vol.522 知っているようで知らない「母の日」。
起源、習慣、そして世界の祝い方

column

2025.04.30

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母の日。それは、日頃の感謝を込めて、お母さんに「ありがとう」を伝える特別な日です。母の日が近づくと、街にはカーネーションがあふれ、プレゼントの広告が目に留まります。
毎年5月の第2日曜日に、カーネーションを贈ったり、プレゼントを用意したり、一緒に食事を楽しんだり…。その過ごし方は人それぞれですが、根底にあるのはお母さんへの感謝の気持ちです。
この母の日はいつから始まり、どのような意味があるのでしょうか?知っているようで知らない「母の日」についてみていきましょう。

母の日の起源と歴史

母の日は、20世紀初頭にアメリカで始まった習慣で、その起源はアンナ・ジャービスという女性の活動に遡ります。1907年、ウェストバージニア州で教師をしていたアンナは、亡き母親を偲び、教会で記念会を開き、カーネーションを贈りました。これが母の日の始まりとされています。翌1908年、彼女が勤めていた学校で470人の生徒と母親たちが集まり、世界で最初の「母の日」を祝いました。
アンナは、生前にお母さんに感謝する機会を持つべきだと考え、友人たちに「母の日」を制定して国中でお祝いすることを提案しました。これが多くの人の賛同を得て、1914年、5月の第2日曜日が「母の日」としてアメリカの祝日になりました。

日本に母の日が伝わったのは明治時代の末頃です。当初はキリスト教関係者を中心に広まりましたが、一般にはなかなか浸透しませんでした。その後、1931年に設立された大日本連合婦人会が、当時の皇后の誕生日である3月6日を母の日と定めましたが、この日も定着しませんでした。1937年に森永製菓株式会社が「森永母の日大会」を実施したことをきっかけに、日本全国で母の日の認知が大きく広がりました。第二次世界大戦後、GHQが「Mother’s Day」を日本でも普及させようとし、1949年に日本でも「母の日」が制定されました 。

カーネーションを贈る理由

アンナ・ジャービスが、母親が好きだった赤いカーネーションを参加者全員に手渡したことから、赤いカーネーションが母の日のシンボルとなりました。母親が健在の場合は赤いカーネーションを、亡くなっている場合は白いカーネーションを贈るのが一般的です。

イギリス

イギリスでは、イースターサンデーの3週間前の日曜が母の日とされています。以前この日はマザーリング・サンデー(Mothering Sunday)と呼ばれていましたが、 現在ではマザーズデーの方がよく使われています。イギリスではカーネーションに加え、バラやチューリップ、ユリなどの花束が定番としてよく選ばれています。

オーストラリア

オーストラリアでは5月の第2日曜日が母の日で、贈る花はカーネーションではなく菊の花が主流です。

フランス

フランスでは5月の最終日曜日が「フェト・デ・メール(母親の祭日)」と呼ばれ、家族で食事をしたり、お菓子や花を贈ったりします。

イタリア

イタリアでは5月の第2日曜日が母の日で、アザレアの花をお母さんにプレゼントするのが定番です。

韓国

韓国では5月8日が「両親の日」とされており、カーネーションを贈る習慣があります。

タイ

タイではシリキット国王妃の誕生日である8月12日が母の日です。王妃を象徴するジャスミンの花を贈ります。

トルコ

トルコでは5月の第2日曜日が母の日で、年齢を問わず全ての女性に対して「母の日おめでとう!」と声をかけます。

母の日は、一人の女性の母への愛が国を動かした歴史を持つ、特別な日です。世界中で様々な形で祝われるこの日は、母への感謝の気持ちを改めて感じる機会として、大切にされています。
日頃の感謝を伝え、家族の絆を深める特別な機会。
今年の母の日は、どのような時間を過ごしたいですか?
普段は照れくさくて言えない「ありがとう」を、素直に伝えましょう。プレゼント選びに迷ったら、手作りの料理やメッセージカードもおすすめです。大切なのは、感謝の気持ちを伝えること。母の日を通して、家族みんなが互いを尊重し、支え合うことの大切さを再確認しましょう。

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