vol.156 大気汚染が肌トラブルの一因かも?健康な肌を保つスキンケアとは

column

2021.10.27

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春や秋など季節の変わり目になると肌が荒れやすい、と感じたことはありませんか?
いつもと同じケアをしているのに、なんだか肌がくすむ、ゴワゴワする、ニキビができる、などなど。

もしかするとこの肌トラブル、大気汚染が影響しているかもしれません。
春や秋は花粉が飛散するのに加え、これからの空気が乾燥する季節は、黄砂やPM2.5など、さまざまな微粒子が大気中に混じりやすく、敏感肌や肌トラブルの一因となることがあります。

肌トラブルの少ない健康な肌を保つには、どうしたらいいのでしょうか?

大気汚染と肌の関係

私たちの生活空間には、燃焼で生じた煤煙や排気ガスなどの様々な大気汚染物質が浮遊しています。この大気汚染物質は身体だけではなく、肌の健康にも悪影響を与えると言われています。

大気中に含まれる刺激は、花粉に加えて近年では、黄砂、PM2.5などが多く言われています。他にも排気ガス、たばこの煙なども大気中に含まれる物質で肌に刺激になることがあります。

とくに黄砂やPM2.5の粒子は大変細かく、その大きさは花粉の10分の1以下。空気中を漂っている間にほかの大気汚染物質をいくつも吸着し、汚染された粒子が降り注いでいるのです。
そして、これらが肌に付着すると活性酸素が増えると言われています。活性酸素によって肌は酸化し、バリア機能が低下することで敏感肌になってしまいます。

ここに紫外線、湿気、乾燥、気温変化などの外部刺激、生活習慣・食習慣の乱れ、加齢、ストレスが重なると、より肌トラブルが起こりやすくなります。

敏感肌とは

そもそも敏感肌とは、肌のバリア機能が低下している状態。正常な肌は刺激をはね返すパワーがありますが、敏感肌は刺激を受けると肌トラブルにつながってしまいます。
「敏感肌は一時的なものだから、その内におさまるだろう」と軽く見てしまうのはNG。なぜなら、肌トラブルを放置すると老化の原因になってしまうからです。

肌が刺激を受けると、自身を守るために活性酸素を生成します。活性酸素は本来、外部刺激をやっつけるためのものですが、増えすぎると肌自身の細胞も傷つけてしまうのです。
さらに、バリア機能(角質層)が低下した敏感肌は、紫外線や大気汚染(外部刺激)によるダメージを受けやすい状態になっているので、悪循環になっているのです。

そして敏感になった肌はシミ、シワ、たるみ、にきびなどができやすくなってしまいます。

大気汚染から肌を守るために

大気汚染物質から肌を守るためには「肌に付着させない」ということが大切です。
マスクやメガネ・サングラスで肌を保護したり、空気中の微粒子から肌を保護するようなスキンケアアイテムを活用するのも良いでしょう。
最近では、アンチポリューション(「アンチ=抵抗、防ぐ」「ポリューション=汚染」)に着目した日焼け止めなどのコスメも登場しているので、併せて活用してみてください。

黄砂やPM2.5のように粒子の細かいものは、通常のマスクではカットできず、繊維を通り抜けて内部へ入ってきてしまいます。
飛散が多い日には外出をひかえ、家に帰ったら、すぐに洗顔で肌についた微粒子を洗い流してください。

また、生活習慣を整えたり、栄養のある食事をして体の内側から美しい肌を作るのも大切です。とくにビタミンCは美肌効果がよく知られていますし、ビタミンEは活性酸素をおさえるのにオススメ。タバコやアルコールはひかえ、適度な運動を心がけましょう。

あまりにも刺激を感じたり、肌のトラブルが起こっている場合は、
病院への受診を行うようにしてください。

大気汚染に負けない肌に保つスキンケアを

目には見えないけれど空気の乾燥、花粉やホコリなどのアレルギーの原因、排気ガスなどの化学物質はお肌の大敵。
肌トラブルが起こらないよう、肌のバリア機能を整えるスキンケアが大切です。
保湿効果が高いスキンケアアイテムや刺激になりにくいオーガニックのケアアイテムを選ぶのもいいでしょう。

お肌は環境の影響を大いに受けます。1日で大きな影響がでるわけではないですが、日々の積み重ねで確実に肌の状態は変わります。
外からの刺激を減らしつつ、刺激があっても影響を受けにくい健康美肌を目指していきましょう。

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