vol.559 朝の気分が一日を決める!
忙しい朝を「私らしく心地よく」変えるアロマ習慣

column

2025.09.04

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「朝が苦手」「なんだか気分が乗らない」——そんなふうに感じる日、ありませんか?

仕事や家事、育児に追われ、バタバタと過ぎていく毎日。そんな日々のなかでも、朝の過ごし方ひとつで、心と体 の調子が大きく変わってくることがあります。
慌ただしい朝が、ほんの少しの工夫で心穏やかに、そして一日を心地よくスタートできるとしたらいかがでしょうか。

今回は、「香り」の力を借りる朝習慣をご紹介します。難しいことは一切ありません。あなたの毎日に、「私らしい」心地よいリズムを取り戻しましょう。

ここでは、忙しい女性のための“アロマで整える朝習慣”をご紹介します。

朝こそ「香り」が効く理由

「香りで気分が変わる」と感じたことはありませんか? それは、嗅覚が五感の中で唯一、脳にダイレクトに作用するから。特に、私たちの感情や記憶、本能を司る「大脳辺縁系」に直結しているため、香りを嗅ぐと瞬時に気分が変化するのです。

例えば、リラックスしたいときに心地よい香りを嗅ぐと、リラックスモードの時に優位になる副交感神経が活性化され、心拍数が落ち着きます。逆に、シャキッとしたいときには、集中力を高める香りが交感神経を刺激し、頭をクリアにしてくれます。

朝に香りを意識的に取り入れることで、以下のようなメリットが期待できます。
・眠っていた脳と体を優しく整え、あるいはすっきりとさせ、目覚めがスムーズになる
・前向きな気持ちに切り替え、ネガティブな感情を手放しリフレッシュできる
・仕事や家事に取り掛かる前のスイッチを入れ、集中力をアップし効率を高める
・慌ただしさで高まりがちなストレスを和らげ、穏やかな心を取り戻す

香りは、あなたの心と体に寄り添い、忙しい朝に心のゆとりと活力を与えてくれるでしょう。

香り別・目的別おすすめアロマ

さて、あなたはどんな朝を迎えたいですか?
その日の気分や目的に合わせて、香りを使い分けてみましょう。ここでは、特におすすめの香りと、その活用法をご紹介します。

リフレッシュ&目覚めをスッキリさせたい朝に

まだ眠気が残っていたり、頭が重く感じるときには、気分をシャキッとさせてくれる香りがおすすめです。

・柑橘系(レモン、グレープフルーツ、オレンジスイートなど)
フレッシュで爽やかな香りは、気分を高揚させ、眠気を吹き飛ばしてくれます。特にレモンは集中力アップにも効果的。
【使い方】 ディフューザーで寝室やリビングに拡散させたり、目覚めのストレッチタイムに使用しても○。

・ペパーミント、ユーカリ
クールで清涼感のある香りは、鼻の通りを良くし、頭をスッキリさせたいときにぴったり。集中力も高まります。
【使い方】 マグカップに熱いお湯を入れ、ペパーミントの精油を1〜2滴垂らして蒸気を吸い込む。洗面器にお湯と精油を入れ、タオルを浸して絞り、首筋やデコルテを拭いても。

穏やかに、心を落ち着かせたい朝に

「今日はゆったりと始めたい」「心に余裕を持ちたい」そんな朝には、心を鎮めてくれる香りが寄り添います。

・ラベンダー、カモミールローマン
誰もが知るリラックス効果の高い香り。不安やイライラを落ち着かせ、穏やかな気持ちに導きます。特に生理前や生理中など、心身が敏感な時期にもおすすめです。
【使い方】 寝室のアロマストーンに垂らしておく、就寝前の読書タイムに香らせる、または温かいハーブティーとして飲むのも良いでしょう。

・ゼラニウム、イランイラン
フローラルで甘く、少しエキゾチックな香りは、女性ホルモンのバランスを整えるとも言われています。気分が落ち込みがちな時にも、心を穏やかにしてくれます。
【使い方】 アロマディフューザーでリビングに香らせることがおすすめです

集中力を高め、仕事や家事に集中したい朝に

いざ、活動モードへ! 頭をクリアにし、集中力を高めたいときには、こんな香りが力になります。

・ローズマリー、レモン
ローズマリーは、記憶力や集中力を高める効果が期待できるとされています。レモンも脳を活性化させ、思考をクリアにします。
【使い方】 PC作業をするデスクの近くにアロマストーンを置いたり、ティッシュペーパーに数滴垂らしてデスクワーク中に嗅ぐのも良いでしょう。

・ティートリー
クリアでシャープな香りは、気分をリフレッシュさせ、雑念を払ってくれます。抗菌作用も期待できるため、清潔感も得られるでしょう。
【使い方】 集中したい仕事や勉強の前に、アロマスプレーとして空間にひと吹き。

朝の香りを「私だけの時間」にするヒント

香りを日常に取り入れることは、単に「いい香り」を嗅ぐこと以上の意味を持っています。それは、自分を大切にし、自身の心と向き合うための貴重な時間となるのです。

香りの選び方においては、その日の気分や体調に合わせて直感を大切にしましょう。「今日はこの香りが気になるな」という感覚で選んだ香りは、あなたの心に深く響き、より効果的に作用するはずです。また、毎日同じ香りを同じ方法で使う必要はありません。「完璧」を目指さず、忙しい日は手軽にスプレーするだけでも良いですし、時間に余裕がある日はゆっくりと芳香浴を楽しむなど、状況に合わせて柔軟に取り入れてみてください。

この習慣を継続させるためには、すでに生活の中にある既存の習慣と結びつけるのがおすすめです。「朝食の準備を始めたらディフューザーのスイッチを入れる」「顔を洗ったらハンドクリームを塗る」といったように、いつもの行動に香りをプラスすることで、無理なく続けられるでしょう。さらに、お気に入りのアロマアイテムを見つけることも、継続のモチベーションになります。見た目にも心ときめくディフューザーやアロマストーン、ボトルを選ぶことで、使うたびに愛着が湧き、香りを楽しむ時間がより一層特別なものになるはずです。そして、時には自分へのご褒美として、贅沢な香りの時間を設けてみましょう。週末など、少し時間がある日には、お気に入りのアロマオイルを数滴垂らしたアロマバスに浸かることで、心身ともに深いリラックスを得られるでしょう。

朝の空気に包まれながら、ふっと香る植物の香り。
それだけで、心が整い、今日という一日が少し軽やかに感じられるかもしれません。

“整える”とは、頑張ることではなく、自分にやさしくすること。
香りは、そのきっかけをやさしく届けてくれます。

今日からあなたも、香りの力を借りて、慌ただしい朝を自分らしく、心地よくスタートしてみませんか? その小さな一歩が、きっとあなたの毎日を、もっと豊かに輝かせてくれるはずです。

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