vol.691 ローリエの魅力を再発見!
料理をおいしく仕上げる香りと使い方のポイント

column

2026.10.23

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スープやカレーを煮込んでいるとき、鍋の中で静かにゆらぐ1枚の乾燥した葉「ローリエ」。
料理の仕上げに取り出す際、「この葉っぱ、本当に意味があるのかな?」「なんだかちょっと面倒だな」と思ったことはありませんか?

料理の中に葉を1枚入れるだけで、ふわっと広がる爽やかな香り。実はローリエは、料理の風味を引き立てるだけでなく、植物由来のさまざまな成分を含むハーブとしても知られています。
今回は、ローリエの基本的な特徴やメリット、毎日の食卓への取り入れ方をご紹介します。

ローリエとは?

ローリエは、地中海沿岸などを原産とするクスノキ科の常緑樹「月桂樹」の葉を利用したハーブです。
ローリエは『ベイリーフ』『ローレル』などとも呼ばれ、日本語では『月桂樹』として知られていて、乾燥させた葉がスパイスとして広く利用されています。
特徴は、清涼感のあるすっきりとした香り。カレーやシチュー、スープなどの煮込み料理をはじめ、肉や魚料理の香りづけにも使われます。
ローリエの魅力は、少量でも料理全体に香りを加えられること。いつもの料理に取り入れるだけで、ひと味違った風味を楽しめます。

料理を引き立てる!調理上のメリット

ローリエがこれほど世界中の厨房で愛されている最大の理由は、その優れた「香りの力」にあります。

肉や魚の気になる臭みを和らげる

ローリエの清涼感のある香りは、肉や魚を使った料理の香りづけに活用されています。煮込み料理に加えることで、食材の風味にローリエ特有の香りが加わり、豊かな風味を楽しめます。

料理全体をまとめる「風味のコク」

ローリエの香りは、主張しすぎることがありません。ポトフやカレー、トマトソースなどに加えることで、素材同士の個性をやさしくつなぎ合わせ、料理全体に奥行きのある風味を加えてくれます。

香りで料理にアクセントを加えられる

ローリエは、少量でも特徴的な香りを楽しめるのが魅力です。塩や調味料を増やすのではなく、ハーブならではの香りを加えることで、いつもの料理に変化をつけられます。

暮らしに役立つローリエの日常活用法

ローリエの活躍の場は、料理の鍋の中だけにとどまりません。その香りの特性を活かして、家の中で日常の便利アイテムとして活用することができます。

お気に入りの小皿に乾燥ローリエを数枚置いておくだけで、玄関やトイレ、クローゼットなどの小さめの空間に、ほんのりとナチュラルなハーブの香りが漂います。ハーブの自然な香りを楽しみたい方にも取り入れやすい方法です。

ローリエを料理に使うときのポイント

ローリエは香りが特徴的なため、たくさん入れればよいというものではありません。
まずは少量から試し、料理の分量に合わせて調整しましょう。
また、香りを引き立てたい場合には、葉を軽く折ってから加える方法もあります。農林水産省によると、葉を折ったりちぎったりすると香りが増します。
一方で、長時間加熱しすぎると苦みが出ることがあるため、料理が仕上がったら取り出すのがおすすめです。ローリエの葉は硬く、そのまま食べるのには向いていません。
なお、ローリエとして流通している葉には、月桂樹以外の植物が「ベイリーフ」として扱われるケースもあることが研究で指摘されています。料理に使う場合は、食用として販売されているものを選びましょう。

一見すると地味で、食べるときには取り出されてしまう「ローリエ」。しかし、その1枚には、料理に豊かな香りと風味を加える魅力があります。
今まで「買い置きはあるけれど、あまり出番がない」「入れなくても同じでは?」と思っていた方も、ぜひ次の煮込み料理を作る際には、葉を少し折って鍋に入れてみてください。ふたを開けた瞬間に広がる豊かな香りが、いつもの食卓を少し特別なものに変えてくれるはずです。
手軽に試せる1枚のローリエから、美味しく香り豊かな暮らしを始めてみませんか?

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