vol.210 理想の1日を過ごすには!?
アーユルヴェーダを活かして最高の毎日を過ごそう

column

2022.04.11

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毎日どのような生活を過ごしているでしょうか?
早く寝ようと思っていてもついついスマホをいじって夜更かししてしまったり、仕事や学校へ行くのに間に合う程度のギリギリまでベッドの中で過ごしている、なんて方もいるかもしれません。
逆に、いつもより少し早起きをして部屋の掃除をしてみたり、お花に水をあげてみたりすると、1日を落ち着いてスタートできますよね。そんな日々の積み重ねが、肉体的にも精神的にも健康な体を作ってくれます。とはいえ、具体的にどんなことをすればいいのか。

今回は、1日の過ごし方でも、アーユルヴェーダの考え方における理想的な過ごし方をご紹介します。

アーユルヴェーダとは

アーユルヴェーダは、約5千年の歴史を持つインド・スリランカ発祥の伝統医療で、現在でも日常の病気の予防や簡単な治療として使われています。
瞑想やヨガ、オイルマッサージ、呼吸法、ハーブを用いた食事療法など様々な方法で、日常生活で病気を予防し、心と体の健康を保つことを目的としています。
その目的から、アーユルヴェーダでは、毎日をどのように過ごすかについても教えています。

アーユルヴェーダの基本である「ドーシャ」

一日の流れの前に、まずはアーユルヴェーダの基本的な「ドーシャ」について知っておきましょう。
自然のエネルギーから体が構成されていると考えられていて、そのエネルギーのことを「ドーシャ」と呼びます。

ドーシャはそのものが持つ性質のことで、人間、動物や物質、時間などすべてのものに存在すると考えられています。
さらに、ドーシャには「ヴァータ(風)」、「ピッタ(火)」、「カパ(水)」の3種類があり、それぞれ性質が異なります。

「ヴァータ」の代表的な特徴は「動き」、「軽さ」など。
「ピッタ」の代表的な特徴は「燃えている」ことで、血液循環、代謝機能、消化吸収などはすべてピッタの働きで維持されているとされています。
「カパ」の代表的な特徴は「重い」、「安定」、「維持」などです。
この3つのバランスが取れている状態がベストなのですが、それは季節による体調の変化や、心身の状態、個人の性質によって差が出てきます。

そして、私達の体質も分類されるように、1日も時間帯によって、ドーシャが異なります。
ここからは、具体的にアーユルヴェーダの観点から、1日の時間のオススメの過ごし方を見ていきましょう。

アーユルヴェーダの時間の過ごし方

1日の時間帯にもヴァータ・ピッタ・カパの性質をもつ時間帯というものがあります。それは、1日24時間の中で、ヴァータ・ピッタ・カパの時間は、4時間ごとに交代し、1日2回転するという考え方です。

ドーシャの優勢になる時間帯

朝6時~10時:カパ
カパの性質は水や地と重いエネルギーなので、身体も重くなりがち。そのため、この時間帯に起きると身体が重くなってしまうと言われています。できれば、この6時前の時間に起きるのが理想です。
この時間は、体が色々なメッセージを受け取ります。ゆっくり一日を考えるのによい時間です。

10時~14時:ピッタ
ピッタの時間は、火と水のエネルギーを持ち、熱を発生している時間で消化や代謝の時間でもあります。昼食を一日で最も大切と考えているので、ちょうど適した時間なのです。

14時~18時:ヴァータ
風と空のエネルギーを持ち、軽やかで動きの早いエネルギーのヴァータの時間なので、行動や運動、コミュニケーションをとるのに適した時間です。
この時間は感覚が鋭くなります。たくさん動き、排泄をする時間です。

18時~22時:カパ
徐々に体が重くなってきます。免疫やホルモンの作用が高まるので、22:00までに寝ることが理想です。

22時~深夜2時:ピッタ
夢を見て、精神的な消化をする時間です。肉体的な回復もこの時間にします。深い眠りにあることで、新陳代謝が活発になります。

深夜2時~朝6時:ヴァータ
すべての生命が動き出す時間です。
私たち人間も6時前のヴァータの時間に起床すると、実はすっきり目覚めがいいです。
それは、運動エネルギーの高まるのがヴァータの時間。この時間に1日の活動を開始すると、そのエネルギーを利用して、エネルギッシュに過ごせるでしょう。

朝から昼にかけては太陽の時間で肉体に関わる時間です。
できれば、朝は日の出前に起きて、歯磨きや舌磨き、鼻うがいをして、白湯を飲みましょう。
そして、軽くストレッチやヨガをしたり、オイルマッサージで体を整えることなどもおすすめです。
そして、夜は月の時間、つまり精神と密接に関わる時間になります。体は徐々に休む時間になってくるので、リラックスしてゆっくりと過ごすことが理想です。

理想の1日の過ごし方「ディナチャリア」

”理想の1日の過ごし方”のことを、アーユルヴェーダでは「ディナチャリア」と言います。
生活をより豊かに快適に過ごすことをゴールとしているアーユルヴェーダの教えの中で大切にしている考え方の一つ。
生活をその流れに合わせることで、自然に合わせた暮らしができるようになり、生活力が向上するかもしれないほどの素敵な考え方です。
全部を日常に摂り入れなくても、できることから少しずつ、日々の生活を変えていき、全体のバランスを取ることで、自分の不調を解決することが大切です。

毎日毎日が理想の1日を過ごすことで、それが1年、5年と積み重なり、ご自身の人生を理想の人生に彩ってくれることでしょう。

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