
スキンケア化粧品からサプリメント、飲み物など幅広く配合されているおなじみのコラーゲン。
何となく肌に良さそうだと知っていても、どのような役割があって、何を食べるといいのかなど、詳しく知らない方も多いかもしれません。よく名前を聞くコラーゲンだからこそ、その働きや効果を知っておきましょう。
今回はコラーゲンについて深く掘り下げていきます。

そもそもコラーゲンとは
コラーゲンは、私たちの体内に存在する主要なタンパク質の一つです。
繊維状の構造を持ち、皮膚、骨、軟骨、腱、靭帯などの結合組織を作っています。コラーゲンは強くて柔軟な繊維のような構造を持っており、皮膚の弾力性や潤いを保つ役割があります。
コラーゲンはアミノ酸から構成され、特にグリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンが多く含まれています。これらのアミノ酸がポリペプチド鎖を形成し、三重螺旋構造を作り出します。この三重螺旋構造がコラーゲンの特徴的な形状であり、その強度をもたらしています。
コラーゲンが減少する理由
コラーゲンが減少する主な理由は、年齢と紫外線の曝露です。年齢とともに、コラーゲンの生成能力が低下してくると、皮膚のたるみやシワが現れます。また、紫外線はコラーゲンの分解を促し、肌の弾力性やハリを低下させます。他にも、不健康な生活習慣やストレスなどの環境要因も影響を与えます。
コラーゲンの補給や生成を促すことは、健康的な結合組織や美しい肌を維持するために重要なのです。
コラーゲンが私たちの身体へ与えてくれる効果効能は
コラーゲンがもたらしてくれる身体へ効果効能は以下のようなものがあります。

① 皮膚の弾力性と潤いを与える
コラーゲンは皮膚の主要な構成要素であり、肌の弾力性を保ち、ハリや潤いを与えます。コラーゲンの補給は、シワやたるみの改善に役立つことがあります。
② 骨と関節の健康
コラーゲンは骨や軟骨の主要な構成要素であり、強度と柔軟性を提供します。コラーゲンを摂取することで、骨の健康や関節の柔軟性の向上に寄与する と言われています。
③ 健康な髪と爪
コラーゲンは髪と爪の成長や強度にも関与しています。コラーゲンのサプリメントは、髪のボリューム感や質感の改善、爪の健康維持が期待できます。

④ 消化器の健康を保つ
コラーゲンは消化器の健康にも良い影響を与えてくれます。特に消化器壁の維持や消化器の健康維持に寄与するとされています。
⑤ 筋肉の修復とリカバリー
コラーゲンは筋肉の結合組織をサポートし、筋肉の維持をサポートします。
コラーゲンは1日どのくらい摂るといいの?
コラーゲンの適切な摂取量は明確には定まっていませんが、一般的な目安としては、1日に10〜15グラム程度の摂取が推奨されています。
ただし、個人の年齢、性別、健康状態、目的によって必要な摂取量は異なる場合があります。

コラーゲンを摂るためにおすすめの食材
コラーゲンを多く含む食材は、以下のようなものがあります:
・鶏肉: 鶏肉はコラーゲンの豊富な食材であり、特に皮や軟骨部分に多く含まれています。鶏のゼリー煮やスープなど、軟骨を含む料理がおすすめです。
・豚肉: 豚肉にもコラーゲンが含まれており、特に皮や軟骨部分に多く存在します。焼き豚や角煮、骨付き肉などを摂取すると良いでしょう。
・魚介類: シーフードや魚は、コラーゲンやコラーゲンを合成するためのアミノ酸が豊富です。特に、サーモン、マグロ、イワシ、エビ、カニなどが挙げられます。
・ゼラチン: ゼラチンは動物の皮や骨から作られる食材で、コラーゲンの一種です。ゼラチンを含む食品として、ゼリーやプリン、寒天などがあります。
・大豆製品: 大豆製品にはイソフラボンという成分が含まれており、コラーゲンの生成を促進する効果があります。豆腐や納豆、豆乳などがおすすめです。
これらの食材をバランス良く摂取することで、コラーゲンの補給をサポートすることができます。
サプリメントもうまく活用しよう
コラーゲンの元となる栄養を摂ることが必要だとわかっていても、1日の食事から摂れているコラーゲン量は、1.9g程度と言われています。
食事のみでコラーゲンの元となる栄養を十分摂ろうと思っていると、食事量が増えて、エネルギー量が過剰になることもあります。
食事からの摂取も意識しつつ、サプリメントをうまく利用して不足を補うことがおすすめです。

コラーゲンの衰えは目にはすぐに見えないです。
ですが、美肌や健康を長く保つためには、欠かせないものです。
ぜひ、食事やサプリメントをうまく活用して、日々コラーゲンの元になる栄養を摂取していきましょう。

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