vol.288 ヴィーガンやベジタリアンとは異なる?
地球のために「プラントベース」という新しいライフスタイルを

column

2022.12.14

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「プラントベース」という言葉をご存じでしょうか?
肉などを模した植物由来の「プラントベースフード」が世界で大きな広がりを見せ、プラントベースフードを取り入れるライフスタイルが増えて、日本でも注目を集めています。

健康管理や環境意識の高まりを受けて、プラントベースの市場は近年若者を中心に世界中で拡大しています。
プラントベースとはどんなものなのか、ベジタリアンやヴィーガンとの違いも含めてみていきましょう。

プラントベースとは?

プラントベースとは、植物を意味する「plant」と、由来を意味する「based」を組み合わせたアメリカで生まれた造語のこと。
植物由来の原料で作られた料理や食品を指しています。

プラントベースのテーマは「健康」「美容」「環境保護」

プラントベースが広がっている理由

プラントベースが選ばれている理由は、「健康に良さそう」「体にやさしそう」といった健康面の理由が多くを占めます。
特にコロナウイルスのパンデミック以降は健康への意識が高まり、関心を持つ人が増えています。
それに加えて、近年は「環境問題への負荷が減らせる」「世界の飢餓や貧困を減らしたい」という理由で選ぶ人も増えているそうです。
畜産による温室効果ガスの発生を抑制したり、地球資源の消費を削減するために、肉や乳製品などの動物性食材に頼らない食品として注目されています。

プラントベースの市場規模

その市場規模は年々拡大しています。
TPCマーケティングリサーチ株式会社が2020年に行った調査によると、
欧米では、2020年度は前年度比28.5%増の1兆2735億円と言われています。
そして、2021年から2026年の間に市場は約17%の平均成長率で成長すると予想されています。
日本でも同様、2019年のプラントベース食品の国内市場規模は178億円、2020年予想は246億円と前年比の40%増加が予想されていました。

プラントベース とベジタリアンやヴィーガンとの違いは?

ベジタリアンやヴィーガンはルールがあるのに対し、プラントベースには厳格なルールはなく、各自の目的に沿って自由に取り入れることができます。

それぞれのルールは以下のような内容です。
<ベジタリアン食>
肉類を含まない食事。魚介類は含む場合があります。乳製品やはちみつは特に除きません。
<ヴィーガン食>
肉類、魚介類、卵、乳製品、はちみつなど、動物由来の食品を一切摂らない完全菜食主義の食事のこと。

このように、ベジタリアンやヴィーガンなど程度こそ違いますが、「動物性の食品を排除する生活」です。それに対して、プラントベースは「植物由来のものを積極的に取り入れていこう」という比較的ゆるいスタイルで定義されています。
食べるものに細かな決まりはなく、思想や哲学など何にも縛られたり、強制されたり、我慢をしたりすることなく、植物性の食事を楽しむ誰でも取り入れやすい食事法なのです。

プラントベースが抱える今後の課題

これまで見てきたように、拡大中のプラントベースですが、まだ以下のような課題を抱えています。

・価格が高め
・本物の肉に比べて物足りない
・表記がわかりにくい

とはいえ、日本政府は2021年8月にプラントベースフードの食品表示ルールを明確にするQ&Aを公表ました。また、様々な企業がプラントベースの商品を発表しているので、徐々にこういった問題も解決されていくことでしょう。

様々販売されているプラントベースの商品

プラントベースの商品で、バーガーパテ、ストリップ&ナゲット、ソーセージ、ミートボール、パスタソースなどは、一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
最近では、こんにゃくを原料とした代替マグロや代替サーモンといった植物性シーフードや、ココナッツを原料とした植物性チーズなども販売され多岐に渡ります。

プラントベースは食品だけでなくファッション業界へも

また、レザーやファーなど、ファッション業界では動物由来の素材が古くから使用されてきました。
サンフランシスコ発のシューズブランドは、2021年2月、100%植物由来のプラントレザーを開発しています。これは、植物油や天然ゴムなどのバイオ素材を原料とし、従来の天然皮よりも二酸化炭素による環境への影響を軽減することになるのだそうです。

他にも、ランニングシューズなどのスニーカーにはゴムが使われていますが、石油ベースのゴムではなく植物由来のゴムで作られた製品も登場しました。

このように、私たちの生活の様々なもので植物性が取り入れ られています。
私たち日本人は、プラントベースというと新しい食事方法のように聞こえますが、日本の伝統的な精進料理など日本で昔から馴染みのある料理もプラントベースの一部です。
毎日飲むお味噌汁とご飯、煮物など、和食を中心とした食事をしていると自然とプラントベースに近づきます。
日々の食事の中に、少し意識をして植物性の商品を取り入れてみませんか?
1人の小さな選択が地球の未来を変える一歩になります。

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参考
https://www.atpress.ne.jp/news/295247
https://mygreengrowers.com/blog/plantbasedfood-environment/
https://mygreengrowers.com/blog/plantbasedfood-importance-problem/
https://mygreengrowers.com/blog/plantbased/#content-2
https://mygreengrowers.com/blog/plantbasedfood-importance-problem/#content-6
https://mmp.miyoshi-yushi.co.jp/next-food-lab-post/9reasons-for-increasing-demand-for-plant-based-foods/
https://smbiz.asahi.com/article/14425650
https://shokulab.unitecfoods.co.jp/article/detail177/#cnt4
https://komeru.komehyo.co.jp/657#i-5
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003026.000071640.html
https://diamond-rm.net/sales-promotion/219867/
https://mmp.miyoshi-yushi.co.jp/next-food-lab-post/9reasons-for-increasing-demand-for-plant-based-foods/
https://www.nna.jp/news/2316442
https://www.newssalt.com/33859

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