vol.271 人間に欠かせないミネラル。天然の塩をとって体を元気に甦らせよう

column

2022.10.27

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私たち人間に必要不可欠なお塩(ミネラル)。
人間だけでなく、地球上に存在するあらゆる生物にとって必要な栄養素でもあります。
生命の誕生になくてはならないもの、それがミネラルでした。
地球上には数多くの生物が存在していますが、驚くことに体液のミネラルバランスが酷似しており、それが古代の海の塩分濃度と同じと言われているそうです。(現代の海は古代の海の約3倍の塩分濃度)
生物の繁栄とミネラルは切っても切り離せない関係性があることがわかります。
私たちにとって欠かせないはずのミネラルですが、『塩分の取りすぎは良くない』『減塩が良い』など、未だに塩が悪者にされがちな傾向にあるのを感じます。
減塩の本当の意味とは一体?
その背景には、日本の塩の歴史が関わっていることがわかります。
減塩の本当の意味を理解し、ミネラルに対する意識を変えていきましょう。

日本の塩づくりの歴史

日本は海に囲まれた島国でありながら、塩の生産や確保には苦労したという歴史があります。
遺跡などから推察すると、古代の人々は海水を土器に入れてそれを煮詰めて塩を作っていたようです。
その後、塩田での塩作りが始まります。
日本で最初に行われたのは砂の塩田。
海の近くに砂を敷いた塩田を作り砂の上に海水を撒くと、太陽光の力によって砂のまわりに塩の結晶ができます。
この砂を集めて積み上げ上から海水を流すと下に塩分の濃い鹹水 (かんすい)がたまり、これを平鍋に入れ焚き火で煮詰め塩をつくっていたそうです。
しかし、この揚浜式塩田という製法は、太陽光とカラッとした風の力を借りないと作れないことから、多雨多湿の日本では安定的に塩を確保することが難しかったと言われています。
その後、海 の干潮を利用した入浜式塩田に移っていきますが、人的負担や薪代などの燃料費の負担は相当なもので、1945年代後半からは塩田の表面に粘土を張り、海水を流し太陽熱で海水を濃縮する流下式塩田が開発されました。

しかし、1972年には塩業近代化臨時措置法が試行され塩田は全て廃止となり、1977年までの間、自由に塩を製造したり、輸入・販売が禁止となりました。

それにより、流通する塩はほとんどがイオン交換膜法で作った精製塩が主流となります。
そして、この精製塩が今日の『塩分の摂りすぎ注意・減塩が良い』という考え方につながる大きな要因となるのでした。

減塩の始まり。減塩の本当の意味とは?

塩田が廃止され自由に塩が作れなくなってしまった戦後の日本では、イオン交換膜法によって作られた精製塩が主流となりました。
この科学的に作られた精製塩は、ナトリウム以外のミネラルが製造過程で取り除かれており、人間に必要なミネラル分をほとんど含みません。
このお塩を摂り続けることは、高血圧のリスクを高めます。
戦後の日本の食塩はこの精製塩しか手に入らなかったので、その影響で高血圧患者が増え、塩の摂りすぎは体に悪い。減塩しましょう。という考え方に至りました。

減塩の本当の意味は
精製塩は減らしましょう!避けましょう!
という意味になります。

ミネラル不足は必ず体を不健康の場へと導きます。
人間の体に必要なミネラル分を含む本物のお塩は、日々積極的に摂りたいものです。

ミネラルの役割とは

一言で言うと、ミネラルはカラダの調整役です。
塩は体内では塩化物イオンとナトリウムイオンの状態で存在し、人間の体に大切な働きをしています。

ミネラルの働き

①細胞の調整
私達の体は約37兆個の細胞が集まってできていると言われています。(2022年現在)
細胞ひとつひとつは細胞膜という膜で覆われていて、その細胞の外にある細胞外液にナトリウムイオンが含まれています。
このナトリウムイオンは、自律神経の影響を受けながら、細胞内外のミネラルバランスを調整し一定に保つ役割があります。

②消化液をつくる
食べ物を消化するときに使われる消化液。
その消化液をつくるのにもミネラルは欠かせません。
体の中にある塩化物イオンは胃酸のもととなって、胃で食べ物を消化したり殺菌したりしています。
ナトリウムイオンは、小腸で食べ物から得た栄養を吸収するのに必要です。

③神経細胞の電気伝達
私たちの動作は、脳からの指令によって筋肉を動かすことで行われます。
熱い物を触った時に瞬発的に手を離すことができるのは神経細胞のおかげです。
脳からの指令を受けたり、脳に刺激を伝えることができるのはこの神経細胞の役割であり、その伝達の役割を担うのがナトリウムイオンです。

塩が欠乏すると体の機能が正常に働きません。
脱水症状を引き起こしたり、新陳代謝が低下し老化の原因ともなります。
塩は健康にも、美容にも欠かせないものです。

さまざまな種類の塩

体の機能を正常に働かせるために、お塩の質には気をつけましょう。
塩は大きく分けると海塩・岩塩・湖塩の3つです。
【海塩】
▶︎天然塩・自然塩
ミネラルが残った自然に近い成分で太陽と風の力で作る天日塩と、
平釜、低温でじっくり火を入れて作る平釜塩があり、どちらも昔ながらの方法で作られます。

▶︎再生加工塩
メキシコやオーストラリアから天日塩を輸入、溶解したものに、にがりなどを添加した再生塩

▶︎イオン交換膜精製塩
電気分解で海水から塩化ナトリウムを99.5%以上にした塩。
人間に必要なミネラルはほとんど含まれていない。

【岩塩】
北米やヨーロッパ、アジアで採取。
地殻変動で海水が陸に閉じ込められ長い年月をかけて結晶化。

【湖塩】
ボリビアやチュニジアなどの海湖で採取される塩。

本物のお塩は人間の体を正常に動かすのに必要不可欠なものになります。
再生加工塩、イオン交換膜精製塩はできるだけ控え、天然塩を積極的に摂りましょう。

私たちの体にとって欠かせないミネラル。
健やかな人生を送るのに、ミネラルは欠かせません。
朝起きたら、お水を飲んでお塩を舐める。
体を動かす時や汗をかきやすい時はお塩を舐める。
日常的にミネラル摂取を心がけ、日々を元気に過ごしましょう!!

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