
季節の変わり目は、気温や湿度の変化が激しく、私たちの体は環境への適応に追いつけず、体調を崩しやすくなります。特に、気温差による自律神経の乱れ、空気の乾燥による粘膜の乾燥、そして免疫力の低下は、風邪やインフルエンザ、その他の感染症が流行しやすい要因となります。
このような時期だからこそ、日々の生活にハーブを取り入れて、体の内側から健やかに過ごすための知恵を身につけましょう。ハーブには、私たちの免疫力をサポートし、体を守るための様々な力が秘められています。この記事では、季節の変わり目を元気に乗り切るための、ハーブを使った予防法をご紹介します。

季節の変わり目に風邪を引きやすい理由
季節の変わり目は、主に以下の3つの要因が複雑に絡み合って風邪をひきやすくなります。
気温差による体温調整の難しさ
季節の変わり目は、朝晩と日中の気温差が大きくなることがよくあります。私たちの体は、気温の変化に合わせて体温を調整する機能を持っていますが、急激な温度変化には対応しにくいのです。体温調整がうまくいかないと、体の抵抗力が低下し、風邪を引きやすくなります。
自律神経の乱れによる免疫力低下
気温や気圧の変化は、自律神経のバランスを乱しやすくなります。自律神経は、体の様々な機能をコントロールしており、免疫機能もその一つです。自律神経が乱れると、免疫力が低下し、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱まり、風邪をひきやすくなるのです。
ウイルスの蔓延
空気が乾燥すると、ウイルスの活動が活発になり、感染が広がりやすくなります。また、乾燥する事で、喉や鼻の粘膜が乾燥し、粘膜の防御機能が低下する事でウイルスが侵入しやすくなります。
特に秋から冬にかけては注意が必要ですが、それ以外の季節でも感染することはあります。
風邪の時に ハーブがおすすめの理由
ハーブが風邪の時におすすめの理由は、その多様な薬効成分にあります。
メディカルハーブを使う植物療法はフィトセラピーと呼ばれ、自然療法の1つとされています。
リラックスだけでなく抗酸化や抗菌・抗ウイルス、免疫力アップ、ホルモン調整など、様々な働きが期待される植物があり、目的や症状によって、使い分けて活用することがおすすめです。
ハーブを適切に組み合わせることで、風邪の初期症状の緩和や回復の促進をサポートしてくれるでしょう。

風邪の症状別ハーブ活用方法
風邪の症状に応じて、ハーブを活用することで、症状の緩和や早期回復が期待できます。
喉の痛みや咳におすすめのハーブ
【タイム】
抗菌 ・抗ウイルス作用があり、喉の炎症を鎮め、咳を鎮める効果が期待できます。ハーブティーとして飲む、うがい薬として利用するなどがおすすめです。
【エルダーフラワー】
粘膜を保護し、炎症を鎮める効果があります。ハーブティーやコーディアルとして飲むのがおすすめです。
【カモミール】
抗炎症作用があり、喉の痛みを和らげます。ハーブティーやうがい薬として利用できます。
【マシュマロウ】
粘液質が豊富で、喉の粘膜を保護し、痛みを和らげます。ハーブティーやシロップとして利用できます。
【リコリス(甘草)】
抗炎症作用と去痰作用があり、喉の痛みや咳を鎮めます。ハーブティーやシロップとして利用できます。
鼻水や鼻づまりにおすすめのハーブ
【ペパーミント】
メントールという成分 が鼻の粘膜を刺激し、鼻づまりを解消します。ハーブティー、アロマ、うがい薬として利用できます。
【ユーカリ】
抗菌・抗ウイルス作用があり、鼻の炎症を鎮め、鼻づまりを解消します。アロマ、吸入、うがい薬として利用できます。
【エルダーフラワー】
発汗作用があり、鼻水を抑える効果が期待できます。ハーブティーやコーディアルとして摂取するのがおすすめです。

悪寒や発熱におすすめのハーブ
【エルダーフラワー】
発汗作用と解熱作用があり、悪寒や発熱を和らげます。ハーブティーやコーディアルとして摂取するのがおすすめです。
【ジンジャー】
体を温める作用があり、悪寒を和らげます。ハーブティーや料理に利用できます。
【ペパーミント】
解熱作用があり、発熱を和らげます。ハーブティーやアロマとして利用できます。
【リンデン(セイヨウボダイジュ)】
発汗作用と解熱作用があり、悪寒や発熱を和らげます。ハーブティーとして利用できます。
ハーブを使用する際の注意点
ハーブには薬効成分が含まれているものもあるため、体質や持病によっては合わない場合があります。また、妊娠中や授乳中の方、薬を服用中の方は、医師に相談してから使用してください。

風邪や感染症の予防には免疫力アップが重要
季節の変わり目は風邪や感染症にかかりやすい時期ですが、ハーブを上手に活用することで予防が可能です。
また、風邪やインフルエンザなどの感染症を防ぐためには、ウイルスや細菌から体を守る 「免疫力」を高めることが不可欠です。この免疫力は日々の生活習慣によって大きく左右されます。特に、ストレスや睡眠不足、栄養の偏り、運動不足などは免疫機能の低下を招く主な要因です。
これを防ぐためには、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけることが大切です。
自然の力を活かしたハーブを活用しつつ、普段の生活も見直し、免疫力を高めながら健康な毎日を過ごしましょう。

※ オリーブ油・ホホバ油・ヒマワリ種子油
(毛髪保護成分・浸透成分・保湿成分)
recommended posts
-

vol.522 知っているようで知らない「母の日」。起源、習慣、そして世界の祝い方
2025.04.30
-

vol.086 髪のお悩みの一つ「白髪」。白髪の仕組みとその対処法を知り、美しい髪色をいつまでも
2021.04.01
-

vol.435 和ハーブの1つよもぎ。ハーブの女王という別名を持つよもぎの効果効能
2024.06.26
-

vol.578 「何もしたくない」「一人になりたい」ときの対処法。心を癒すひとり時間の作り方
2025.10.28
-

vol.457 基礎体温とは!?基礎体温で身体のリズムを知ろう
2024.09.19
-

vol.029 佐藤香菜さんコラム Organicのある生活の魅力
2020.09.01
-

vol.032 癒しの時間「ヘッドスパ」を活用してキレイな髪の毛と健康な心身を
2020.09.23
-

vol.442 夏本番の前に知っておきたいヘアケア!夏のダメージから髪を守り輝く美髪をキープしよう
2024.07.23
-

vol.446 2024年パリオリンピックでの取り組みとは。パリ五輪から考えるサステナブル
2024.08.05
-
vol.522 知っているようで知らない「母の日」。起源、習慣、・・・
column | 2025.04.30
-
vol.086 髪のお悩みの一つ「白髪」。白髪の仕組みとその対処・・・
column | 2021.04.01
-
vol.435 和ハーブの1つよもぎ。ハーブの女王という別名を持・・・
column | 2024.06.26
-
vol.578 「何もしたくない」「一人になりたい」ときの対処法・・・
column | 2025.10.28
-
vol.457 基礎体温とは!?基礎体温で身体のリズムを知ろう
column | 2024.09.19
-
vol.029 佐藤香菜さんコラム Organicのある生活の・・・
column | 2020.09.01
-
vol.032 癒しの時間「ヘッドスパ」を活用してキレイな髪の毛・・・
column | 2020.09.23
-
vol.442 夏本番の前に知っておきたいヘアケア!夏のダメージ・・・
column | 2024.07.23
-
vol.446 2024年パリオリンピックでの取り組みとは。パリ・・・
column | 2024.08.05









