vol.543 8月8日「リユースの日」から始める、モノとの新しい関係。
地球と暮らしに優しいサステナブルライフへ

column

2025.07.18

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皆さんは「リユースの日」があるのをご存じでしょうか?
実は8月8日がその日。

最近では、サステナブルという言葉を耳にする機会が増えました。けれども、地球のために何をすればいいのか分からない…という方も多いかもしれません。
そんな中で「リユース」は、私たちが今すぐ、身近にできるアクションのひとつです。

この親しみやすい記念日は、限りある地球の資源を大切にし、環境への負荷を減らすことを目的に制定されました。単に物を「安く手に入れる」ことや「いらないものを処分する」こと以上の、深い意味が込められた日なのです。
今日はこの記念日の背景と、リユースの意味や魅力、暮らしの中でできる工夫をご紹介します。

リユースの日とは何か

毎年8月8日は「リユースの日」として知られています。この記念日は、一般社団法人日本リユース業協会によって制定されました。「8」の数字が無限大(∞)の記号に似ていることから、モノを循環させて使い続けるリユースの理念と重ねられています。リユースの日は、リユース業界の認知度向上と、持続可能な社会づくりへの意識を高めることを目的としています。

リユースの基本と3Rの中での役割

私たちがよく耳にする「3R」とは、リデュース(ごみの発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)の頭文字を取ったものです。この中でリユースは、「一度使ったものを、形を変えずに繰り返し使う」ことを指します。たとえば、古本や古着、家電製品などをそのまま他の人が使うことがリユースに当たります。リサイクルが素材として再利用されるのに対し、リユースは製品としての価値を維持しながら循環させる点が大きな違いです。

リユースがもたらす多様なメリット

リユースは、私たちの生活、社会、そして地球環境に、実に多様なメリットをもたらします。

メリット①環境負荷の軽減

まず、最も分かりやすいのは環境負荷の軽減でしょう。新しい製品を作るには、原材料の調達、加工、運搬などに莫大なエネルギーと資源が必要です。そして、役目を終えた製品はごみとして処理され、多くのエネルギーを消費し、CO2を排出します。リユースは、この「作る→使う→捨てる」という一方通行の流れを断ち切り、ごみの発生を抑制し、限りある資源の節約に貢献します。物を長く使い、循環させることで、地球温暖化の原因となるCO2排出量も削減できるのです。

メリット②お財布にもやさしい

次に、経済的なメリットも見逃せません。中古品やリユース品を購入すれば、新品よりも安価に手に入ることがほとんど。賢く買い物をすることで、家計の節約に繋がります。また、自分にとっては不要になったものでも、誰かにとっては価値ある品物となることも多く、フリマアプリやリユースショップで売却すれば、思わぬ臨時収入になることも。さらに、物を修理して長く使うことで、買い替えにかかる費用を抑えることもできます。

メリット③社会貢献

そして、リユースは社会貢献にも繋がります。リユース品の流通は、リユースショップやフリマアプリといった新しいビジネスモデルを生み出し、地域経済の活性化にも一役買っています。また、チャリティーショップやNPO法人に不用品を寄付することで、その品物が福祉支援や教育支援など、社会の役に立つこともあります。物を循環させることは、社会全体の持続可能性を高めることにも繋がるのです。

メリット④心の満足感

さらに、リユースは私たちの個人の心の豊かさ にも影響を与えます。リユースショップやアンティークショップで、世界に一つだけの「一点もの」と出会う喜びは格別です。修理したり、リメイクしたりする過程で、物を大切にする心や愛着が育まれ、創造性が刺激されることもあります。必要最低限の物で暮らす「ミニマリズム」にも通じる考え方で、物欲に囚われず、本当に大切なものを見つめ直すきっかけにもなるでしょう。

今日から始める!リユース実践のススメ

さて、これほど多くのメリットがあるリユースですが、「難しそう」「どこから始めたらいいか分からない」と感じる方もいるかもしれません。でも大丈夫。リユースは、今日から、そして身近なことから簡単に始められるのです。

まずは、家の中を見回して「捨てる前に立ち止まる」ことから始めてみましょう。

売る・譲る

不要になったけれど、まだ使える洋服、本、家電、家具などはありませんか?
フリマアプリに出品したり、近くのリユースショップに持ち込んだり、地域のバザーに参加してみるのも良いでしょう。意外なものが高値で売れたり、誰かの役に立つ喜びを感じられたりします。親しい友人や家族で「お下がり」を循環させるのも素敵なリユースです。

買う・もらう

新しいものを購入する前に、まずはリユース品を探してみてはいかがでしょう。リユースショップ、古着屋、フリマアプリ、地域のリユースイベント、最近では図書館が不用品譲渡会を開催していることもあります。掘り出し物を見つける楽しさも味わえますし、新品を買うよりも環境負荷を減らせます。

修理する・手を加える

少しの破れなら自分で縫ってみる。専門業者に依頼して家電を修理する。手間はかかりますが、それによって物に愛着が湧き、さらに長く使い続けられるようになります。
シェアやレンタルなども有効な手段のひとつです。一時的にしか使わないもの(例:パーティー用品、高価な工具、アウトドア用品など)は、購入せずにレンタルサービスを利用したり、友人や近所の人とシェアしたりするのも有効なリユースです。

日々の生活の中には、意識すればリユースにつながる行動がたくさんあります。例えば、スーパーでマイバッグを持参し、レジ袋を断るのも、使い捨てを減らすリユースの一歩。詰め替え用商品を選ぶのも、容器のリユースに貢献しています。

8月8日の「リユースの日」は、私たちが物を消費し、生活する上で、一度立ち止まって考える良い機会を与えてくれます。大量生産・大量消費の社会から、持続可能な社会へと移行していく中で、リユースの果たす役割はますます重要になるでしょう。
リユースは、単に物を節約する行為ではありません。それは、環境への配慮、経済的な賢さ、社会貢献、そして何よりも私たちの心の豊かさに繋がる、多面的な価値を持つ行動です。一つひとつのリユースが、ごみを減らし、資源を守り、新しい価値を生み出し、人と人、人と物の新たな繋がりを創造します。

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