vol.674 チャリティーは特別じゃない。
国際チャリティー・デーに考える、私たちにできること

column

2026.08.28

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「チャリティー」と聞くと、募金や大きな寄付、海外での支援活動などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
「自分にはできることが少ない」「特別な人が取り組むもの」というイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、チャリティーは決して特別なものではありません。困っている人に手を差し伸べたり、地域の活動に参加したり、誰かを思いやる行動も、広い意味ではチャリティーの一つです。

毎年9月5日の「国際チャリティー・デー」は、そうした「特別な誰かが行う大きなこと」だけがチャリティーではないことを、私たちに教えてくれる国際デーです。
日常のほんの小さな選択や、他者を思いやる一歩が、めぐりめぐって世界を温かく変えていく。そんなチャリティーの本質について、この機会に少し考えてみませんか。

国際チャリティー・デーとは?

国際チャリティー・デーは、2012年に国連総会によって制定された国際デーです。毎年9月5日に世界各地でチャリティーやボランティア活動への理解を深める取り組みが行われています。

この国際デーの目的は、貧困や飢餓、災害、人道危機、教育格差など、世界が抱えるさまざまな課題への関心を高め、支援の輪を広げることです。

「チャリティー」という言葉には、「慈善活動」や「思いやり」といった意味があります。そのため、お金を寄付することだけがチャリティーではありません。
時間や知識、経験を生かして誰かを支えたり、地域活動やボランティアに参加したりすることも、チャリティーの一つです。

大切なのは、できる範囲で誰かや社会の役に立とうとする気持ちです。こうした小さな行動の積み重ねが、多くの人を支える力へとつながっていきます。

「国際チャリティー・デー」の由来

なぜ9月5日なのかというと、この日は、貧困や病気に苦しむ人々の救済に生涯を捧げたマザー・テレサの命日にあたるためです。

マザー・テレサは、貧困や病気に苦しむ人々への支援活動を長年続け、その功績が評価されて1979年にノーベル平和賞を受賞しました。
彼女は、「私たちは、この世で大きなことはできません。ただ、大きな愛を持って小さなことをするだけです」という考えのもと、多くの人々に寄り添い続けたことで知られています。

国連は、その精神を未来へ受け継ぎ、「助け合い」や「思いやり」の大切さを世界中に広めるため、命日である9月5日を国際チャリティー・デーと定めました。

現代社会におけるチャリティーの必要性

現代社会を見渡すと、格差の拡大や気候変動による自然災害、終わりの見えない紛争など、個人の力では到底解決できないような複雑な課題が山積しています。
国や大企業の支援だけでは、社会の隅々まで光を届けることは困難です。だからこそ、私たち一人ひとりの行動が必要とされています。
一人ひとりの力は小さくても、それが集まることで、社会を動かす大きな力へと変わっていくのです。

チャリティーは、私たちの暮らしの中にもある

チャリティーというと、特別なイベントや多額の寄付を想像しがちですが、実は私たちの日常にもさまざまな形で存在しています。

例えば、募金箱に寄付をすること、不要になった衣類や本を寄付すること、フードバンクや子ども食堂を支援することなどは、多くの人が取り組みやすいチャリティーです。
また、地域の清掃活動に参加したり、ボランティアとしてイベントを手伝ったりすることも社会貢献につながります。
さらに、フェアトレード商品や環境に配慮して作られた商品を選ぶことも、生産者や地域社会を支える行動の一つです。毎日の買い物という身近な選択が、より持続可能な社会づくりにつながることがあります。
もちろん、誰かの話に耳を傾けたり、困っている人へ声をかけたりすることも、思いやりのある行動です。

チャリティーは、「何をどれだけするか」ではなく、「自分にできることを無理なく続けること」が大切なのです。

国際チャリティー・デーに、自分ができることを考えてみよう

国際チャリティー・デーは、「何か大きなことをしなければならない日」ではありません。

マザー・テレサは、このような言葉を残しています。

「私たちは、この世で大きなことはできません。ただ、大きな愛を持って小さなことをするだけです」

世界を救うようなヒーローになる必要はありません。

9月5日の国際チャリティー・デーをきっかけに、まずは募金をしてみる、地域のボランティア活動について調べてみる、不要なものを必要としている人へ届けるなど、自分にできることを一つ始めるだけでも十分です。
また、家族や友人と社会課題について話してみることも、支え合いについて考えるきっかけになります。

世界には今もさまざまな困難を抱える人々がいます。その一方で、私たちの身近な地域にも支援を必要としている人は少なくありません。
国際チャリティー・デーは、そうした現実に目を向け、「自分には何ができるだろう」と考えるための日です。
あなたの踏み出すその一歩が、誰かの明日を、そして未来を少しずつ温かいものへと変えていくかもしれません。

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