とはどのような内容なのでしょうか?
「ガイア理論」を知って、環境問題や未来の地球を考えてみましょう。

ガイア理論とは?

「ガイア理論」は1960年代、NASAで働いていたイギリスの生態学者ジェームズ・ラブロック氏によって提唱されました。理論とついていますが、実証されているわけではなく、あくまで仮 説ともされています。

内容は、地球と生物が相互に影響しあうことで、地球がまるでひとつの生き物のように、自己調節システムを備えて進化していくとされています。

もう少し詳しくいうと、人間には細胞があり、その人の意思と関係なく食べ物を消化したり傷口を修復したり、汗をかいて体温を調節したりしています。
それと同じように、地球自体が環境を一定に保つためのコントロールをする仕組みが自己調節システムで、地球の細胞のひとつとして私たち人間や動物が生きているということ。

というのも、火星や金星など他の惑星と異なり、地球上には20数%の酸素を含む大気が、長い歴史を通じて維持されてきています。この間、巨大隕石の墜落や気候変動など、人為的な影響による環境破壊よりもはるかに多大な影響を及ぼす激しい変動もありました。
ですがそれらに耐え、地球は今存在しています。その歴史を、地球というひとつの生命体の自己調節システムによるものとみたてているのです。

ちなみに、「ガイア」 という名称は、ギリシャ神話に出てくる大地の女神にちなんでつけられたとか。

ガイア理論からみる現在の環境問題は

ガイア理論によると、地球はそれ自身が精巧なシステムを備えているため、地球環境への不必要な人為的な介入は避けるべきとのこと。本来であれば人間も動物や植物たちとうまく共存して地球の健康を維持させなければなりません。
しかし、産業革命以降、人口を増やし、食糧生産のために大規模に自然を崩し、土地を切り拓き、空気や水を汚し、温室効果ガスが温暖化を引き起こす…。人間は繁栄や豊かな生活を求める一方、環境や他の植物・動物の生命に大きな影響を及ぼしてきました。
地球の恵みの中に活かされているはずの人間が、地球を脅かそうとしているのです。

ガイア理論に当てはめて考えてみると、地球自体が環境を一定に保つためのコントロールをする仕組みを持つということから、次のように主張をする人もいます。

過去の地球をみたときに環境を不安定にする生命は長く栄えることができず、そのことが地球にさらなる「変化」をもたらし、環境が安定するまでそのサイクルが続いていくといったもの。
環境破壊を引き起こしている人間は、地球から有害とみなされ、地球の自己調節システムが作動することで滅んでしまうかもしれません。地球は、人類がいなくても生き続けることができるのだから―――。

今、私たちが母なる地球にできることは

ガイア理論を説いたラブロック氏はこう話されています。
「人間は地球にとって大きな脅威とならず、地球は存続する。人間の引き起こした地球温暖化が脅威を与えているのは私たち自身の文明、そして私たちと相互関係にある動物や植物に対してである」
また、「このままでは やがて地球を傷つけることになります。 私たちは地球と共にあります。このままでは危険な状況に陥るかもしれません。」

人間も自然の一部であるということを、このガイア理論は思い出させてくれています。
大きな生命体である地球という命の中で、人間もほかの動物たちと異なる特別な存在ではありません。
自分の命や家族の命を大切に考えるように、地球という大きな命のことを考えてみませんか?
きっとまだまだ、私たち一人ひとりができることはあるはずです。
私たちは未来を変えることができます。
「自分くらい…」そう思わずに、今日、あなたからできることを考えてみましょう。

参考
地球生命圏―ガイアの科学 ジェームズ・ラブロック(著)
ガイア―地球は生きている (ガイアブックス)  ジェームズ ラブロック (著), James Lovelock (原著), 竹田 悦子 (翻訳)

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