vol.631 五月病対策にも。春の気疲れをやさしく整えるアロマバスタイム習慣

column

2026.04.16

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桜の季節が過ぎ、新緑が眩しくなる4月から5月。この時期は、1年の中でも特に「気疲れ」しやすい季節だと言われています。
新年度のスタート、新しい職場や部署、子どもの進学やクラス替え。環境が変わることで、私たちは想像以上にエネルギーを使っています。それに加えて、この時期特有の激しい寒暖差は、体温を調節する自律神経をフル回転させています。

「なんだか体が重い」「夜、布団に入っても目が冴えてしまう」「小さなことでイライラしてしまう」

もしそんなサインを感じているなら、それはあなたの心が「ちょっと休憩して」と送り出しているSOSかもしれません。
いわゆる“五月病”という言葉があるように、春は心と体がゆらぎやすい時期。だからこそ、一日の終わりにやさしく自分をゆるめる時間を持つことが、新生活のストレスをため込まないための大切な習慣になります。

4月・5月はなぜ気疲れしやすいのか

春は出会いの季節である一方、緊張の季節でもあります。新しい人間関係の中で無意識に気を張り、「ちゃんとしなきゃ」「期待に応えなきゃ」と頑張り続けてしまうこともあるでしょう。
さらに、春は寒暖差が大きく、生活リズムも変わりやすい時期。こうした環境の変化は、自律神経のバランスにも影響しやすいといわれています。日中は交感神経が優位になり、緊張モードが続きやすくなります。
その状態を夜まで引きずってしまうと、なかなかリラックスできず、眠りの質にも影響が出ることがあります。
「4月はなぜこんなに疲れるのだろう?」と感じるときは、心が弱いわけでも、頑張りが足りないわけでもありません。環境に適応しようと一生懸命だからこそ、疲れが出るのです。
だからこそ必要なのは、“がんばる時間”と同じくらい“ゆるむ時間”。そのスイッチを切り替えるのにおすすめなのが、アロマを取り入れたバスタイムです。

「香りと入浴」が心におすすめな理由

なぜ、お風呂にアロマを取り入れることが、これほどまでにリラックスに効果的なのでしょうか。それには、私たちの体の仕組みに理由があります。

嗅覚は「脳」への直通便

五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の中で、唯一「嗅覚」だけが、感情や本能を司る大脳辺縁系にダイレクトに伝わります。香りを嗅いだ瞬間に「あ、いい匂い」と心が緩み 、リラックスしやすくなるといわれています。

副交感神経へのスイッチ

気疲れしている時は、戦闘モードの「交感神経」が優位になっています。これを休息モードの「副交感神経」へ切り替えるのに最も有効なのが、38〜40℃程度のぬるめのお湯にじっくり浸かること。温かいお湯に浸かることで体が温まり、こわばった体がゆるみやすくなります。また、湯気とともに立ちのぼる香りが、心地よいバスタイムを演出してくれます。

春の気疲れを癒やす。おすすめの精油3選

今のあなたの心の状態に合わせて、春の養生にぴったりの香りを使い分けてみましょう。

【不安・緊張を解きたい時に】ラベンダー

幅広く親しまれているラベンダーは、緊張で強張った心を鎮める代名詞的な存在です。新しい環境で気を遣いすぎてしまった日、深い眠りにつきたい夜に最適です。清涼感のあるフローラルな香りが、ささくれ立った気持ちを優しく包み込んでくれます。

【イライラ・停滞感を吹き飛ばしたい時に】ベルガモット

紅茶のアールグレイの香り付けにも使われるベルガモット。柑橘系のフレッシュさと、花の甘さを併せ持つこの香りは気分転換の香りとして親しまれています。五月病のような気分の落ち込みや、逆にストレスによるイライラを調和し、明るい気分に切り替えたいときに選ばれることの多い香りです。

【思考を止めて自分を取り戻したい時に】フランキンセンス

古くから瞑想の際にも使われてきた、深みのあるウッディな香りです。一日中頭をフル回転させ、情報の波に疲れてしまった時に。深くゆったりとした呼吸を意識したくなるような香りです。「今、ここ」の自分に意識を戻すこと(グラウンディング)を助けてくれます。

アロマバスの楽しみ方と注意

精油は直接お湯に垂らすと肌への刺激になることがあります。

アロマオイルを使用したい時は、アロマ入りの入浴剤やアロマストーンを活用したり、アロマ入りのキャンドルを置いたりすることがおすすめです。

お風呂上がりの「余韻」を大切に

お風呂から出た後、すぐに家事やスマホのチェックに戻ってしまうのはもったいないことです。
バスタオルで優しく水分を拭き取ったら、お気に入りのパジャマに着替え、白湯やハーブティーで水分補給を。体温がゆっくりと下がっていく過程で、私たちは自然な眠気を感じます。この「余韻の時間」こそが、翌朝の目覚めを左右する大切なひとときです。
鏡に映る自分に向かって、「今日も一日、よく頑張ったね」と心の中で声をかけてあげてください。自分を労わることは、決して甘えではなく、明日を笑顔で迎えるための大切な「準備」なのです。

新生活のスタートは、どうしても力が入ってしまうものです。
けれど、ずっと全力で走り続けることはできません。

だからこそ、一日の終わりだけは鎧を脱ぎ、役割や肩書きを手放し、“ただの自分”に戻る時間を持ちませんか。
4月の疲れも、5月の気疲れも、放っておけば積み重なってしまいます。けれど、夜にほんの少しゆるむ習慣があれば、心と体はゆっくりと整っていきます。
湯船に身を委ねる時間は、緊張していた体と心をゆるめるための大切なリセットタイム。そこに“香り”を添えることで、さらに心地よい空間をつくることができます。

がんばる春に、がんばらない夜を。
今日の終わりに、あなた自身をそっと抱きしめるようなアロマバスタイムをはじめてみませんか。

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