vol.383 世界と日本で行われている「働きがい」「経済成長」への取り組みを知ろう

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2023.11.03

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前回、SDGs目標8「働きがいも経済成長も」の世界の状況を見てきました。
国や地域によってはこの働きがいが軽視された仕事も少なからずあり、様々な問題を引き起こしています。そして、これは日本でも起こっていることです。

世界や日本の取り組みを見ていきましょう。

(前回の記事)
vol.382 働くとは?SDGs目標8「働きがいも経済成長も」が求められる現状は

目標8「働きがいも経済成長も」に対する世界の取り組み

目標8を達成するために、行われている取り組みを見ていきましょう。

国際労働機関(ILO)のディーセント・ワーク の推進

国際労働機関(ILO)は国連と提携する自治機関の1つであり、「世界の永続する平和は、社会正義を基礎としてのみ確立することができる」という憲章原則の元に設立された国際機関です。
このILOは、ディーセント・ワークを実現させるために、仕事の創出、 社会的保護の拡充、 社会対話の促進、労働者の権利の保障という四つの戦略目標、そして、これらを貫くジェンダー平等という共通目標を掲げて取り組んでいます。

ディーセント・ワーク(Decent work)とは、1999年の国際労働機関(ILO)の総会で初めて使われた言葉です。
「ディーセント」とは英語で「まともな」「きちんとした」「妥当な」という意味です。
誰もが性別などで差別されることなく平等に働く機会が得られ、さらに安心できる職場環境で公正な賃金が受け取れる、つまり、人としての権利をまっとうに受け取れる仕事を意味しています。

具体的な一例として、アフリカにおける雇用集約型投資プログラム(EIIP)では、道路建設・維持管理、排水設備工事や水保全などのインフラ開発への公共投資をおこなうことで雇用の創出と安定した生活基盤の創出を担っています。
ILOの支援は直接的な雇用の実現だけではなく、プロジェクトを通じて現地のマネジメントや法的知識の提供、コミュニティーの構築も包括的に提供も行い、この目標を達成するために取り組んでいます。

スウェーデンの食品容器大手のテトラ・パック社

テトラ・パック社では、途上国において、品質の高い牛乳を適切に市場に売り出すことによって、現地の人々の収入を増加するという事業を行っています。
テトラ・パック社は独自の「デイリーハブモデル」を打ち出し、小規模農家を牛乳 メーカーと結びつけています。それによって、品質の高い牛乳を長期的に供給する事業に取り組んでいるのです。

日本の取り組みを見ていこう

日本では目標8の達成のためにどのような取り組みが行われているのでしょうか。

政府開発援助(Official Development Assistance:ODA)

日本政府は「経済成長」のために世界の開発途上国援助に積極的です。
日本におけるODAの歴史は60年にも及び、過去数十年間の発展途上国への貢献度は大きく、日本は多くの成果を挙げています。

日本郵政株式会社

日本郵政では「人材の育成」と「働き方改革」を重点課題としており、「従業員一人ひとりがいきいきと能力を十分に発揮し活躍できる」という目標を掲げてさまざまな取り組みを行っていますので、その 一例をご紹介します。

・キャリアパスに応じた研修(階層別、フロントラインリーダー研修等)
・グループ合同研修(総合職転換者研修、新任役員研修等)
・女性活躍推進(女性の役職者登用等)
・障がい者雇用の推進
・性の多様性(LGBT)の理解促進
など

上記の様な働き方に対する取り組みは、他の企業でも様々行われています。ぜひ、調べてみてください。

多岐に渡るサポート団体

日本には、この問題を解決するために取り組みをしている様々な団体もあります。
障がいがあっても自分の可能性を信じられ、障がい者と健常者の線引きのない社会を目指す取り組みをしている団体もあります。
他にも、エクアドルの元女性受刑者の社会復帰をサポート している団体や、母国を離れ、日本で働く技能実習生が日本語教育を受け、働きがいを感じられる社会づくりを目指す団体もあります。

SDGs目標8「働きがいも経済成長も」に対して私たち個人ができること

この目標8の達成のために、私たちができることも多くあります。

例えば、児童労働や強制労働の撲滅が盛り込まれているフェアトレード商品を選択するようにしたり、地産地消のものを選ぶようにしたり、社会や環境に配慮された商品を選ぶようにすることもこの目標8に対して貢献することになります。

働く 場においても、無駄な会議や仕事を減らすなどワークライフバランスを考えて上手に働くということや、多様性を認めて性別や生まれを 問わず多くの人と関係性を作ることも大切です。

多かれ少なかれ、ほとんどの方が働くことに関わり、一人ひとりの少しずつの選択と行動が大切です。
世界や日本の状況を正しく知ることは、「今私たちに何ができるのか?」を考える第一歩。
今、そしてこれからの世界中で働くすべての人のために、 何ができるのか考えていきましょう。

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【参考】
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/8-economic_growth/
https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/decent_work_sdgs/8579/
https://sdgs-support.or.jp/journal/goal_08/
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kotsu/bunya/kaiji/ilo.html
https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/decent_work_sdgs/6518/
https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/decent_work_sdgs/4286/
https://sdgs.city.sagamihara.kanagawa.jp/sdgs-17goal/08_decent-work-and-economic-growth/
https://miraii.jp/sdgs-34
https://sdgs.edutown.jp/info/goals/goals-8.html
https://spaceshipearth.jp/sdgs8/
https://www.ilo.org/tokyo/about-ilo/lang--ja/index.htm
https://www.ashita-team.com/jinji-online/business/15421#:~:text=ILO%E3%81%AF%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E4%BA%BA%E6%A8%A9,%E3%81%BE%E3%81%A7%E5%A4%9A%E5%B2%90%E3%81%AB%E6%B8%A1%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kokusai/ilo/index.html

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