
独特のみずみずしい香りと風味が特徴のハーブ、コリアンダー。日本ではタイ料理などのブームとともに「パクチー」という名前で広く知られるようになりました。その強い個性から「大好きで病みつきになる」という人がいる一方で、「少し苦手かも……」と好みが分かれやすいハーブでもあります。
しかし、好き嫌いだけで片付けてしまうのは非常にもったいないほど、コリアンダーには健やかな毎日をサポートしてくれる魅力が秘められています。
近年は、ナチュラル志向や世界の食文化への関心の高まりとともに、コリアンダーの魅力に注目する人も増えています。葉だけでなく、種子である「コリアンダーシード」もスパイスとして広く利用され、料理に奥深い香りを添えてくれる存在です。
今回は、コリアンダーの基本情報からメリット、取り入れ方までをわかりやすくご紹介します。

コリアンダーとは?
パクチーとの違いは?
「コリアンダー」と「パクチー」は別の植物だと思われることがありますが、実は同じ植物を指しています。
英語では「コリアンダー(Coriander)」、タイでは「パクチー」、中国では「香菜(シャンツァイ)」と呼ばれており、国によって名称が異なるだけです。
セリ科の一年草で、世界中の料理に使われている代表的なハーブのひとつです。

葉と種で特徴が異なる
コリアンダーの特徴は、葉と種で香りや使い方が大きく異なる点です。
葉の部分は爽やかで刺激的な香りが特徴で、サラダやスープのトッピングなどに使われます。一方、乾燥した種子である「コリアンダーシード」は、柑橘系を思わせるやさしい香りが特徴です。
コリアンダーシードはカレー粉やスパイスミックスにもよく使用され、料理に深みを与えてくれます。
ひとつの植物で“ハーブ”と“スパイス”両方の役割を持っているのは、コリアンダーならではの魅力といえるでしょう。
世界中で親しまれてきた歴史がある
コリアンダーは、古くから世界各地で利用されてきた歴史あるハーブです。
古代エジプトでは利用されていた記録が残っているともいわれ、インド、中東、ヨーロッパ、東南アジアなど幅広い地域の食文化に根付いています。
インド料理ではスパイスとして、中国料理では香味野菜として、メキシコ料理ではトッピングとして使われるなど、地域によって楽しみ方もさまざまです。
それだけ多様な料理に活用されてきた背景には、香りの個性と使い勝手の良さがあるのかもしれません。
コリアンダーの主なメリット
健やかな毎日を支えるインナーケア
コリアンダーの最大の魅力の一つは、体の中からすっきりとした美しさをサポートしてくれる点にあります。
私たちの生活環境には、知らず知らずのうちに様々な不要物が蓄積しやすいと言われています。コリアンダーは、そうした体内の環境をクリアに保ち、内側からの健やかさを維持したいときにぴったりのハーブです。体内の巡りをスムーズに整えることで、重くなりがちな体を軽やかにシフトする手助けをしてくれます。
さらに、美容面で見逃せないのが健やかな毎日をサポートする栄養素です。コリアンダーの葉には、ビタミンCやビタミンE、β-カロテンといった抗酸化成分が豊富に含まれています。これらの成分は、紫外線やストレスなどで増えがちな「体のサビつき(酸化)」にアプローチし、健やかな肌や体を保つために働きます。
インナーケアを意識して、みずみずしい毎日を送りたい方にとって、コリアンダーは心強い味方になってくれるでしょう。
お腹の調子と心を整える「消化のサポート&リラックス」
コリアンダーのメリットは、フレッシュな「葉」だけではありません。「コリアンダーシード」と呼ばれるその「種子(スパイス)」にも、優れたメリットがあります。
特に注目したいのが、お腹の健康とお出かけ前のすっきり感のサポートです。コリアンダーの種子に含まれる精油成分(リナロールなど)には、滞りがちなポイントを刺激し、どんよりとした重たさを和らげる働きがあります。
「なんとなく食欲が出ない」「食後にお腹が張ってすっきりしない」というときにコリアンダーを食事に取り入れると、心地よい風味がお腹のスイッチを優しく押し、快適なリズムを取り戻すお手伝いをしてくれます。
また、あの独特な爽やかさの中にどこかスパイシーさを含む香りには、フレッシュ気分を楽しめるメリットもあります。
忙しい日々のストレスや不安でガチガチになった心身をほぐし、リラックスタイムのお供としても親しまれています。夕食時や夜のひとときに取り入れることで、心地よい休息時間へとつながるかもしれません。

コリアンダーのおすすめ活用法
コリアンダーは、少し加えるだけでも料理の印象を変えてくれます。
おすすめの使い方としては、
・サラダのトッピング
・スープに添える
・エスニック炒めに加える
・生春巻きに入れる
・ドレッシングに刻んで混ぜる
などがあります。
最近ではスーパーでも手に入りやすくなっているため、普段の食事にも取り入れやすくなっています。
食べやすくする工夫
コリアンダー初心者の場合は、少量から試すのがおすすめです。
また、加熱すると香りがやわらぐため、炒め物やスープに加えると比較的食べやすくなります。
葉の香りが苦手な場合は、コリアンダーシードから取り入れてみるのもひとつの方法です。
シードは香りが穏やかで、ほんのり柑橘系の風味があるため、スパイス初心者でも使いやすいとされています。

すっきりとした毎日を意識した食生活、抗酸化による美肌の維持、そして胃腸の健やかさと心の安定まで。コリアンダーは、毎日の食事に香りや彩りを添えてくれる魅力的なハーブです。
「パクチー=エスニック料理の薬味」というイメージだけで終わらせてしまうのは、本当に小さじ一杯分のもったいなさ。生の葉が好きな方はより積極的に、苦手な方は優しい香りのスパイスやハーブティーから、それぞれのライフスタイルに合わせた形でスタートできます。
体の中からすっきりと、心地よい風を通すように。あなたも明日からの食卓に、コリアンダーの恵みを一摘みプラスしてみませんか?

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