vol.518 5月はフェアトレード月間!
今日から始める、世界を変える選択フェアトレードとは

column

2025.04.17

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あなたが毎日飲むコーヒーや食べるチョコレート。その背景にあるストーリーを知っていますか?

毎年5月は「フェアトレード月間」として、世界中でフェアトレードに関するイベントやキャンペーンが行われます。近年、SDGsやエシカル消費への関心が高まる中、フェアトレードの重要性はますます増しています。

今回は、フェアトレードの基本から、なぜ5月がフェアトレード月間なのかなどを詳しく解説し、その重要性を再認識することを目的としています。
日々の消費行動が世界を変える力になることを知り、フェアトレードを身近に感じてみませんか?

フェアトレードとは?

フェアトレードとは、発展途上国の生産者に対し、公正な価格で継続的に取引を行う仕組みです。

従来の貿易では、価格競争や買い叩きによって生産者が不当に低い賃金で働かざるを得ない状況がありました。フェアトレードは、生産者の生活水準向上や労働環境改善、環境保護などを目的としています。具体的には、生産者に適正な価格を保証し、長期的な取引関係を築くことで、彼らの経済的自立を支援します。また、児童労働や強制労働の禁止、安全な労働環境の確保、環境に配慮した生産方法なども重要な要素です。

フェアトレード認証ラベルは、これらの基準を満たした製品に付けられるマークであり、消費者がフェアトレード商品を選ぶ際の目印となります。代表的なラベルとしては、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)の「国際フェアトレード認証ラベル」や、世界フェアトレード連盟(WFTO)の「WFTO保証システムラベル」などがあります。

フェアトレードの始まりと歴史

フェアトレードの起源は、第二次世界大戦後の1940年代に遡ります。アメリカのNGOが、プエルトリコの女性たちが作った手工芸品を買い取り、販売したことが始まりです。

当初は慈善活動の意味合いが強く、「オルタナティブ・トレード(もう一つの貿易)」と呼ばれていました。

1960年代に入ると、ヨーロッパを中心に活動が広がり、1970年代には、生産者の権利擁護や公正な取引条件の確立を目指す動きが本格化しました。1980年代以降は、フェアトレード認証ラベルの導入や国際的なネットワークの構築が進み、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献も注目されています。

フェアトレードの現状と課題

フェアトレード市場は、近年着実に成長を続けています。コーヒー、チョコレート、紅茶などの食品を中心に、衣料品や雑貨など、多様な商品があります。特に、環境や倫理への意識が高い消費者の間で、フェアトレード商品の需要は増加傾向にあります。

フェアトレードは、生産者にとって経済的自立や生活水準向上に大きく貢献します。公正な取引を通じて、適正価格で商品を販売できるため、生産者の収入が安定し、コミュニティ全体の発展にも寄与します。

しかし、フェアトレードには課題も存在します。
まず、認知度の低さから、フェアトレード商品はまだ市場の一部に留まっています。価格競争の激化や流通の問題も、生産者が適正な価格を受け取ることを難しくしています。また、フェアトレード認証の基準や運用に関する議論も続いています。
フェアトレードは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に大きく貢献する可能性を秘めています。目標1「貧困をなくそう」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」など、多くの目標と密接に関連しています。フェアトレードを通じて、持続可能な生産と消費のサイクルを確立することが、地球規模の課題解決につながります。

なぜ5月がフェアトレード月間なのか?

5月がフェアトレード月間とされる背景には、世界フェアトレード・デーの存在が深く関わっています。

毎年5月の第2土曜日に定められたこの国際的な記念日は、世界中でフェアトレードの理念を広め、その重要性を再認識するための重要な日です。この世界的な動きと連動し、日本国内でも5月をフェアトレード月間と位置づけ、全国各地で多様なイベントやキャンペーンが展開されるようになりました。

フェアトレード月間の目的は、世界フェアトレード・デーを中心とした国際的なフェアトレード推進の動きに呼応し、より多くの人々にフェアトレードについて知ってもらい、日々の生活の中で具体的な行動を起こしてもらうことです。
フェアトレードは、発展途上国の生産者に対し、公正な価格で継続的に取引を行うことで、彼らの経済的自立や生活水準向上を支援する仕組みです。

フェアトレード月間を通じて、消費者はフェアトレードの意義を理解し、フェアトレード商品を選ぶことで、持続可能な社会の実現に貢献できます。

フェアトレード月間の取り組み

フェアトレード月間は、世界フェアトレード・デーを中心に、持続可能な社会を目指し、国内外で多彩な催しが企画されます。日本国内では、フェアトレード商品の販売促進イベント、生産者との交流会、フェアトレードをテーマとした講演会、フェアトレード商品を扱う企業や団体によるキャンペーンや割引セールなどが実施され、消費者の関心を高めています。
国際的には、フェアトレード商品の展示会、フェアトレードタウンの認定式典、フェアトレードに関する国際会議などが開催され、フェアトレードの現状や課題に関する議論や、今後の方向性を探る場となっています。
フェアトレード月間には、多くの企業や団体がフェアトレードを推進する活動を行っています。フェアトレード商品を積極的に販売する企業、フェアトレードタウンの認定を推進する団体、フェアトレードに関する啓発活動を行うNPOなどが、それぞれの立場でフェアトレードの普及に貢献しています。これらの取り組みを通じて、フェアトレードの認知度が向上し、より多くの人々がフェアトレード商品を手に取るようになることが期待されています。

私たちにできること

フェアトレードを推進するために、私たち消費者ができることは数多くあります。

まず、フェアトレード商品を積極的に選ぶことが重要です。日々の買い物で少し意識するだけで、生産者の生活を支え、持続可能な社会の実現に貢献できます。フェアトレード商品の選択は、単なる消費行動ではなく、社会貢献の手段となるのです。

また、フェアトレードに関する情報を発信することも大切です。SNSなどを通じて、フェアトレードの意義や魅力を広めることで、より多くの人にフェアトレードを知ってもらい、関心を高めることができます。

さらに、フェアトレードを推進する活動への参加や支援も効果的です。イベントに参加したり、フェアトレード団体に寄付したりすることで、フェアトレードの輪を広げることができます。積極的に関わることで、フェアトレードを身近に感じ、より深く理解することができるでしょう。

フェアトレードは、生産者の生活向上、環境保護、そして持続可能な社会の実現に貢献する重要な取り組みです。私たちの選択一つひとつが、世界を変える力となります。フェアトレード商品を選ぶことは、単なる消費ではなく、未来への投資です。

フェアトレード月間を機に、フェアトレードへの理解を深め、日々の生活に取り入れてみませんか?小さな行動が、大きな変化を生み出すことを信じて、共に持続可能な未来を築きましょう。

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