vol.066 ヴィラロドラが生まれた、ハーブの宝庫イタリア。ハーブと人との歴史とは<前編>

column

2021.02.04

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体調が優れない、イライラする、ストレスを感じる…
そんな時にちょっと心地よい香りが漂ってくるとなんだか安心することってありませんか?
疲れている時に良い香りのハーブティーやお茶を飲むとほっとしたり、ハーブエッセンスが含まれた入浴剤を入れ、ゆったりとお風呂に浸かってみたり、シャンプーやコンディショナー、ボディーソープで心地良い香りに満たされて、その後の快眠へと導いてくれる自然からの恵み。

皆さんもきっとハーブからの爽快感を感じられたことがきっとあることと思います。
ハーブの香りは私たちの体や心を癒してくれる存在。

ヨーロッパではエルボリステリアと言われるハーブの調合薬局があることをご存知でしょうか?
特にイタリアでのハーブの栽培はとても盛んで、ハーブの宝庫。
Villa Lodolaの生まれたイタリア。今回はヨーロッパ、その中でもイタリアにおけるハーブと人との関わりと歴史をお話ししていきたいと思います。

世界最古の薬局がイタリアに今もある!?

世界最古の薬局!?と思われた方も多いと思います。

実は薬局の発祥地はここイタリアなのです!
場所はフィレンツェ。

フィレンツェと言えば、14世紀にイタリアで始まったルネサンス。
ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチと言うルネサンスの巨匠たちが有名ですよね。

そんなフィレンツェにはルネサンスよりも古い歴史を持つ薬局があるのです。
「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」。
それが現存する世界最古の薬局の名称。

まずは「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」の歴史をみていきましょう。

薬局のはじまりは修道院!?

「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」の始まりは13世紀!
「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」の元である「サンタ・マリア・フラ・レ・ヴィニェ修道院」の修道士たちは薬草を栽培し、研究を重ねに重ねて、薬草からの治療薬の精製、薬草酒を製造、香水やエッセンスオイルの製造をしたりと、医薬として優れた知的活動が行われていたのだそう。
その修道院が薬局に変わっていくのです。

修道院の役割とは!?祈りや黙祷だけではない偉大な活動が私たちの医療の元

修道院と聞くと、キリスト教の精神に基づき、修道士やシスターが信仰・共同生活を送る場所。
そんな修道院での活動は様々。
イエス・キリストや聖母マリアと共に生活すると考えられ、祈りや黙祷。そして、修道院では「働く」ことこそ、神への尊くて大切で偉大な活動なのであります。

そこでの修道士やシスターたちは主に自給自足の生活。
自然からの恵みは神からの恵みでもあり、大切に育て、修道士たちの食事に使われたり、加工品として時には販売などもされ、修道院の収益にもなっております。

そして、薬局のルーツが修道院と言われるのは、中世のヨーロッパの修道院ではなんと、学問が盛んであり、高度な研究があらゆる分野にて行われていました。
その中でも、病気の治療に関する研究が秀でており、多くの修道院の庭で薬草が育てられ、研究材料として使用されていたそうです。

その研究の中には病気の治療の他にも、食べられるハーブかどうかを調べたりもしました。食べられるものならば普段の食生活にも取り入れられ、すでにこの時代からハーブティーや調理時の匂い消しとしても重宝されていました。修道士たちのみならず、その地に巡礼に訪れる人たちを受け入れる際に、もてなし料理として修道院内で振舞われてきました。

修道院から教会、そして薬局への発展

「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」。
世界史や美術史の教科書にも載っている教会でもあるため、多くの人が目にしたこともあると思います。

「サンタ・マリア・フラ・レ・ヴィニェ修道院」はなんと「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」としての発展を遂げ、そして修道士たちの研究製造が功を成し、1612年には遂に薬局としても認可され、一般市民にも薬草精製品が販売できるようになりました。

その背景には有名なメディチ家の存在が。
メディチ家と言えば、ルネサンス期に銀行家、政治家として君臨していました。
ちなみにこのメディチ家、実はもともとは薬剤師、薬問屋だったそうです。
薬の知識も備え持ち、更に銀行家として当時のローマ教皇庁とも繋がり、財務管理を担当。
当時、首都がフィレンツェであるトスカーナ大公国に台頭したメディチ家はルネサンス期の繁栄と共に銀行家としての大成功を成し遂げた上、強大な勢力と財力でサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局をバックアップ!
当時のヨーロッパセレブたちまでもが薬局の顧客となり、王家御用達の薬局にまで上り詰めることになります。

当時のオーデコロンが今でも大人気!!?

また、このメディチ家出身のカテリーナ・デ・メディチが1533年に修道士たちに指示を出し、特別なフレグランスを作ってもらい、フランスに嫁ぐ際にカテリーナと一緒にフランスに渡ったそう。
その後このフレグランスが注目の的となり、フランスの貴婦人たちをも虜にしたと言われています 。

更に当時のヨーロッパは下水道の設備が整っておらず、入浴も現在のように習慣づいてなかった時代でもあり、香りが強く、殺菌効力があると考えられるハーブを使用したフレグランスは、下水の匂い消しや体臭を隠すための香水としてヨーロッパの貴婦人の間で瞬く間に広がりました。

カテリーナと共に渡仏した フレグランスは、現在ではサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局を代表するフレグランスとして、昔からの伝統と製造技術を守りながら生産されており、世界中の人たちに愛されているオーデコロンとして今も購入することができます。
 
今回はイタリアの修道院をめぐる歴史についてまとめました。
次回はいよいよこの修道院とハーブの関わりについてご案内します。お楽しみに。

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