vol.209 エイジングケアにもつながる「腎」!?
腎を労り、緩やかに健康に美しく

column

2022.04.07

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春が訪れているというのに、体がなかなか動かない、だるく感じて何もする気が起こらない、なんていうことはありませんか?

もしかしてそれは「腎」の働きに弱りがあるのかもしれません。
でもそもそも「腎」って何?
今回は「腎」についてお話ししていこうと思います。

腎って何?

「腎」と聞くと思い浮かぶのが「腎臓」と思われる方も多いと思います。
実は東洋医学と西洋医学では少し異なり、東洋医学で言う「腎」はホルモン分泌や、泌尿器系、生殖系、免疫系、中枢神経系の働きをする部分です。

一般的に私たちが知っている腎臓と言えば、泌尿器系のイメージが強いですが、東洋医学では泌尿だけでなく、様々な生命の根源を保持している大切な臓器なのです。

腎は生命の根源

東洋医学で考えられていることは、腎は親から受け継いだ、生まれながらに持ち合わせているもの=先天の精、そして生まれてからは食事で腎を養う=後天の精。

その「精」と言うのは、生命エネルギーの蓄えで、陰陽五行では、水のエネルギーでもあります。

この腎から、氣や血が生み出されているとも考えられますが、しかしながら、その精のエネルギーは年齢とともに減ってくるものでもあり、東洋医学ではエイジングは腎の衰え、そしてその腎がうまく機能しないと疲れが溜まってくると考えられています。
その腎の衰えを「腎虚」と言います。

腎虚で起こり得る症状

体が疲れやすい、力が入らない、などの症状の他にも、足腰が痛い、トイレが近い、むくみやすい、耳鳴りがする、体がやたらと冷える、手足がほてる…ということはありませんか?

そして冬の時期は季節的にも乾燥がひどく、肌がカサカサ、シワが増えた気がする、髪もなんだかパサパサで思うようにうまくまとまらない…それはもちろん、季節的な物でもありますが、腎虚の可能性も考えられます。

腎は生命の根源でもあり、生命エネルギーを蓄え、陰陽五行では水のエネルギーと言われる臓器です。しかし、さまざまなことが取り巻く昨今、気がつかないうちに私たち自身へも負担がかかり、ストレスとなることも腎虚へ繋がるものだと考えられています。

腎は水のエネルギーでもある為、腎の調子が悪くなると、体の内部のさまざまな流れがとどまってしまい、うまく排泄機能が働かず、体を冷やしてしまうことにもなりかねません。
体が強ばり、動きづらくもなりますし、うまくことが運ばなくなりがちで、不安にも陥ってしまいます。

また、寒さが残るこの季節、外部からの寒が入りやすく、腎に溜まりやすくもなります。
それではこの腎虚から逃れることはできるのでしょうか?
まずは後天の精を養うこと、養う為には腎を労る食事をすることではないでしょうか。

腎を養う食事とは?

陰陽五行で腎に良いとされる味、色、調理法、そして食材などを紹介していきたいと思います。

① 食材の色は「黒」!!
1、穀物・・・そば(十割蕎麦は特にオススメ!)
2、野菜・・・ごぼう、山芋、自然薯、切り干し大根、乾燥大根葉、蓮根
3、海藻・・・昆布
4、豆・・・小豆、黒豆、高野豆腐
5、果物・・・ドライフルーツ、梅干し

②味は鹹味(かんみ)=塩味
③調理法は季節によって異なる。春夏は火を使った軽い(時間をかけない)調理法、秋冬は火を使った強い(煮込みなどの長めの)調理法

今の時期はまだ寒さが残ります。
生で食べるものよりも火を通した調理法で、食材に塩分やナトリウムが含まれているものを使うのが良いのですが、薄めの塩加減で、煮物や炒め物、オーブンで焼く等の火を通した温かい料理を食すことが腎を労り、働きを整えてくれる食事となります。

腎を労る生活スタイル

腎を労る食事とともに、気にかけておいた方が良いのが生活のスタイルです。

このご時世、ステイホームが続いています。外もまだまだ寒いし、家の中にこもりがち。
食事に気をつけていてもどうしても不規則な生活になってしまう…ということもありませんか?そんな場合は、下記のような点にも注意してみましょう。

①適度な運動・・・ウォーキング程度の運動が血液循環を促します。
②適度な水分補給・・・適度な水分補給は腎臓の負担をかけずに排尿ができます。
その時に冷たい物ではなく、温かいお茶やハーブティーがオススメです。
③体を冷やさない・・・体を冷やすと腎が寒を溜め込み、なかなか冷えから回復しづらくなります。また、免疫力の低下にも繋がります。
④十分な睡眠・・・日付が変わる前に布団に入り、夜更かしをしないこと。
⑤飲酒は適量に、喫煙はしない・・・過度の飲酒、喫煙は血管収縮や血圧上昇に繋がります。
⑥夜に入浴でリラックス・・・夜に入浴は寝付きを良くし、心地よい睡眠へ導きます。

腎はエイジングケアの要

どうしても年齢を重ねると腎の生命エネルギーの蓄えが減ってしまい、体の異変を感じたり、表情に衰えを感じ、うんざりしてしまうこともあります。

そしてエイジングケア、それは老化を止めるということではなく、「老化の進行を緩やかにする」という意味合いの言葉でもあります。

鏡を見ながら、最近歳とったな…や、体がだるいな…と感じられる方は、腎を労る食事や、生活スタイルを試してみていただきたいです。

腎を労ってあげると鏡に映る自分が、健康的で若返ったかな?と心が軽くなる日がきっとすぐそばにあることと思います。

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