vol.234 日本と世界の「オーガニック給食」の現状。
未来の子供たちにできることを

column

2022.06.22

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子供たちの体を作る大事な食事うちの1回がお昼の給食。
前回のコラムでは給食の歴史や役割やオーガニック給食の必要性などを見てきました。
給食がオーガニックになることで学べることが様々ありますが、今回はそんなオーガニック給食の日本の状況や世界の状況をご紹介していきます。

「オーガニック給食」の事例と状況(日本)

日本における「オーガニック給食」を推進している自治体が増えてきている中で、いくつかの事例を紹介します。

①千葉県いすみ市
有機稲作への取り組みにより、小中学校の給食に有機米を取り入れる。

②千葉県匝瑳(そうさ)市
匝瑳市で生産された有機米を使用。

③高知県四万十市
米の100%、野菜の30%が市内で生産された無農薬、減農薬のものを使用。

④愛媛県今治市
今治市産の農産物を積極的に取り入れる。
遺伝子組み換えの食品は使用せず、JAS認証有機野菜を使用。

⑤石川県羽咋(はくい)市
自然栽培された米を使用。

⑥東京都武蔵野市
・無農薬米、有機栽培米。
・パンは国産小麦で作られたもの。
・ 麺は国産小麦で無添加のもの。
・野菜は市内で生産されたものを優先的に使用、その他国産野菜と有機野菜も。
・卵は遺伝子組み換えでない飼料と抗生物質不投与の国産鶏卵を使用。

等、「オーガニック給食」への取り組みを行なっている一部自治体の紹介をいたしましたが、その他にも「オーガニック給食」の取り入れや実現へ向けて活動している自治体が日本全国に広がってきている状況です。

「オーガニック給食」の事例と状況(世界)

世界ではオーガニックへの意識が高く、「オーガニック給食」を取り入れている国がたくさんあります。
次に世界の事例を紹介していきます。

①フィンランド
・環境に配慮し、給食にて肉食を減らしていること
・ベジタリアン、ヴィーガン向けメニューでのビュッフェスタイルの給食。
・有機農産物の使用。

②フランス
給食食材のオーガニック比率を50%にすることを法律で定めている。

③アメリカ
カリフォルニア州マリン郡サウサリートマリン地区にて、100%オーガニック食材使用の給食の提供。

④デンマーク
給食での加工食品を減らし、国内の有機野菜生産農家から野菜の購入。

⑤イタリア
1311都市の中で、111の都市で約90%の食材に有機農産物を使用。

⑥ブラジル
サンパウロ市では2026年まで100%有機農産物使用を目指す。

⑦韓国
ソウル市では2021年から全ての小、中、高校にてオーガニック無償給食の実施。

世界では子供たちの成長を考えてオーガニックを取り入れているだけでなく、地球環境や子供たちの様々な環境が考慮され、学校給食が展開されています。

また、国や自治体が法律で規定しているところも多く、法律に従った「オーガニック給食」が作られているのも現状です。

「オーガニック給食」は地球環境も守ることができる「食育」

いかがでしょうか?日本でも多くの場所で導入されてきています。
学校給食は子どもたちの体を作る大切なもの。  
給食が楽しみ、美味しい、ということはもちろん、健康で充実した学校生活を送るために必要なものであり、集団教育、健康教育のひとつです。
「オーガニック給食」の更なる推進は、国、自治体、学校、保護者、生産者が一緒に考えていくことが大切なこと。

しかし、日本ではまだオーガニック農産物への関心がオーガニック先進国に比べると薄いものであり、オーガニック農産物の需要は高くありません。

オーガニック農産物は子どもたちの健康や成長、そして地球環境を守る為にも欠かせないものです。

オーガニックに一人でも多くの人が関心を持つことによって、オーガニック市場の拡大に繋がり、全ての学校に「オーガニック給食」を取り入れられることが子供たちへの真の「食育」となるのではないでしょうか。

「オーガニック給食」は子供たちと地球を守る大切なもの。
「オーガニック給食」の全校実現は私たち大人が真剣に考えていかなければならないことのひとつです。

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