
カレー粉の主原料のひとつカルダモン。
すーっと鼻に抜ける爽やかな香りと柑橘系のような甘い香りが合わさった高貴な香りを放つスパイスです。
その香りから「スパイスの女王」とも呼ばれ、コーヒーや紅茶に加えて楽しむことも。
カルダモンは、アーユルヴェーダや漢方の世界でも重宝されるほど、体に良い成分が含まれていることをご存知でしょうか?
古くから薬としても使われてきたカルダモンの歴史や効果・効能や使い方をご紹介します。

スパイスの女王「カルダモン」とは?カルダモンの基本情報
カルダモンは、インドやインドネシア原産のショウガ科の多年草で、和名は小豆蔲(ショウズク)と言います。成長すると、高さは3~5mにもなり、ピンクの模様の入った白いきれいな花を咲かせます。花が咲き終わると、カルダモンの原料となる実が連なって実ります。
果実の大きさは1〜2cm程度で、淡い黄色から緑色をしています。筋の入った薄い果皮の内側に、小さい種子が15個程度入っていて、それがカルダモンの芳醇な香りを放つ元です。
その香りから、別名、「スパイスの女王」とも呼ばれ、かつては高値で取引されていました。
熱帯各地で栽培され、果実を乾燥させたものがスパイスとして流通していて、今ではマレーシアや南米グアテマラでも盛んに生産されています。
カルダモンの歴史
カルダモンの歴史は古く、インドでは紀元前から医薬品として使われていました。
様々な病気の治療に使われていたことから「聖なる香煙」として、神殿での祈祷の際にもお香として用いられていました。
現在も、インド伝統医学アーユルヴェーダでは人々の身体を癒す生薬として使われています。
ヨーロッパではバイキング時代に、トルコから戦利品として持ち帰ったカルダモンが民衆の間にも広まり、パンやお菓子の香り付けとして愛されるようになり、今も使われています。
日本では明治時代より苦味チンキ(食欲を促す薬) の原料として利用されました。

カルダモンの効果・効能
カルダモンが持つ効果効能を見ていきましょう。
効果・効能① 消化促進
インド伝統医学アーユルヴェーダでは、カルダモンは最も安全な消化促進剤とされています。
主成分「テルピニルアセテート」が胃液や胆汁の分泌を促し、消化を助けてくれます。
胃のむかつきや胃酸の過剰分泌を抑えるのに効果的です。また、それだけでなく、お腹の張りを改善するほか、腸内にたまったガスを取り除くなど、胃腸トラブルの改善が期待できます。
食べ過ぎて消化不良になりやすい人だけでなく、なんとなく食欲がわかないという食欲不振の人にも効果がある可能性があります。
効果・効能② 発汗作用
カルダモンには、血の巡りをよくし、体を温める作用があります。
さらに発汗を促す働きや利尿作用もあるので、デトックスやダイエット効果、むくみ改善も期待できます。
効果・効能③ 抗菌、抗炎症作用
カルダモンに多く含まれる「1,8-シネオール」や「α-テルピネオール」、「サビネン」には殺菌作用があります。また、免疫を活性化させる効果もあり、炎症を抑えるのに有効だといわれています。
効果・効能④ 口臭予防
カルダモンの種を噛み砕くことで口の中にカルダモンの香りが広がり強力な臭い消しとなるため、インドでは口臭予防として使用されています。
お肉やニンニク、お酒を摂ったあとにカルダモンの種を噛むと効果的。
カルダモンに含まれる1,8-シネオールという成分に抗菌作用があり、口臭だけでなく汗や体臭まで抑えてくれるデオドラント効果も期待できます。
効果・効能⑤ リラックス効果
カルダモンの清涼感のあるスパイシーな香りには、自律神経のバランスを整える酢酸リナリルや、血圧降下作用のあるリナロールなどが含まれています。
そのため、緊張やイライラを和らげ、リラックスさせる効果も期待できます。心身を温めることから疲労回復にも役立ちます。

カルダモンの使い方
カルダモンはカレーに使われることで有名なスパイスですが、他にもいろいろな活用方法があります。
例えば、チャイのスパイスとして使用したり、肉料理の臭み消し、クッキーなどのお菓子の香り付けにも活用できます。
紅茶やコーヒー、ホットミルクに入れたり、ヨーグルトやアイスクリームにかけたり、カルダモン焼酎もおすすめです。
カルダモンを摂る時の注意点
カルダモンは一般的には安全で健康に良いスパイスとされていますが、過剰な摂取や個々の体質により一部の人々に副作用を引き起こす可能性があります。
特に妊娠中や授乳中の方、アレルギーや特定の疾患のある方は医師に相談の上使用しましょう。

このように、爽やかで上品な香りが魅力のカルダモンは、さまざまな効能があります。
カレーなどの煮込み料理やスイーツ、ドリンクなどさまざまな料理に活用でき、とても重宝するスパイスです。
ぜひうまく生活に取り入れて、健康的な食生活を楽しみましょう!
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