vol.570 見た目年齢は口元で決まる。
1日5分で始めるほうれい線予防の表情筋トレーニング

column

2025.10.06

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ふと鏡に映る自分の顔に、ドキッとしたことはありませんか?「なんだか疲れて見える」「以前より老けて見えるかも…」。その原因、もしかしたら口元に深く刻まれた『ほうれい線』かもしれません。

ほうれい線は「年齢のせいだから」と諦めてしまいがちですが、それは少し早いかもしれません。実は、ほうれい線の深さには年齢だけでなく、日々の生活習慣や表情のクセが大きく関係しています。そしてそれは、毎日の少しの意識とトレーニングで、十分に予防・改善が期待できる「希望の持てるお悩み」なのです。

この記事では、ほうれい線の正体から、自宅で簡単にできる効果的な予防トレーニング、さらには日常生活で気をつけたいポイントまで、あなたの笑顔に自信を取り戻すための方法を具体的にお伝えします。

そもそも「ほうれい線」とは?

ほうれい線とは、鼻の脇から口元にかけて現れる縦のライン。多くの人が“シワ”だと思っていますが、実はこれは「皮膚のたるみによってできる溝」だとされています。
年齢とともに頬の脂肪や筋肉が下がり、口元に重力が集中することでこのラインが深くなります。また、乾燥による細かいしわや、表情のクセも影響を与えるため、若い方でもうっすら出ていることもあります。
「見た目年齢」を左右するとも言われるこのライン、できてから焦るよりも、“できる前からのケア”が大切です。

ほうれい線ができる3つの原因

なぜ頬はたるんでしまうのでしょうか。主な原因は3つあります。

原因1:肌内部の構造変化(ハリ・弾力の低下)

私たちの肌の奥深く(真皮層)には、肌のハリを保つコラーゲンと、弾力を司るエラスチンが網目状に張り巡らされ、ベッドのスプリングのように肌を支えています。しかし、加齢や、最大の敵である「紫外線」のダメージによって、これらの線維は減少したり、変性して硬くなったりします。すると、肌の土台は弾力を失い、重力に逆らえずに垂れ下がり、ほうれい線という深い溝が生まれてしまうのです。

原因2:顔の土台「表情筋」の衰え

皮膚や脂肪を内側から支えているのは、顔の筋肉である「表情筋」です。しかし、日本語は他の言語に比べて表情筋をあまり使わなくても話せるため、日本人はもともと表情筋が衰えやすいと言われています。特に、マスク生活が長引いたことで口を動かす機会が減り、口元の「口輪筋(こうりんきん)」や頬を持ち上げる「大頬骨筋(だいきょうこつきん)・小頬骨筋(しょうきょうこつきん)」といった重要な筋肉が衰えがちです。顔の土台である筋肉が弱れば、その上の皮膚や脂肪を支えきれなくなり、たるみとなって現れます。

原因3:無意識の生活習慣とクセ

紫外線対策の不足や保湿不足、睡眠不足といった生活習慣の乱れが肌の老化を加速させるのはもちろん、見過ごせないのが日々の行動などにおける「クセ」です。
・スマートフォンを見るときのうつむき姿勢
・PC作業中の猫背
・頬杖をつく
・食事の際に片側だけで噛む
・横向きやうつ伏せで寝る
これらの何気ない行動が、顔の歪みや片側への不必要な圧力を生み、ほうれい線を深く、くっきりと定着させてしまう原因の1つになります。

1日5分から!ほうれい線にアプローチする表情筋トレーニング

ほうれい線の原因がわかったところで、いよいよ実践編です。ここでは、衰えた表情筋を鍛え、内側から頬を引き上げるための簡単トレーニングをご紹介します。大切なのは、毎日少しずつでも続けること。ぜひ、今日から始めてみてください。

【トレーニングを始める前に】

手は清潔な状態で行いましょう。
肌を強くこすったり、引っ張ったりしないように注意してください。
リラックスできる時間(お風呂上がりや寝る前など)に行うのがおすすめです。

【実践編1】口元のたるみを引き締める「口輪筋トレーニング」

『基本のあいうえお体操』
口周り全体の筋肉を動かし、血行を促進します。
① 鏡の前で、口をできる限り大きく開けて「あー」の形。
② 口角を真横にぐっと引き、「いー」の形。
③ 唇をタコのように前に突き出して「うー」の形。
④ 口角をしっかり上げて笑顔で「えー」の形。
⑤ 口を縦に大きく開き、鼻の下を伸ばすように「おー」の形。

ポイント: それぞれの形を5秒ずつキープします。一つひとつの動きを大げさに、ゆっくりと、使っている筋肉を意識しながら行いましょう。

【実践編2】頬をぐっと持ち上げる「頬筋トレーニング」

『空気ぷくぷく体操』
内側からほうれい線を伸ばし、頬の筋肉を刺激します。
① 口をしっかり閉じ、頬をパンパンに膨らませて5秒キープ。
② その空気を右頬に集めて5秒キープ。
③ 次に左頬に集めて5秒キープ。
④ 上唇と歯茎の間に集めて5秒キープ(ほうれい線を押し上げるイメージ)。
⑤ 最後に下唇と歯茎の間に集めて5秒キープ。

ポイント: 空気が漏れないように唇をしっかり閉じることで、口輪筋も同時に鍛えられます。

【実践編3】内側からアプローチする最強の「舌回しトレーニング」

顔の深層筋まで届く、非常に効果的なトレーニングです。
① 口を閉じたまま、舌先で歯茎の表面をなぞるように、ゆっくりと大きく円を描きます。
② まずは右回りで20周。
③ 次に左回りで20周。

ポイント: ほうれい線を内側からアイロンで伸ばすようなイメージで行いましょう。最初はきつく感じるかもしれませんが、唾液の分泌も促され、口内環境の改善や口臭予防にも繋がります。

生活習慣も見直してダブル予防

トレーニングと並行して、生活習慣の見直しも大切です。水分をしっかり摂り、ビタミンやタンパク質を意識した食事で肌の内側からハリを保ちましょう。また、紫外線対策や丁寧な保湿は肌の老化を防ぐ基本です。姿勢を正すことで、顔のたるみ予防にもつながります。さらに、よく笑い、ストレスをためないことも表情筋の活性化には効果的。毎日のちょっとした意識が、ほうれい線のたるみを遠ざけるカギになります。

ほうれい線が気になる…そう思ったときが、ケアの始めどき。
毎日のちょっとした意識と簡単なトレーニングの積み重ねで、未来の自分の印象は大きく変わります。
美容に“即効性”を求めすぎず、コツコツ続けることが一番の近道。今日から5分、表情筋を動かす習慣を始めてみませんか?

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