
「最近、肌のくすみや顔色の悪さが気になる…」
「しっかりスキンケアしているのに、なんだかパッとしない」
そんな鏡を見るたびに感じるお悩み、もしかしたら体の「内側」からのサインかもしれません。外側からのケアも大切ですが、本当の輝きは、日々の食事によって作られます。
そこで今、美容と健康に関心が高い人々の間で注目を集めているのが、鮮やかな赤色が美しいスーパーフード「ビーツ」です。
「食べる輸血」や「奇跡の野菜」とも呼ばれるビーツには、私たちの美しさをサポートする栄養素がぎゅっと詰まっています。
このコラムでは、ビーツが持つ驚くべき美容へのメリットを、その理由とともに詳しく解説します。さらに、毎日の生活に手軽に取り入れられる美味しい食べ方もご紹介します。

ビーツとは? 美容成分の宝庫と呼ばれる理由
ビーツは、「テーブルビート」とも呼ばれ、カブのような丸い形が特徴的な野菜ですが、実はほうれん草と同じ「アカザ科」の仲間です。
ロシア料理のボルシチで使われるイメージが強いですが、実は古代ローマ時代から食用や薬用に利用されてきた歴史があります。当時から健康維持に役立つ食材として重宝されてきました。
日本ではまだ珍しい食材ですが、栄養価の高さから「スーパーフード」として注目され、最近ではスーパーや通販で手軽に手に入るようになりました。

ビーツに含まれる主な栄養素
その魅力は、なんといっても栄養価の高さ。ビーツが「美容成分の宝庫」と呼ばれる理由となっている、代表的な栄養素を見てみましょう。
・NO(一酸化窒素)の源「硝酸塩」:体内でめぐりをサポートする働きが注目されています。
・ポリフェノールの一種「ベタシアニン」:ビーツの赤紫色のもととなる成分。抗酸化作用があることで知られ、体内の酸化ストレス対策が期待されています。肌にハリや透明感のある印象づくりをサポートする成分といえるでしょう 。
・カリウム:体内の余分な水分を調整する働きがあり、むくみ対策のサポートに役立つといわれます。
・食物繊維:腸内環境を整えることを助ける栄養素。腸がスムーズに動くことで、肌の調子をサポートしたり、体の内側からきれいを目指す方にうれしい栄養素です。
・鉄分:女性が不足しがちな栄養素のひとつ。鉄分を含む食材を意識的に取り入れることで、すこやかな血流や元気な印象づくりに寄与するとされています。
・葉酸:特に女性にとって欠かせない栄養素。血液をつくる働きに関わり、健やかな毎日を支えるとされています。鉄分と一緒に摂ることで、血色感のある健康的な美しさをサポートしてくれる点も魅力です。
これらの成分が複合的に働きかけることで、ビーツは私たちの美と健康を力強くサポートしてくれるのです。
ビーツがもたらす美容メリット
それでは、ビーツが具体的にどのような美容メリットをもたらしてくれるのか、詳しく見ていきましょう。
メリット1:めぐりをサポートし、くすみ知らずの「透明感あふれる肌」へ
肌のくすみや顔色の悪さは、血行の滞りが原因の一つと言われています。ビーツに豊富な「硝酸塩」は、体内で「NO(一酸化窒素)」という物質に変わります。このNOには、血管をしなやかに保ち、血のめぐりをスムーズにする働きが期待されています。
体の隅々まで栄養と酸素が行き渡ることで、肌本来の明るさを引き出し、どんよりとした印象から、内側から輝くような透明感のある健やかな肌コンディションへと導いてくれるでしょう。冷えが気になる方の健康維持にも役立ちます。
メリット2:高い抗酸化力で、年齢に負けない「エイジングケア」を
私たちが日々浴びる紫外線やストレスは、体をサビつかせる「活性酸素」を発生させ、肌のハリ不足などの原因となります。この活性酸素から体を守るのが「抗酸化物質」です。
ビーツの鮮やかな赤色のもとである「ベタシアニン」は、ポリフェノールの一種で、非常に高い抗酸化力を持つことで知られています。日々の食事にビーツを取り入れることは、体のサビつきにアプローチし、年齢に応じたケア、つまり「エイジングケア」の強力なサポートとなるのです。若々しい印象を保ちたい方にこそ、ぜひ注目してほしい成分です。
メリット3:余分な水分を排出し、理想の「スッキリ小顔&美ボディライン」を応援
「朝起きると顔がパンパン…」「夕方になると靴がきつい…」といったむくみの悩みは、塩分の摂りすぎや水分バランスの乱れが関係しています。
ビーツには、このバランス調整に役立つミネラル「カリウム」が豊富に含まれています。カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)と水分を外に排出するよう働きかけてくれます。
塩辛いものが好きな方や、立ち仕事が多い方は、ビーツを食生活にプラスすることで、むくみにくいスッキリとした毎日をサポートしてくれるでしょう。
メリット4:"腸活"を促し、揺らがない「根本からの美肌」を育む
「肌は腸の鏡」と言われるほど、腸内環境と肌のコンディションは密接に関わっています。腸内の環境が乱れると、肌荒れやニキビなどのトラブルにつながりやすくなります。
ビーツには、お通じをサポートする「食物繊維」と、腸内の善玉菌のエサとなる「天然のオリゴ糖」の両方が含まれています。これらが腸内環境を整え、内側からのキレイを育む「腸活」を力強く後押し。不要なものを溜め込まない健やかな体づくりは、トラブルの起きにくい安定した美肌の土台となります。
メリット5:女性に嬉しい栄養素で、血色感アップのサポート
なんとなく顔色が冴えない、目の下のクマが気になる、疲れやすい…それはもしかしたら「鉄分」不足のサインかもしれません。
ビーツには、赤血球の材料となる「鉄分」に加え、赤血球の生成を助けることから「造血のビタミン」とも呼ばれる「葉酸」も含まれています。これらを同時に摂取できるビーツは、特に月経のある女性にとって非常に心強い味方です。
不足しがちな栄養素を補い、健康的な血色感をサポートしてくれ、いきいきとした印象づくりをサポートしてくれます。

ビーツのおいしい取り入れ方
ビーツの美容効果を実感するためには、継続して摂取することが大切です。ここでは、手軽で美味しい取り入れ方をご紹介します。
一番手軽なのは、リンゴやニンジンなど他の野菜や果物と一緒にミキサーにかける「スムージー」。熱に弱いビタミンなども効率よく摂取できます。薄くスライスしたり、すりおろしたりして、サラダの彩りに加えるのもおすすめです。
また、ビーツは加熱すると甘みがぐっと増し、食べやすくなります。代表的な料理はロシアのスープ「ボルシチ」。栄養が溶け出たスープごといただけるので栄養満点です。皮ごとアルミホイルに包んでオーブンで焼く「ローストビーツ」は、素材の味を存分に楽しめます。
★過去のお勧め記事
vol.557 体の中からリセット!「ABCジュース」で始めるデトックス&ウェルネス習慣

ビーツは美容や健康を意識する女性にうれしい栄養がつまった野菜です。
日々の食卓にこの鮮やかな赤色を取り入れて、体の内側から細胞レベルで美しさを育てていきませんか?さあ、あなたも今日からビーツで、ワンランク上のインナービューティーを始めて、自信あふれる毎日を送りましょう。

アロマはベルガモットオイル、バジルオイル、ラベンダーオイルなど100%天然の精油のみをブレンド。フレッシュなハーブの香りが心地よくリラックス感のある爽やかな香り。
recommended posts
-

vol.260 佐藤香菜さんコラム Organicのある生活の魅力
2022.09.20
-

vol.580 10年後の自分を守るために。メノテックが描く女性の未来
2025.11.05
-

vol.384 ウォーキングで運動不足を解消しよう!嬉しい効果が多くあるウォーキング
2023.11.07
-

vol.294 気温が4度上昇すると、動植物の半分が絶滅の危機に!?気候変動による生態系への影響。
2023.01.10
-

vol.080 使い方や効果も沢山あるクレイ① 大地のエネルギーのパワーを持つクレイの効果を知ろう
2021.03.16
-

vol.429 SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」とは。世界で起こっている課題や背景を知ろう
2024.05.16
-

vol.423 アロマを活用して気温の変化に負けない身体づくりを!
2024.04.18
-

vol.395 SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の日本の現状と世界の取り組みを知ろう
2023.12.11
-

vol.278 白髪は抜くと増える?白髪を見つけたときの対処と予防の方法は
2022.11.16
-
vol.260 佐藤香菜さんコラム Organicのある生活の・・・
column | 2022.09.20
-
vol.580 10年後の自分を守るために。メノテックが描く女性・・・
column | 2025.11.05
-
vol.384 ウォーキングで運動不足を解消しよう!嬉しい効果が・・・
column | 2023.11.07
-
vol.294 気温が4度上昇すると、動植物の半分が絶滅の危機に・・・
column | 2023.01.10
-
vol.080 使い方や効果も沢山あるクレイ① 大地のエネルギー・・・
column | 2021.03.16
-
vol.429 SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」とは。・・・
column | 2024.05.16
-
vol.423 アロマを活用して気温の変化に負けない身体づくりを・・・
column | 2024.04.18
-
vol.395 SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」・・・
column | 2023.12.11
-
vol.278 白髪は抜くと増える?白髪を見つけたときの対処と予・・・
column | 2022.11.16









