vol.100 ジメジメした湿気を吹き飛ばせ。陰陽五行を活かした季節の食事

column

2021.05.18

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どんよりした天気に、じめじめした湿気に暑さも加わってくる梅雨。
この時期は、やる気が起きないと感じたり、体が重い、いまいち調子が出ないなんて日はありませんか?

それはもしかすると湿気が影響しているかもしれません。
今回は梅雨の時期に起こる不調と改善のために摂ると良い食材についてお伝えしていきます。

湿気が体にあたえる影響

日本では6~7月頃降り続く長雨を梅雨といい、多湿の時期になります。
東洋医学では高温多湿の季節を「長夏」と呼びます。
中国では夏の終わりから秋の湿度が高い時期を「長夏」と呼びますが、日本ではもっとも湿度の高い梅雨の時期を「長夏」とみなします。
この時期は家の中も湿気がこもったりすると、体にも「湿」がたまりやすくなると言われます。この「湿」は重く粘着性があり、体の巡りを濁らせ、停滞させる性質があり、この「湿」がたまると、重だるさや、むくみや食欲不振、疲労感なども引き起こします。

このような湿気が多い時期の体調不良を「湿邪(しつじゃ)」と結び付けて考えています。湿邪は外から入ってくる「外湿」と体内から生じる「内湿(ないしつ)」に分かれ、どちらも身体に不調を引き起こす原因となっています。

起こりやすい不調

「湿」がたまることで起こりやすい不調は、頭重感、めまい、重だるさ、倦怠感、胃腸症状、関節痛、湿疹、浮腫など。
これらを東洋医学では“水滞”と呼んでおり、水滞の体質はインドのアーユルベーダではカパにあたります。

陰陽五行と臓器

陰陽五行説を体に応用した「五臓」の考え方があり、人の体も「心・肺・脾・肝・腎」の五つの「臓」に分けられます。
それぞれが五行説の木=肝、火=心、土=脾、金=肺、水=腎の位置関係にあり、互いに促進したり抑制し合ったりする関係にあって、バランスを取っています。これは内臓を示しているのではなく、人の体の生理機能や症状などを表しています。

五行でみる梅雨の時期は

「長夏」は五行で「土」に属し、「脾」と関係が深くなります。
「脾=胃」は、身体にたまりやすい湿を最も嫌う臓器。

自然界では「土」が命を育むように、人間の体では「土」である「脾」が全身のエネルギーの元となる「気」を生み出しています。
具体的には「脾=胃」は、食物を消化吸収し、全身に栄養を送り届ける役割があるとされると同時に、体内の水分代謝を担っています。
ですから、この機能が弱ってしまうと、外から来た湿を取り除く事が出来ず、脾=胃 の機能がさらに弱まってしまいます。
高温多湿になる梅雨の時期は、すい臓や胃腸の機能が低下し、食事をしても食べたものから「気」や「血」を作り出せず、消化不良や夏バテを起こしやすくなるので、塩味を添える事が大切です。

梅雨時期の体調を整えるためにおすすめの食材は

この季節の食のポイントは、なるべく生ものは多食せず、直接胃腸を冷やすような冷たい物は避けましょう。
そして、身体内の「湿」、つまり使いきれない水分を停滞しないよう、体に必要のない、悪い水をスムーズに排泄に結びつけてくれる、「利水」つまりは発汗、利尿によって体外に排出することがポイントです。

利水の作用があるオススメ食材:スイカ、冬瓜などの瓜類・とうもろこし・金針菜・ハモ・小豆・そら豆などの豆類、ハト麦、大麦

消化や発汗を助けてくれるもの:みょうがやシソなど香味、セロリ、ネギ、ショウガ

冷たいものは消化不良を起こしやすく、甘いものは「湿」を体内に溜めこむ性質があります 。お酒も「湿」を生んでしまうので飲酒もほどほどに、白砂糖を控えるということも、ちょっと気にかけてみてくださいね!

土に属する季節は他にも

土に属する季節は、梅雨だけでなく、春夏秋冬の季節の変わり目も土に属します。
要は、季節の変わり目。
季節の変わり目は体調を崩しやすいというのは、この「脾=胃」に影響しているということ。
体にたまった余分な水を排泄する方法は、「汗をかくこと」「尿を出すこと」「便を出すこと」の3つ。どれも新陳代謝やデトックスに必要なことです。
梅雨だけでなく、季節の変わり目は消化のいいものを食べ、
体にいらないものをため込まずデトックスして次の季節を元気に迎えましょう

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