vol.083 時代を超えて使われるアロエベラ。
アレクサンダー大王の時代から現代まで使用されるその秘めた力とは

column

2021.03.24

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小さいころ、やけど・すり傷にアロエを塗ってもらったことはありませんか?アロエベラの果肉には傷ついた皮膚を保湿し、再生を促す力があります。

抗菌・抗炎症作用もあり、ニキビや肌荒れを改善することもできるほか、食べても体に良いと言われますね。アロエベラの神秘的な力について調べました!

アロエベラとは?

アロエベラは食用に栽培されるアロエ属の多肉植物です。日本でアロエヨーグルトといえばアロエベラ葉肉を使用したもの。

アロエベラの原産地は北アフリカかその周辺と言われますが、あまりに広範囲に分布しており、正確なことはわかっていません。乾燥に強く、水やりが少なくて済むので、お手入れが簡単なのも魅力の一つ。

アロエベラの果肉には薬効があるといわれ、多くの化粧品や健康食品に用いられています。実際、紫外線によるダメージを緩和する、保湿力を高める、コラーゲンの生成を助けるといったはたらきをはじめ、多くの効能が認められています。

アロエベラの力は古くから知られており、民間療法に多用されてきました。紀元前の中国やアラビア、ローマ、ギリシャ など、アロエベラに関する逸話が数多く残っているほか、古代エジプトでは「不死の植物」と信じられ、埋葬品として扱われていた記録も。

現在でも切り傷、擦り傷、軽いやけどにアロエベラの果肉を塗ったり、消化剤・下剤代わりにすり下ろして飲んだり、便秘改善に果肉を食べるといった民間療法がよく知られています。一部地域では高血圧や糖尿病の民間薬として利用されているんだとか。

混同されがちですが、アロエベラはアロエ属に属する種類を言いますので、アロエ=アロエベラではありません。「アロエ」と呼ばれる観葉植物の中には、効能となる成分がふくまれないものもあります。個人で使用するときには注意しましょう。

アロエベラと民間療法

紀元前300~30年頃の古代エジプトで、女王として君臨したクレオパトラ7世。美女の代名詞と知られるクレオパトラもまた、アロエベラを愛した一人です。美容のため全身にアロエベラの汁を塗っていたんだとか。

今から6,000年前の古代エジプトでは、アロエベラを「不老不死の植物」と信じていました。ファラオの埋葬品として贈られていたほか、発見されたパピルスに、アロエベラが愛用されていた記述が残されています。

※古代エジプトで使われたのはアロエベラでなくキダチアロエという説もあります。

クレオパトラより少し前。紀元前350~320年頃の古代ギリシャでは、アレクサンドロス3世の治世にありました。ペルシア帝国を滅ぼして東西一帯におよぶ大帝国を建設したアレクサンダー大王として知られます。

アレクサンダー大王は軍団に大量のアロエベラを携行させ、兵士の健康維持に用いたといわれています。そのためにアロエベラが自生するソコトラ島を占拠。アロエベラを優先したためにアラビア半島は後回しにされた…なんて話もあるんですよ。

アレクサンダー大王にアロエベラのパワーを教えたのが、あのアリストテレス。プラトンの弟子であり、古代ギリシャの哲学者として知られています。

紀元前400年ころに活躍したといわれる「医聖」ヒポクラテス。彼もアロエベラの薬効に気が付き、日常的に治療薬として使っていたそうです。

アロエベラは聖書にも登場します。ヨハネの福音書によると、イエスキリストの死体に防腐剤としてアロエベラを塗ったというのです。

アメリカ大陸を発見したコロンブスは、乗組員の健康のためアロエを船に積んでいました。航海日誌によるとアロエベラを「鉢入りの医者」と呼んでいたことがわかります。

アロエベラのパワーは世界史をも動かしてきたのかもしれませんね。

アロエベラの成分

アロエベラは、いまだに研究が続いていますが、分かっているものだけで200種類以上の薬効成分が見つかっています。栄養バランスに優れており「スーパーフード」のひとつと言えるでしょう。

・アロイン
アロエベラ葉皮の黄色い液にふくまれる成分で、強い苦味を持ちます。緩下剤として使用されるとおり、便通をよくするはたらきがあります。

・アロエニン・アロエエモジン
胃を刺激して、胃液の分泌をうながし、胃もたれや消化不良をふせぎます。

・アロエチン
殺菌作用、抗カビ作用があり、口角炎や皮膚感染の治療に用いられるほか、水槽の水質調整剤として使用されています。

・アロミチン・アロエウルシン
抗腫瘍作用、抗ウイルス作用があるといわれ、がん予防を目的に研究が進められています。

・多糖体(アロエマンナンほか)
アロエベラ葉肉はみずみずしいジェル状になっています。強い保水力をもち、難消化性の食物繊維をふくみ、腸内の善玉菌の栄養となるなど、アロエベラの薬効を支える成分です。

・酵素
アロエベラにふくまれるカタラーゼ、アリナーゼ、アミラーゼなどの酵素は、生命活動を維持するために必要なもの。カタラーゼは活性酵素にアプローチするはたらきを持つ抗酸化酵素です。

・アミノ酸
アロエベラには18種類のアミノ酸がふくまれており、体内で作ることのできない必須アミノ酸9種をすべてふくみます。

・ビタミン、ミネラル
マグネシウム、亜鉛、鉄、銅、マンガン、ビタミンA、C、E、B群、葉酸をふくみます。

・アロエベラのパワーとは
アロエベラは食用として育てられるアロエ属の多肉植物です。葉肉をはじめ多くの薬効成分をふくみ、古くから民間療法に多用されてきました。その歴史は今から6,000年前にもさかのぼるというから驚きです。

美容と健康のために愛されてきたアロエベラ。アロエベラが持つパワーは現在も研究が進められており、これからも少しずつ解明されていくことでしょう。アロエベラの可能性はまだまだ広がっています。

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