vol.218 私たちの体をつくる食事法。
その中でもローフードとマクロビオティックの違いとは?

column

2022.05.07

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皆さんは普段どんな物を食べていますか?
健康は日々の食事の積み重ねと言うように、毎日の食事を大切にしていきたいですよね。

最近よくみかける食事方法にマクロビオティックがあります。ここのコラムでも何度かマクロビオティックについて取り上げていたりもしますが、それと似ていたり、同じととらえられがちな食事方法でローフードというものがあります。
この二つの違いがよくわからない、違いはそんなに無いのではないか?という方は多いのではないでしょうか?
実は、東洋・陰陽思想に基づく日本発祥の「マクロビオティック」とナチュラル・ハイジーンの哲学と酵素栄養学を基にアメリカで発祥した「ローフード」。
似ているように思われがちですが、生まれた国や考え方、食べるものなど全く違い別物なのです。

今回はローフードとマクロビオティックの違いについてまとめていきます。

ローフードとは

ローフードとは、ロー(raw=生)+フード(food=食べ物)で、その名の通り生の食べ物のことで、生野菜やフルーツなどの食材を中心として、48℃以下で調理した食事法のことです。
「揚げる」「焼く」「炒める」「オーブンで焼く」などの高温加熱をせず、また、加工や精製をしない生に近い状態で食べることを推奨していて、精製された米や砂糖は控えます。
ビタミン・ミネラル・食物酵素を壊さずに体内に取り入れるので、別名「リビングフード(living food)」とも言います。

ローフードの背景はナチュラル・ハイジーンの哲学

ローフードの基本は、ナチュラル・ハイジーンという自然の法則に基づいた生命科学の理論です。
ナチュラル・ハイジーンは、1830年代にアメリカの医師達により体系化された健康哲学の理論で「生命の法則」に従って生きること、「ヒポクラテスの教えに基づき、自然と調和して生きること」を説く健康理論です。
具体的には、朝(4時から12時)を排泄の時間、昼(12時~20時)を摂取・消化の時間、夜(20時から4時)を吸収・利用の時間と区分して食べるものを選択するというものです。

ローフードはヴィーガンと同じ?

植物性の食品のみを摂取するヴィーガンと同じものだと思われることもありますが、ローフードは生であれば、動物の肉や動物性食品を食べるという人もいます。

マクロビオティックとは

マクロビオティックは、日本人が1928年に提唱したもので、創設者桜沢如一氏が、ご自身の病気を治すために始めた食養生から発展しています。
マクロビオティックは、従来の食事に陰陽の理論を付け加え、食材や調理法のバランスを考える食事法で、『マクロ(大きい、長い)ビオ(生命)ティック(術、方法)』、そのまま訳すと『長く思い切り生きるための理論と方法』となります。

マクロビオティックの食事内容

食べる内容は、昔の日本の食事である精白されていない玄米や雑穀を主食とし、有機農産物や自然農法で育てられた野菜、海藻類、豆類など。
調理法は制限が無く、砂糖は使用せず、ダシを昆布や椎茸で作ります。
基本的にマクロビオティックでは生野菜や果物は身体を冷やすという思考から、調理では生野菜・果物は避けられています。
ローフードとマクロビオティックの調理法での違いには、マクロビオティックは基本的に食材に火を通すのでローフードとは真逆の発想となるのです。

マクロビオティックの思考

暮らす土地の旬のものを食べる「身土不二」、根や皮も一緒に摂取して自然の恵を残さずまるごといただくという「一物全体」の二大原則があります。
この考え方によって、マクロビオティックは体だけでなく、地産地消により輸送の排気ガス削減や食材を丸ごと使うことでごみを減らすことができるので、地球にも優しい食事法です。

それぞれのメリットとデメリット

これまでそれぞれの食事法の特徴をみてきましたが、それぞれの食事法にはメリットデメリットがあります。

ローフード
・非加熱なので、酵素やビタミン・ミネラルをしっかりと摂れる
・加熱調理をしない菜食中心なので、体を冷やしやすい
・加熱しないと食べられない食材は食べられない

マクロビオティック
・「肉、魚、卵、乳製品を避ける」など食材に制限がある
・季節の野菜や果物を上手に摂り入れて陰陽と体のバランスを合わせ体質改善に用いられる
・加熱調理で栄養が失われる可能性がある

現在では、欧米ではハリウッド女優がローフードを取り入れていることからも、ローフードの知名度の方が高くなっています。一方マクロビオティックはイギリスや日本、欧米以外のヨーロッパ諸国などでの知名度の方が高かったりもします。

食事法や調理法には様々なものがありますが、どれが良いということはなく自分に合った方法を見つけることが大切。
実際に取り入れてみて体調に変化があるか、無理なく続けることができるかなど、楽しみならご自身の体の状態をみつつ試してみてください。

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